歯周病の治療が遅れる原因の一つは、自覚症状がない事です。
歯周病は歯垢(プラーク)が歯の表面に付着することがきっかけでおこる、歯周組織の病気のことをいいます。
歯垢とは食べかすや歯の垢と思われがちですが、実はそうではなく「細菌の塊」のことなのです。歯垢がたまると、やがて石のように硬くなり歯石となります。こうなってしまうと、普段のブラッシングでは、なかなか除去する事ができなくなってしまい、最終的には菌を支えている骨まで溶かし始めてしまうという最悪のシナリオが待っています。
ですから、普段からきちんと歯磨きをしている場合でも、知らず知らずのうちに歯周病が進行しているケースがあります。だからこそ、歯は定期的な検診が必要不可欠ですし、治療はできる限り早くからはじめる必要があります。
INDEX
歯周病は以下の流れに沿って行ないます。
1. 検査をします
レントゲン撮影:歯を支えている骨の状態や歯肉の中に付着している歯石をチェックします。
写真撮影:歯肉の色や腫れ、付着している歯石の状況を撮影します。
ポケット検査:歯肉の溝、いわゆる「歯周ポケット」の深さを測ります。
2. 治療に入ります
歯にこびり付いた歯石を取り除きます。
歯と歯肉の境目についた歯石や、歯肉の奥にある見えない歯石やプラークを除去します。
3. 再検査をします
ここで次の治療方針を決定します。
4. メインテナンスに入ります
個人差はありますが、3ヶ月~1年の間で定期的にチェックしていきます。
「歯は家、歯肉は芝生、骨は土地」これは、私が患者様によくご説明する際に用いるたとえ話です。
みなさんの家は土地の上に建っています。ですからいくら建物がきれいでも、地盤が緩くては意味がありません。
つまり、歯の健康を考えた場合に、大切なのは土地の部分である骨なのです。骨をきれいにして整える事こそが、歯周病の治療なのです。当クリニックにお越しいただければ、歯周病の予防法について詳しくアドバイスさせていただきます。
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