くずはら歯科医院

強い痛みなどの緊急性がある時以外は、最初から麻酔を使うような治療や精神的な負担の重い処置はしないようにしています。患者さまのご希望があれば、そのような治療から始めることもありますが、まずは不安や恐怖心を取り除くなどのい、段階を踏むようにしています。

「舌がぴりぴりと痺れる」とお悩みの患者さまがいらした時のことです。舌痛症と言う、見た目の異状や変化に乏しい病気だったのですが、今まで訪れた歯科医院では納得のいくような対応を得られず、何院か回った末に当院を尋ねてこられました。

症状の原因について、ストレスや加齢が原因と考えられることなどを詳しく説明し、お帰りいただいたところ、後日「こんなにしっかり話を聞いてくれた方は今までいませんでした、ありがとうございます」とお礼のお手紙をくださいました。患者さまに対して親身な対応を心がけていることもあり、とても嬉しく思ったのを覚えています。

開業当初は、大学院の歯科口腔外科にも勤めており、そこでの業務後に当院で治療を行うために、平日は22時、土日は18時までと診療時間を決めました。数ヶ月で夜間と休日診療をやめるつもりでしたが、患者さまの需要が高いことが分かり、多様なライフスタイルに合わせた対応をするために、継続することにして現在に至ります。

心の優しい人間ばかりだという点が自慢です。当院は、ご年配の方から障がいのある方まで、さまざまいらっしゃるのですが、その誰もがスムーズに治療が受けられるように丁寧に対応してくれています。

勉強会などを設けることもありますが、スタッフたちは治療の流れを理解して自主的に動いてくれるため、特に言っていることはありません。私から見ても頼もしいスタッフたちです。

患者さまの年齢層が開業当時よりも高くなっています。今までいらしてくださっていた患者さま方と一緒に当院も年齢を重ねていくことができたのだと、ありがたく思っています。一方で歯科医院としての診療モットーや、丁寧な処置などやっていることは変わっていません。これからも患者さまのためを思った治療を提供していきます。

歯科口腔外科で診療していた経験を生かし、転んで歯が折れたといった外傷や、クラブ活動でお口の怪我をしたお子さま方を多く担当させていただきました。開業当初は22時まで診療している歯科医院が近くになく、ずいぶん遠くからお見えになった方もいらっしゃいました。

最近はご年配の方が増えたので、お口の中をきれいに保つことに力を入れて取り組んでいます。ただ単に歯を残すだけでなく、きれいにすることで食べ物や飲み物、唾液などが誤って肺に入ってしまうことで起きる、誤嚥性肺炎を防ぎ、健康的な生活が送れるようにサポートしています。