
先生のリアルな声をお聞きしました!
様々ある歯科治療の中で力を入れて学んだことは何ですか?その理由も教えてください。

「保存治療」と呼ばれる、虫歯や歯周病、歯の根っこ部分を治療する根管治療に関する分野に力を入れて学んできました。特に歯周病はお口の健康全体に関わることなので、集中的に知識を蓄えてきました。
お口の健康は虫歯や歯周病を治療することからはじまります。きれいな詰め物やインプラントを埋めたとしても、虫歯や歯周病が改善されていなければ、結局は時間と共に劣化して抜け落ちてしまいます。虫歯や歯周病がしっかり治療されていて初めて、それ以外の治療が可能になります。
さらに治療が完了すればすべてが終わるわけではありません。今度は症状が再発しないよう、予防に取り組むことが大切になります。保存治療はお口全体の健康を保つ分野で、治療から予防まで幅広く患者さんの役に立つと思い、今でも技術に磨きをかけています。
地域の医療貢献のために取り組んでいることがあれば教えてください。

地元の保育園で、乳歯が生えそろう2~3歳の子供向けに定期検診をおこなっています。同伴される親御さんには疑問に答えたり、生活の中でためになるアドバイスをしたりすることもあります。
乳歯は後から生えてくる永久歯の歯並びに大きく影響を与えます。乳歯には永久歯が生えるスペースを作る役割があるからです。しっかり乳歯をケアしていないと、永久歯がうまく生えず、歯並びがガタガタになってしまう可能性があります。保育園での定期検診では、子供が健康なお口を目指せるようにサポートしています。
定期検診以外にも、平日は20:00まで診療を受け付けることで、保育園が終わった後でも通院いただけるようにしています。土曜でも19:00まで診療していますので、仕事が忙しい親御さんでも、お休みに合わせて子供を連れてきていいただけます。
説明・カウンセリングで重視していることはありますか?

まずは患者さんにお口の現状を把握していただくようにしています。治療をスムーズに進めるには、ご自身のお口に関心を持っていただくことが何より大切だと考えているからです。
お口の現状を知ることで、治療に対して前向きに取り組みやすくなります。そのため、口頭だけの説明ではなく、モニターに写真や画像を映すことで、「どこが悪いのか」「どんな治療が必要か」「どんな状態を目指すのか」をイメージしやすいように工夫しています。
また治療内容は複数提案できるように努めています。患者さんによって治療に対する要望は違うからです。治療内容を複数提案することで、より患者さんの要望に近いものを選んでいただけるようにしています。
尊敬する人物はいらっしゃいますか?

勤務医をしていた頃の院長を尊敬しています。歯周病やインプラント、矯正など、幅広い治療に対応できる技術力もそうですが、それほど症状の重くない患者さんでもまじめに向き合う姿に感銘を受けたからです。
院長ともなると難しい治療をする回数が増えてくるため、軽い症状なら勤務医などに任せても良いはずです。しかし、その院長は症状の軽い重いに関係なく、担当した患者さんには最後まで寄り添って治療をしていました。
一人ひとり面と向かって接する姿勢は、歯科医師としてだけでなく、人間としても尊敬できました。そのため、わたし自身も患者さんと一対一で接することのできる歯科医師でありたいと思っています。
今後力を入れていきたいと考えている治療について理由と共に教えてください。

虫歯や歯周病、根管治療の分野に磨きをかけて、メンテナンスを充実させたいと考えています。近年では治療だけではなく予防に対する意識が高まってきているからです。
元々、虫歯や歯周病の分野を中心に技術や知識を蓄えてはいるのですが、お口の健康に対する意識が高い患者さんの要望にお応えするには、メンテナンスの内容を充実させることが大切だと思っています。
当院には、実際に5年以上メンテナンスのために通院いただいている患者さんがいらっしゃいます。より多くの患者さんがメンテナンスに来院しやすいように、それぞれのお口の状態に合わせた内容を提案できるように体制を整えていく予定です。

初診からメンテナンスまで歯科医師がサポートをします

当院では初診からメンテナンスまで、一人の歯科医師が治療を担当します。お口の症状、治療の進行状況、前回来院いただいた時との比較など、ちょっとした変化まで見つけて診療をするためです。
また、患者さんのご希望する治療内容を提供しやすいのも大きなメリットです。初めて来院された際には時間をかけてカウンセリングをおこなうため、患者さんが何に悩んでいて、どのような状態を望んでいるかまで把握してから治療を始めることができます。
治療から予防の段階に移る際にも、今までの流れを歯科医師が把握して治療ができるので、患者さんに合ったメンテナンスを提案することができます。納得いただける治療内容を提供できるように、患者さんの話をしっかりと聞いていますので、気になることはお気軽ご相談ください。
根管治療を専門としている歯科医師が歯を守る治療を提供します

当院には「根管治療」と呼ばれる、歯の神経部分の治療を専門的に行っている歯科医師が常勤しています。そのため、なるべく歯を削らず、神経を残すことを方針に掲げて治療をしています。
虫歯が神経まで達している場合でも、歯科用CTで細かな神経の位置を確認しながら、できるだけ多くの歯と神経を残すように治療していきます。さらに肉眼の3~5倍の視野で見ることのできる拡大鏡を使用することで、小さな神経が集中する部分でも細かい精度で治療が可能です。
また神経部分を治療する際は、唾液による菌の侵入を防ぐことが大切になります。当院では「ラバーダム」と呼ばれるゴム製の膜(まく)を治療する歯に被せることで、治療中に唾液が入らないように保護しています。歯と神経を守る治療を心がけていますので、できるだけ自然な歯を残したい方は当院へご相談ください。
歯医者さんが苦手な子供も大丈夫!慣れることから始める小児歯科

子供が治療のために来院された場合でも、いきなり歯を削ることはしません。まずは歯医者の雰囲気に慣れてもらうことから始めます。無理に押さえつけてしまうと、その場は治療ができても、大人になってから歯医者に通わなくなる可能性があるからです。
時間がかかっても、できることを少しずつ増やしていくことが大切になります。最初は診療台に自分で座るということから始めます。それができたら医療器具でお口の中を吸ってみる、空気を当ててみる、歯に汚れを付きにくくするフッ素を塗ってみるなど、段階を踏んで練習していきます。
また、すぐに治療が進められなくても、食生活の改善や親御さんによる仕上げの歯磨き指導を通して、ご家庭で予防意識を高めるきっかけを作ることもできます。ご家庭で歯の健康に関心を持てるようになれば、定期検診では子供の意思で口を開けやすくなるでしょう。
時間はかかるかも知れませんが、大人になってから虫歯に悩まされないように、親御さんと当院で力を合わせて子供の健康を守りましょう。
気持ちよく通っていただく為に衛生管理にも力を入れています

当院では衛生管理を力を入れています。患者さんには清潔な環境で治療を受けていただきたいからです。
例えば、治療に使用する器具は滅菌処理をしています。超音波で細かい汚れを落とした後、オートクレーブと呼ばれる高温高圧の蒸気ですみずみまで滅菌しています。また、うがい用のコップ、エプロンなどは使い捨てのものを使用しているので、患者さんのお口に入る器具や身の回りのものはいつでも清潔な状態を保っています。
さらに診療室には必要以上にものを置かないようにしています。治療をしている時に飛び散る歯の削りカスや唾液、血液などが他の器具に付く可能性があるからです。細かいところまで衛生面に配慮することで、院内感染を防ぎ、患者さんに心地よい治療を提供できるように心がけています。
