現在、成人の方のほとんどが歯周病になっているといわれています。歯周病は歯を支える骨が溶けてしまい、やがては歯を失うことにもつながる怖い病気ですが、急に発症するわけではありません。
歯周病は中年期以降に発症することが多いのですが、それまでに歯の汚れが少しずつたまり、それが周りの骨を少しずつ溶かしていくのです。そのため元通りに治療することは難しく、メンテナンスや治療で進行を抑え現状を維持する、という対処になりがちです。
また、歯周病は初期の頃は自覚症状もほとんどないため、気づきにくいという特徴があります。そのため、歯周病で現れやすい症状に少しでも心当たりがあれば、歯科医院で診てもらったほうが良いでしょう。
歯周病の主な症状は、歯茎から出血がある、口臭がある、口の中がネバネバする感じがある、歯茎が腫れたり赤くなったりしている、歯茎が下がって歯が長くなったように見える、歯がしみる、歯がグラグラする、噛むと痛いなどです。
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歯周病はお口の中への影響だけでなく、糖尿病とも因果関係があることがわかってきました。さらに、妊娠中に歯周病になると、早産を引き起こしやすくなるともいわれています。そのため、歯周病をコントロールしていくことは大切です。
歯周病治療の基本は、歯磨きと歯石の除去です。治療ではまず、精密検査で歯茎や歯槽骨の状態を調べ、歯周病悪化につながる要因があるかどうかを分析して治療計画を立てていきます。
そして症状を改善するために歯磨き指導を行い、炎症が治まってきたら歯石除去を行います。歯周ポケットの細菌を除去し、磨き残しがなくなればお口の中の細菌の数が減少し、歯周病のリスクを減らすことも可能です。
この治療を定期的に繰り返すうちに歯茎も引き締まり、状態が改善されていきます。また、歯周病の再発を防ぐために噛み合わせのチェックなども行います。進行した歯周病の場合は、外科的処置が必要となることもあります。
歯磨きは、できれば10~20分ほど、テレビを見ながら、本を読みながらでもいいので時間をかけて行いましょう。
歯周病になるのは後天的な影響が大きく、生活習慣病の一つともいわれています。そのため、小さい頃から時間をかけて歯を磨く習慣をつけるなど、生活習慣や口内環境に気をつけることが大切です。
しかし、いくらていねいに歯を磨いていても、自分で歯周ポケットの中のプラーク(歯垢)まで取り除くことは難しいため、歯科医院で定期的にプラークを除去する必要があります。定期的なメンテナンスによるプラークコントロールとご家庭での毎日のケアを組み合わせて、歯周病を予防していきましょう。
キョロちゃんさんの口コミ (女性)
2022年3月 投稿
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