根管治療の治療内容｜みよし歯科クリニック

恩師から常々言っていただいていたのは、「神経を取った歯には一生涯かけて自分が責任を持つ覚悟を」ということです。大学にも、他の歯科医院で神経をとる処置をした歯が再発し、来院されることがありました。その場合にも、もちろん手を抜くことはありませんが、神経を取る処置を行ったのが自分ではないために、絶対に治すことができると断言することはできないのです。そのため、患者さまの歯に責任をもつつもりで治療を行うようにと言っていただいており、現在でもその恩師の言葉を胸に刻んで治療に臨んでおります。

神経を抜くことがどういったことなのか、患者さまにすぐお分かりいただけるとは考えておりません。そのため、分かりやすい説明と、患者さまにすぐ質問していただけるような関係性を築くことを心がけてまいりました。神経を抜いた歯は、その後虫歯になっても痛みを感じないため、ご自身でその進行度合いをはかることができません。当院で神経を抜かねばならない場合は、私自身がしっかりと責任をもち、その後のケアをさせていただくことをお約束しております。

この治療に際する検査診断は本当に重要であると同時に難しいものです。当院では歯科用CTを導入し、3次元での情報を収集することで、より精密な検査結果を提供するように努めています。治療を行っても、原因を改善しなければ、再発する可能性があるためです。しかしそういった機器を用いて、歯科医師として20年以上の経験を積んでも、診断のつかない場合もあります。そういった場合には、連携している大学病院の歯学部などをご紹介し、その原因をはっきりさせるようにしています。ご紹介した先が患者さまにとって遠方であったり、治療を続けるには困難をきたす場合は、当院での治療に切り替えていただくことも可能です。患者さまにとって治療を進めやすい環境をご用意することが、当院の目指すところです。