歯周病の治療内容｜富士歯科医院

歯周病の予防、もしくは治療のために、日々の歯みがきは必須です。そのため、当院は歯科衛生士が患者さまにブラッシング指導をしています。まず、どのようにブラッシングをすべきか、歯科衛生士が模型を使いながら解説します。また、患者さまにお口の中を鏡で実際に見ていただきながら、ブラッシング方法を手ほどきします。当院はこのブラッシング指導をたっぷり1時間ほどかけて行います。

磨き方も肝心ですが、使用する歯ブラシは歯の汚れを上手に磨き落とせるようなものを選ばなければなりません。そこで当院は、歯科衛生士が患者さまにどのような歯ブラシを選んだらいいのかを、レクチャーいたします。歯周病の進行状況により、患者さまにピッタリと思われる、歯ブラシの毛の硬さや、直立状態をお教えします。この指導を受けますと、お口の中の磨き残しが格段に減り、汚れの残存感がなく、お口の中がすっきりします。

いくら当院が治療やクリーニングをしても、患者さまが日々、上手にブラッシングできなければ、歯周病は進行してしまいます。そんな憂き目を避けるためにも、当院はブラッシング指導に力を注いでいます。

当院の診療方針は抜歯をしないことです。歯科医師の独断で、ことあるごとに抜いてしまうのは論外です。しかし、抜かないと治らないという状況が生まれるのもまた、事実です。その際は科学的根拠に基づき、患者さまの同意を得て、歯を抜くようにしています。

当院は重度の歯周病を外科的処置で治療します。まず、歯茎に麻酔をして、歯肉を乖離（かいり）、切り開きます。菌におかされた悪い歯肉をカットし、歯の根っこの部分を清掃し、縫合してもとに戻します。

やむをえない場合は別として、当院は歯をできる限り残すことを目的にして、治療します。なぜなら、歯を失ってしまう失望感、喪失感ははかりしれないものだからです。心にぽっかり穴があいたような状態になり、抜歯後の処置についても、なかなか理解していただけないことが多々ありました。心身への負担の少ない治療をすることが、当院に課せられた責務です。