歯周病の治療内容｜デンタルクリニック　カノウ

歯周病の治療としては、まずプラーク・コントロールがあります。プラークとは歯垢のことで、日々の食生活の中で、お口の中に残る食べ物のかすなどの汚れのことです。ここを温床にして歯周病菌が根付きますので、ブラッシングをするなどして取り除きます。歯垢を放っておくと唾液と混ざって、軽石のように固くなり、歯石と呼ばれるものになります。歯石も細菌の温床となりますので取り除かなければなりません。しかしブラッシングでは取り除けないため、超音波などで砕いて取ります。これはスケーリングと呼ばれる治療です。更に症状が進行すると、細菌の増殖は歯茎の中へと広がり、歯周ポケットと呼ばれる空間を作り出します。その際は、ディープ・スケーリングといって、歯周ポケット内の歯石を取り除きます。ここまでが歯周病の基本治療とされる部分です。

当院では患者さまに歯周病に対する危機感、警戒感を持っていただくために、歯周病菌をご覧いています。もちろん細菌は肉眼ではとらえられませんので、位相差顕微鏡を用います。ある種衝撃的な映像で、未知なる生命体がうごめいているのがみえます。歯科医師がいかにお口のなかには歯周病菌がいるといってもなかなかご実感いただけませんが、この映像をみると本当にご理解いただけるようです。また、菌は実は数種類いますが、そのうちのどれがお口の中にいるのかが特定されると、どんなお薬を使用すればいいのかもわかります。