お口と身体全体のバランスが大切
当院の考えとして、予防歯科は歯周病予防と言っても過言ではないと考えております。まず初期治療は、患者様の主訴を解消することに加えて基本的な処置をすべて行い、お口を一旦正常な状態に戻します。その状態をいかにして維持していくかということが大切です。そのため、定期的に検診や問診でお話を聞きながら口内状況を確認することや、日々の食事の話をしています。それは、硬組織(歯)以外の軟組織(ベロ、ほっぺた、唇など)の部分で病変がみられた場合、それを改善するために何に気をつけたらよいか、また、改善のために食べていただきたいものなど、食に関して参考にしていただけるような知識を考えているためです。口腔を全体的に見た時の身体の健康を考えると、歯がどんなに丈夫でも身体のバランスが悪いことで口内炎が頻繁にできていれば、身体のどこかで別の病気があるかもしれません。または、食生活や栄養摂取の点で問題が出てきているかもしれません。人は口から摂取したもので成り立っています。それらを変える事により病気になってしまう場合や、反対に健康が促進されることがあります。患者様にはその意識を持っていただけるように話させていただいております。歯以外の身体の健康も考え、バランスをとる事が大切です。
良い口腔状態を維持するためには、定期的な検診が欠かせません。しかし、一旦治療が終わった患者様は、とても納得されてしまうことでなかなか来院されなくなる方もいらっしゃいます。当院では患者様ごとに10年後を見据えた治療計画を立て、定期検診をした場合としなかった場合の今後の様子をご説明しております。今後、高齢化社会を迎えるにあたって健康寿命がどんどん長くなる事が予想されますので、目先の治療だけでなく、治療を続ける事によって10年後も歯を健康で、幸せでいられる事が大切だと思っています。何か症状が出ないと患者様は気付きにくいことが多いため、自分で確認する事ができない歯の変色や虫歯など、患者様ご自身で口腔内の10年後を想像するのは難しいと思います。そのため、患者様を責任もって長期的に診ていく歯科医師の定期検診が大切なのです。
「磨いている」と「磨けている」は全然違います。ブラッシング指導では磨いている状態から磨けている状態にするため、汚れのたまりやすい場所のケア方法をわかりやすくお伝えしています。汚れとは基本的に細菌が多くいる状態ですから、それをいかに良い状態にしていくかという事を考え、状態に応じてメンテナンス期間をあけることや、短めに設定するということをしています。患者様によって汚れの溜まり方や日々のケア習慣にかける時間は違い、時間をかけていても奥歯が磨けていない方もいらっしゃいます。お口のケアで使用している歯ブラシ、ケア頻度、清掃状況や清掃習慣を考え、それぞれの患者様にあったケア用品を紹介しています。歯ブラシや歯間ブラシなどの清掃用具についても細かい使い方のお話しをしています。話しをする事によって、患者様の食に対する意識とケアに関する意識を変えていきたいと思っています。
当院でのブラッシング指導をする場合、8つのことをお伝えしております。1つ目は歯ブラシの毛先の長さです。前歯4本分程度かそれ以下のもの、また、やややわらかめの物をおすすめしています。2つ目、3つ目はペンを持つように軽く握り、毛先を歯に対して直角に当て、小刻みに軽く磨くことです。これにより表面にこびりついた汚れを落とすことができます。4つ目は直角に当てた際に磨き残しが無いように当てる方向を変え、やさしく丁寧に磨くことです。5つ目は忘れる方も多いですが、歯茎も軽く磨いてください。これにより歯茎のマッサージとなり、土台が強くなります。6つ目は歯ブラシをしても歯と歯の間など、きれいに磨ききれない部分があります。そのような場合はデンタルフロスや歯間ブラシなどを合わせて使用することで汚れを落とすようにおすすめしています。
7つ目はブラッシング方法ではなく、歯ブラシ自体のことです。それは、少なくとも1ヶ月に1度は使っている歯ブラシの交換をお願いしています。使い続けることで汚れが歯ブラシ自体につきやすくなり、汚れを落とすことが難しくなるためです。8つ目は使い方に注意が必要ですが、電動歯ブラシも合わせて使用することです。注意しなければ歯肉の表面を削ってしまうこともありますが、上手に使うことで歯肉をマッサージする効果があります。
※2021年6月1日より、第二駐車場が移動になっております。
大通りを挟んで斜め向かいとなりますのでご了承ください。
詳細は医院にお問い合わせください。
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