はらだ歯科つきみ野診療室

患者さまは、それぞれ異なるお悩みを抱えているものです。患者さまがお口のことで悩んでいるとき、それがどんなお悩みであっても、その方が求めるものに寄り添った治療を提供できる歯科医師でありたいという思いがありました。そのため特定の分野に限らず、虫歯や歯周病を始め、予防診療、矯正歯科（※）、インプラント（※）、歯科口腔外科、美容診療（※）など、幅広い分野の知識と技術を磨いてきました。

また、当院にはそれぞれの分野に詳しい歯科医師が複数名在籍していて、大学病院とも連携を取っています。「歯が痛い」「できものがある」「見た目を良くしたい」など、あらゆるお口の悩みを相談いただけるような体制を整えています。お口のトラブルはそのままにせず、当院にご連絡いただければ幸いです。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

歯科医師というものは、「患者さまの症状を見る」のと同時に「患者さまから治療に取り組む姿勢を見られている立場なのだ」ということを実感した瞬間でした。患者さまを笑顔にするために、心を込めて治療をしたことを感じ取ってくれたのだと思うと、素直にうれしく思います。

患者さまの不安を取り除き、喜ばせるのが私たち歯科医師の仕事ですが、心を込めて治療すれば患者さまと喜びを共有できる仕事でもあります。これからも多くの患者さまの笑顔を作る「地元の歯医者」でありたいと思っています。

8020運動が叫ばれる昨今、生まれ持った歯を残していくことの重要性は、ある程度周知していただけたと思っています。しかし中には、歯周病について具体的に理解できていなかったり、自分は歯が20本残っているから大丈夫と思っていたりする方もいらっしゃいます。

20本というのはあくまで目安です。グラグラした歯が20本あるのと、しっかりした歯が20本あるのとでは状況が異なりますし、20本以下になったらもう駄目だとも限りません。

現代では、人生100歳まで生きることも珍しくありません。年を重ねて出歩くことが困難になるなど、できることが少なくなっていったときに、最後まで残る楽しみがご飯のおいしさだと思っています。そのため、患者さまが100歳になるときまで、お食事という楽しみを守り続けたい、という思いをモットーに診療しています。

相手に伝わりやすいようお話をするためには、相手の状況を考慮する必要があります。そのため、患者さまお一人おひとりの生活背景や年齢、性別に合わせた形で、理解していただきやすい治療説明を行うことを心がけています。

例えば、専門用語はできるだけ伝わりやすい言葉に言い換えています。口頭の説明だけでは分かりにくい内容は、写真やイラスト、歯の模型などを使って、具体的にイメージしていただきやすいよう工夫しています。

患者さまにとって納得できる治療を提供したいという思いから、時間をかけてカウンセリングを行い、お悩みやご希望に耳を傾けます。治療内容や費用、治療にかかる期間のことなど、ささいなことも気兼ねなくご相談いただけたらと思います。

私は患者さま一人ひとりを大切にしたいと思っていますが、チーム医療は、誰か一人だけがそう思っていても成立しないものです。当院のスタッフは、私と同じように患者さまを思い、一人ひとりを見ようとしてくれているので、今こういう形で診療ができているのだなと感じています。

誰に言われるでもなく困っている方に手を差し伸べ、患者さまのことをしっかりと把握し、心のこもった対応ができる姿勢が、スタッフの自慢できる点です。

また、歯科医師から歯科衛生士まで、スタッフそれぞれが深い知識を持ち、惜しみなく患者さまのために役立てたいと考えていることも自慢です。そのため一つの知識に偏ることなく、より広い観点から患者さまに接することができます。

お子さまが泣いて治療ができないというのはよくあることですが、年を取って我慢ができるようになっただけで、大人だって歯科治療は嫌だと思います。相手が何歳であっても、当院の根本的なコンセプトは変わりません。100歳になっても食事を楽しんでもらえるように、お子さまの未来を見ていきたいと考えています。

できないことがあっても、それは責めるべきことではありません。まずはできたことを褒めてあげる、その積み重ねで一つずつできることを増やし、当院のことを「ここは大丈夫な場所だ」と感じてもらえるようになってほしいです。その結果、悪いところも治療できるようになり、歯を今まで以上に大切にしてもらえると思っています。

当院はバリアフリー設計ではありませんが、車いすでお越しになる方をお迎えし、入り口から診療室までご案内することが可能です。

治療の面では、年齢を重ねるとそれまでとは違った歯科診療が必要になってきます。ご年配の方の治療で大切なのは、お口の中の菌の数を減らすことです。ご自身できちんと歯磨きをすることが困難になり、菌が増えていくと、お食事の度に菌を飲み込むことになってしまうためです。

とはいえ、無理に困難なことをしていただくわけにはいきません。セルフケアはご自身のできる範囲で行っていただき、できない部分はこちらで代わりに清掃することが大切だと思います。また、ご本人や付き添いの方など、誰かが知識を持っていれば対応できる問題もありますので、ご説明もしっかりとさせていただきます。

昨日より今日、今日より明日のほうがおいしくご飯を食べられるように、口内環境の向上をお手伝いしてまいります。

院内の改装予定があります。歯科医院に対す嫌悪感を少しでも和らげ、ここなら大丈夫だと思ってもらえるような場所を目指し、内装をすべて取り換えます。診療チェアも4台設置予定です。

また、詳細な診断・治療に役立つ歯科用CTやマイクロスコープ、レーザー機器なども導入していきます。保険診療・自由診療を問わず、より新しい治療を追い求めていきたいと考えています。

この地域に以前から住み続けている方がたくさんいて、子どもの頃に歯科医院を怖がって泣きながら通院していた患者さまが、大人になった今でもメンテナンスを続けてくださっている例もあります。昭和の時代から通い続けている患者さまがいらっしゃるのも、この地域特有のことだと思います。

伊勢原という地には、縄文時代から人が生活していたと聞きます。古き良きとは言いませんが、都会にはない穏やかな空気が流れ、風情があって住みやすい印象です。落ち着きのある方ばかりなので、説明をする際もしっかりとお話を聞いてくださいます。

私は幼い頃、歯科医院が大嫌いでした。今でも、進んで治療を受けたいものだとは思っていません。しかし、親が歯科医師だったこともあり、その背中を見て育つうちに、歯科医師になりたいと思うようになりました。「ありがとう」と感謝される仕事というのは、なかなかないと思います。

こうした経緯があるからこそ、私の中には、歯科医師とはこうあるべき、こうありたい、というビジョンが明確にありました。その姿勢を崩さずに、真摯に治療に取り組んできたつもりです。

敬意とは、一方的に与えるものではありません。相手が敬意を持って迎えてくれるから、初めて自分も敬意を持つのだと考えています。そのため、私自身が患者さまお一人おひとりに敬意を持って接することで、頼りがいのある歯科医師になれればと思います。理想像を持って、今日よりも明日、明日よりも明後日と、より良い治療を届けられるよう診療に励んでまいります。