ひろた歯科クリニック

やはり患者さまに感謝していただけたときですね。なので一人でも多くの方に喜んでもらえるよう、これからも努力していくつもりです。そのために患者さまが当クリニックになにを求めてお越しになったのかを迅速に理解して、個々のニーズに合った提案を心がけます。

また、患者さまをお待たせしないようにスムーズな診療体制を整えています。受付を済ませたらそのまま診療チェアにお通しできるようにし、たとえお待たせしても10分以内のご案内を目指します。1回の診療時間も30分程度と決め、ダラダラと長引かせることなく、時間通りにしっかり終わらせます。

患者さまはある意味、お客さまでもあると私は考えています。そしてお客さまに喜んでもらうことは、私たちの大切な仕事の一つでもあるのです。

好きで歯科医院に来る方はほとんどいませんし、患者さまの中には不安のあまり、うまく言葉が出てこない方もいらっしゃいます。なのでカウンセリングをするときは話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。

きっかけは些細なことでいいんです。例えばちょっとした雑談を交えることで、一瞬でも意識が別の方向に向けば、気持ちもほぐれると思います。治療のこととなると、どうしても堅い話をしなくてはいけない場面も出てくるので、バランスは大事にしています。

人間らしさを感じられるからこそ、人は相手を信じ、悩みを打ち明けるものです。歯科医師は技術を磨くだけでなく、患者さまへの応対にも気を配るべきだと私は考えます。

心がけていることは3つあります。まずは信頼関係を築くため、コミュニケーションをとることです。その過程で「虫歯は治療しないといけないもの」ということを理解してもらいます。また、せっかく築いた関係を壊さないように、「あと少しだよ」「これで終わりにするからね」といった約束はきちんと守ります。

次は治療の実態を理解してもらうためのフェイズです。歯を削る器具を見せたり、どう使うかを説明したりして、お子さまの恐怖心をやわらげます。

3つ目は、褒めるときは思い切り褒めてあげることです。そして治療を終えた子にはお楽しみを用意しておきます。ねらいは「これくらい辛抱すればいいんだな」と子どもなりに理解していただく点にあります。

家庭での子育てと同様、泣いたから単になだめるとか、ものをあげてごまかすようではいけません。お子さまに必要なのは、挑戦していく中で「褒められる」経験を積み重ねることです。

はじめは怖がって拒否していた子が、治療を受けられるようになったなら、それは精神的に大きな前進といえます。そういった意味合いで、歯科医院はお子さまの「教育機関」としての一面も持っているのです。

皆さまが年を重ねても自分の歯でおいしくものを食べられるよう、サポートしていきたいと考えています。ご年配の方を見ても、残っている天然歯の数が多い方ほど元気な方が多いように感じます。

なので私はお口のケアを通じて健康の維持・向上に貢献することが歯科治療のゴールなのではと考えています。さらにいえば、子どもの頃から予防に取り組むことこそ重要だと思います。もちろん、年をとられてから歯の問題で苦労されている方のフォローもきちんとします。

私は当たり前に享受できている健康こそ大事なものであり、多くの方を幸せにしてくれるものでもあると感じています。これからもチャレンジ精神を忘れず、患者さまへの思いやりにあふれたクリニックづくりをすることが、私の目標です。