栄養管理を用いた療法の治療内容｜早川歯科医院

現代の食生活においては、ビタミンやミネラルが不足しがちです。当院では必要な栄養素の不足がお口のトラブルにもつながると考えていますので、歯科治療と併せて食生活の指導をさせていただくこともあります。患者さまに一週間の食事内容を書き起こしていただき、そこに血液検査などの結果を照らし合わせることによって、症状の改善に必要な栄養素や、お口がどのような症状になりやすいのかなどを解析することが可能です。科学的なデータに基づき、食生活の改善プランを一緒に立てていきます。

お口の健康につながってくる栄養素を挙げるならば、歯周病に関係するのはタンパク質・鉄分・ビタミンC、口内炎や舌痛症だと、亜鉛・ビタミンB類などが代表的でしょう。そのほか、糖質をどれくらい取っているかという点も重要です。

進行度にもよりますが、不足している栄養素を補うことで症状の改善につながる可能性があります。そのため栄養管理を用いた療法として、例えば歯周病の方であれば、タンパク質・鉄分・ビタミンCをしっかり摂れる食事内容をご提案したり、サプリメントを処方したりします。健康な身体を作ることも治療の一環であるというのが、当院の考えです。

歯石がついてしまう要因として主に考えられるのは、ブラッシングの不足です。ただそれ以外にも、唾液の中にカルシウムが多く含まれているという原因も推測できます。カルシウムが普段から過度に摂取されてしまっているのです。カルシウムの過剰摂取は歯石のつきやすさだけでなく、尿管結石・尿路結石・胆石のできやすさにもつながっていきます。また、骨の代謝にも問題が生じかねません。

そのようなケースにおいては、なぜカルシウムが多くなっているのかという原因を探り、食習慣や栄養状態の改善を試みていきます。

お口の状態に応じた治療方法をいくつかご提案し、その中から患者さまご自身に選択していただく「オーダーメードの治療」を大切にしています。それにあたって重要視しなければならないのが、「その治療法が患者さまの家庭環境に合っているか」という点です。

例えばブラッシング指導にしても、患者さまが生活の中に取り入れていける磨き方をお伝えしなければ、その場限りの指導で終わってしまいます。食事療法においても同様です。ただ食事内容を提案するのではなく、患者さまがどのようなライフスタイルでどのような食生活を送っているのかを把握し、そこに検査結果も加味することで、本当の意味で患者さまに合った食事療法を行うことができます。

栄養管理を用いた療法の一部として、高濃度ビタミンC点滴療法（※）を行うことがあります。高濃度ビタミンC点滴療法では、経口摂取の場合よりも効率的にビタミンCを取り込むことが可能です。点滴で摂取したビタミンCは身体の隅々に行き渡りやすく、すぐに排出されてしまうということはありません。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。