もちろんメンテナンスを受けていただくかは患者さまご自身が決めることです。全ての方がメンテナンスが必要だということはありません。
しかし、歯が痛い時というのは、多くの場合かなり進行した虫歯、歯周病です。虫歯で言うと多くの場合神経まで虫歯が達しないと痛みが出ないのですが、神経を取ってしまった歯の寿命は明らかに短くなります。痛みが出ないので虫歯が進んでいるかどうかは自分ではわかりません。歯周病も同じく症状はほとんど出ません。日ごろからメンテナンスを受けていただいていれば、早期発見、早期治療できる可能性が高く、治療の来院回数、費用も減らすことができます。
メンテナンスの周期はその方によって異なりますが、基本は3ヶ月から半年毎に来院するようご案内しております。ご高齢の方など手が不器用で磨けない方や、治療したところが多くご自分では磨けないと判断した場合など、リスクが高い方は月に1度来院していただいて、クリーニングしている方もいらっしゃいます。
メンテナンスの目的はあくまでも<治療しないようにする事>です。まず虫歯などの異常がないかについてチェックを行い、ご自身の歯や歯茎の状態について理解をしていただくために説明をします。
また、ご自宅できちんと歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシなどが使えているかなどの、セルフケアのチェックも同時に行います。そのあとは、ご自身の歯磨きでは磨けない部分、歯磨きで落とせない歯石を歯科衛生士がクリーニングし、必要に応じて虫歯予防のフッ素を塗って終了です。もし新たな疾患が見つかった場合は、早期発見、早期治療を行い、悪くなった原因を改善して、今後の予防に努めます。
お子さまはもちろんのこと、成人、ご高齢の方にもフッ素塗布は虫歯予防の作用があります。特にご高齢の方やあごの骨が薄い方は、歯茎が下がって歯の根元が露出している方が多く見られます。この露出した部分が非常に虫歯になりやすい部分で、高齢でも歯が残っている方が増えてきたのですが、虫歯が増えてきたことも報告されています。歯の根元の虫歯は治療が困難な場合が多く、抜歯に至るケースもあります。
虫歯を治療した箇所が多い方や虫歯になるリスクが高い方にはフッ素塗布を行い、ご自身で使うフッ素入り歯磨き粉の選択なども指導します。
ゆうこさんの口コミ (女性)
2021年9月 投稿
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