最近では、虫歯のお子さまは減ってきています。これは食事や予防への意識が上がっているからです。一方で口の周りの筋肉が弱まっているお子さまが多くいます。口の筋肉が弱いと歯並びが悪くなったり顎関節症になったりする可能性が高まり、実際に小さいお子さまが顎関節症になったケースもあるのです。
顎関節症の予防として当院は、口笛を吹くといった筋肉を鍛える訓練をしています。また、お子さまと親御さまの方に本を見せて、筋肉が弱いとどのようなリスクがあるのかを説明して理解していただきます。
大人になるにつれて顎も成長するので、筋肉が弱いままだと顎関節症になるリスクがあります。早めに取り組むことで、お子さまへの負担がかかりにくくなります。今後のことを考えて予防するようにしましょう。
お子さまは自分でお口の管理をすることができません。そのため親御さまがしっかりと管理する必要があります。お子さまのケアで大切なのは毎日の歯ブラシでのブラッシングです。
口腔環境は3歳までに決まってしまうと言われており、日々の習慣や虫歯予防が重要です。8~9歳まではお子さまにブラッシング指導をしてください。その時に気を付けて欲しいことは、無理やりやらないことです。歯磨きを習慣化にするために、楽しみながら学んでいきましょう。
親御さまの方とお子さまのお口の状況は似てきます。お子さまの歯磨きを通して親御さまご自身の歯磨きにも意識が向き、親子で口腔内の健康を保てるようになるでしょう。
小児歯科で大切にしているのはお子さまと仲良くなることです。そのためにお子さまとよくおしゃべりをしています。お話をすることで、楽しい場所だと思っていただければ歯科医院に来やすくなるので、治療や予防をすることができるからです。
また親御さまにもケアの仕方など情報をお伝えし、お口の健康を守っていきます。