通院が困難な患者さま
当院の訪問歯科診療の患者さまは「認知症」や「要介護」の方を対象としています。健常者とおなじような治療はできません。入れ歯を噛めるようにしてほしい、今使っている入れ歯を何とかして使いたいと言う様な要望があります。治療方針は患者さまに決めてもらっています。こちらが持っている情報は全てお出ししますが決定は致しませんし、押し付けも致しません。たとえ医学的に見て「おかしい」と思っても患者さまの意思を優先いたします。このままだと「こんな問題があります」といっても患者さまが「それでも良いよ」と言われれば、その通りに治療を致します。患者さまのご納得、それが当院の治療の「ゴール」です。患者さまが要求しないことをやっても意味はありません。医学的に良い事が、訪問歯科診療では患者さまにとって良くない事もあります。私の価値観を患者さまに押し付けることは致しません。
訪問歯科診療では施設と役割分担をして、当院は治療と予防をやります。リハビリに関係する事は施設の関係者にお任せしています。治療と予防は健常者と何ら変わらない事をします。認知症のある患者さまとお話をするときは御本人ではなく御家族や施設の方とお話をします。その方がより良い情報を得る事ができるからです。入れ歯で困っていることはないか、しっかりと噛んで食事をしているかを聞きます。そのような情報から入れ歯が合っているかどうかを推測、判断します。特に入れ歯は「噛み合わせ」が難しいです。歯科医師として辛抱強く情報を聞き出すことが重要なのです。
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