当院が開院して以来、結構な月日がたちました。開院当初から通院してくださっていた方の中には、加齢により足を悪くされたなどの理由から、ご自分での通院が難しい方もおられます。そのような方にお口のケアをご提供するために、当院は患者さまのご自宅や介護施設などに対する訪問歯科診療をご提供しています。
訪問歯科診療は、基本的に平日の11~12時の間です。ご予約時に患者さまの主訴・お飲みになっているお薬情報・介護状態・疾患をもっていないかなどを伺います。それらの情報により、治療にご用意する器具などを判断いたしますので、なるべく詳細にお教えいただければ幸いです。
慣れ親しんだ医師の治療を継続して受けられるというのは、患者さまにとってはリラックスして治療を受けるための大切な要因であると考えています。患者さまを末永くサポートするために、当院はこれからも訪問歯科診療による歯の治療とケアを続けさせていただきます。
当院は訪問歯科診療を行う際、同居されている方やご家族への配慮のため、診療時間を長引かせないことを心がけています。そのため、基本的に院長・歯科衛生士・助手の3人体制で連携をとって、素早く診療を行っています。お年を召されている患者さまは、体力の関係で午前中のほうが体調の良いことが多いです。そのためお昼前の時間帯に診療を行い、患者さまのご負担が少なくなるようにしています。
また、訪問歯科診療の際に出た紙コップなどのゴミは、ゴミ袋を用意して持ち帰ることを徹底しています。必要な物はそろえてお伺いしますが、場合によっては診療のために少々のお水を使わせていただいたり、電気を使わせていただいたりすることもございますので、あらかじめご了承いただければ幸いです。
全身疾患をお持ちの患者さまに対して診療を行う際、当院ではご本人だけでなく、ケアマネージャーさまや同居されている方との連携を密にとることを心掛けています。患者さまによっては、身体が不自由なためにご自分では十分なコミュニケーションを取れないことがあります。そのため、患者さまのことを良く知っている周りの方に、患者さまがどのような状態で治療を受けるのが楽なのか、どのようなトラブルが起こりうるのかなどを確認することが大切です。そのおかげでより充実したお口の治療をご提供できるのです。
ケアマネージャーさまやご家族の方と情報共有することで、もしものトラブルが起こる可能性をさけられます。患者さまがリラックスして治療を受けられるように、周りの方にもぜひご協力いただければと思います。
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