当院の噛み合わせ治療
噛み合わせには、「補綴の考え方を基準にした治療」と「矯正の考え方を基準にした治療」の2通りがあります。補綴の考え方は歯を補って強度を上げ、噛める状態に持っていくというものです。一方、矯正の考え方は、健康な状態の歯を調節して歯列をきれいに並べて、よりしっかりと噛みこめるようにしていくというものです。当院では補綴と矯正、両方の考え方を融合した噛み合わせ治療を行っています。補綴で補って噛める土台をきちんと整えたうえで、矯正的な知識も取り入れてさらに強く噛めるようにしていくハイブリッドな治療の流れです。一般的な歯科診療と矯正歯科どちらか片方ではなく、両方の良さを融合した治療に努めています。
噛み合わせが低すぎたり高すぎる補綴物や詰め物などで乱れてしまった噛み合わせは、噛んだときにかかる力の方向も一定ではなくバラバラです。このような状態の噛み合わせを外傷性咬合といい、噛みこむ力で特定の場所に負担が掛かりすぎ、歯周組織や歯を痛めてしまいます。長期間放っておくと圧力に耐えきれず、最終的に歯が抜け落ちるようなことにもなりかねません。お口の健康を長く維持し、歯を失わないためには、噛み合わせをしっかり整えていくことが大切だと考えております。