歯の健康の維持には定期的なメンテナンスが大切です。当医院では、定期的に健診のお知らせをお送りしています。検診に来ていただく頻度は半年に一度をおすすめしています。もちろん、患者さまの歯の状態や生活習慣にもよりますので、それよりも短い間隔での健診が必要な人もいれば、長い人もいらっしゃいます。患者さまにあわせた定期的な検診を促しています。
「食べ物をちゃんと噛むことができる」ということは大切なことです。それはご飯をおいしく食べられるからという理由だけではありません。例えば高齢の方にとっては、奥歯でしっかり噛み締められることがとても重要になってきます。「自分の歯が健康な状態かつ、奥歯がしっかりある」あるいは、自分にきちんと合う入れ歯があるというのは、とても大切なことなのです。現代は高齢化社会。将来要介護にならないために、歯の健康にも気を使ってほしいと思います。
2005年の開院以来、さまざまな患者さまの健康のお手伝いをさせていただいております。ご説明させていただく際に、気を付けているのは、相手の目線で話をすることです。お話をさせていただいている最中に、「今説明したけれど、患者さまはどう思っているのか」と、患者さまの目線で立ち止まるようにしています。歯科医師やスタッフからの説明を聞いていて、分からないことがあったときに「ちょっと待って」と言って、分からないことをたずねてくださる患者さまは、実際には多くありません。反対に、途中であきらめてしまうこともあります。本当はあまり分かっていないのに「分かりました」と言ってしまわれることがあるのです。それに気づかずに、歯科医師やスタッフの側はきちんと話したような気になってしまう。これが本当に良くないと思います。そんなことにならないように、とにかくじっくりと、丁寧に会話をすること。これを常に心掛けています。患者さまは緊張してしまうと、返事も「はい」だけになりがちです。そういったサインを見逃さないようにしなくてはなりません。歯科医師やスタッフの問いかけに対して、患者さまが具体的に答えて、会話のキャッチボールができる、そんなリラックスした状態で治療をしたいと考えています。
さきほどから歯科医師やスタッフが説明をする際の心がけについて触れてきましたが、その前に大切なことは、患者様の話を聞くことです。患者様は歯について何か困っていることがおありで当医院へ来られています。その困りごとを私たちに説明しようと思ってくださっているはずです。実はその説明しようという行為は、自分の状態について、頭のなかで整理をすることにつながっています。そして今後どうしたらいいかについても考えておられるかもしれません。ですから、歯科医師やスタッフが、患者様の話を聞かずに状態だけを見て、「これをしたらダメですよ、こうしなさい」と押し付けるのではなく、いかに患者様ご自身に話をしていただくかに重点を置いてカウンセリングをしています。あくまでも健康になるのは患者様です。当医院ができるのはそのお手伝い。医院の側が勝手に主導権を勝手にとってしまったら、患者様のお口の健康を保とうというモチベーションがさがってしまいます。できるだけお話を「聞かせてもらう」姿勢で、真摯な態度で取り組んでいます。
最近、治療をしていて感じることは、口の中の状態がいい人と悪い人、両極化しているということです。とてもよく磨いてある人もいれば、「どこから手を付けたら」というほど虫歯がある人もおられます。現代で、歯磨きの習慣がないという人はいないと思います。にもかかわらず虫歯になる。それはどうしてかというと、食生活や生活習慣の乱れが大きく関わっているのです。
当医院の近辺には、大学生の方も多く住んでおられます。若い方が来院されたときによくお話しするのは、「どうして虫歯になったと思う」ということ。「この虫歯を治すのはすぐ治せるけど、なぜこうなったのかを考えて、改善するところをして、そしてそれを継続しなかったら、また虫歯になってしまうよ」とお話しします。自分自身で原因を理解しなければ改善にはなりません。大学生の場合は、高校までは自宅で過ごして、食事もきちんと摂っていたけれども、進学し、自宅を出て一人暮らしになったりすると、好きな時間に好きなものを食べているという人もおられます。間食が多い人は虫歯のリスクがあります。そういったところにもアプローチをしなくてはいけないと思います。
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