歯周病は慢性的なお口の病気です。放っておくと歯が抜けてしまうこともあります。そのため、継続的な治療やメンテナンスが必要です。
当院では、まずレントゲン写真を撮ってお口の骨の状態を調べ、歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを測って、症状の進行具合を検査します。そのうえで、歯科衛生士が歯のクリーニングを行います。
クリーニング後は、患者さまご自身にお口の中を見ていただきます。歯石がつきやすい場所、汚れがたまりやすい場所をお伝えし、歯科衛生士がブラッシング指導を行います。
お口の病気は一度かかってしまうと元の状態に戻すことはできません。そのため、早期発見、早期治療が大切です。患者さまには、月に1回は治療後もクリーニングを受けていただくようお願いしています。
歯周病や虫歯を予防するために、初診の方には「光学式う蝕検出装置」「口腔内カメラ」「レントゲン」の三つの機械で、お口の状況を確認しています。
光学式う蝕検出装置は、虫歯を発見する機械です。歯科医師が見た目では判定しにくい虫歯の状態を、数値化することができます。口腔内カメラやレントゲンと併用することで、見落としをなくし、余計な歯を削るリスクが少なくなります。
歯茎が赤く腫れていたり出血しやすい方も、根気強くお口のお掃除をし、ブラッシング指導を受けていただくことで、ピンク色の引き締まった歯茎に変わっていきます。治療後に「こんなきれいな歯茎になりました」と鏡でお見せすると、患者さまにはとても喜んでいただけます。
歯周病を予防するためには、定期的なメンテナンスが大切です。
当院では、歯周病の治療を受けた方には、月1回の定期検診を受けていただくようにしています。定期的にメンテナンスをすることで、もし虫歯が見つかっても削らずに済ませることができます。その結果として、患者さまの負担を減らすこともできます。
定期健診の主な内容は、お口の中のお掃除や歯科衛生士によるブラッシング指導です。また、虫歯になりやすいお子さまなどの場合は、食生活をヒアリングし、食べる時間の間隔をあけたり、歯を磨く習慣付けのアドバイスしています。