西菅田歯科医院

幅広く学んできましたが、手先の器用さには自信があります。歯を削ったり、抜いたりするのには、そんなに時間をかけません。口を開けている時間が短くなるので、患者さまにも喜んでいただけていると思います。

そもそも訪問歯科診療を始めたのは、とある患者さまの奥さまが通院できなくなってしまったからなんですよ。交通事故に遭われて、お体が不自由になってしまったんですね。それで、入れ歯の治療を受けたいと言うので、行くことにしたんです。その方のご自宅に訪問して診療をしましたらば、そこから話が広がったようです。

今ではたくさんの方のもとに訪問させていただいています。人の縁とは不思議なものだな、とつくづく思いますね。

特に心がけているわけではないのですが、話しやすい雰囲気をつくるようにしています。そのお陰で、初めての方でも来院しやすいと思いますよ。

私はどうも威厳を取り繕うのが苦手なせいか、自ずと親しみやすい空気感が出ていると思うんですよ。それが良いことかどうかは正直なところ、分かりませんが、緊張しやすい方には良いんじゃないでしょうか。

訪問歯科診療を希望される方が増えましたね。ご年配の方向けの治療が増えるのは、時代の趨勢かもしれません。私の性格はずっと変わってませんよ。自分で言うのもなんですが、親しみやすいやすいキャラクターなのかなと思います。

変わったことと言えば、この町も変わってきましたね。昔はこの辺はお子さまが多く、元気に団地で遊ぶ子も多く見られました。その頃と比べると、今はお子さまが少なくなったなぁと、たまに昔のことを考えながら思います。

スタッフから要望があったんですよ。以前は祝日に休むと、定休日の木曜日に代わりに医院を開けていたんです。ただスタッフからすると予定が組みづらいらしく、「祝日休みじゃなくていいので、平日開けてください」と言われたんですね。

長く働いてもらうためにも、スタッフの意見を取り入れる形になりました。スタッフにとっても働きやすい場所にしたかったものですから。

私たちは無理な治療はしません。疾患の情報などが分かっていることが多いので、それに気を付けることが大事です。ですので患者さまにも、無理をしてほしくないと考えています。少しでも体調が悪い時は仰ってください。その日は治療をやめにしましょう。ちょっとのことでも、大事につながるといけませんからね。

「自分ができることを精一杯する」それだけが私の目標であり、展望です。人に与えられた時間は有限です。だからこそ日々をいかに大切に過ごせるかが大切なんですね。

あまり未来を見ても、過去ばかりを振り返ってもいけません。大切なのは今、そしてその積み重ねである毎日なんです。

私が選ぶとしたら技術を見ますね。歯科医師は技術職なわけですから、やはり技術ありきですよ。患者さまからすると分かりにくい所だとは思うんですが、腕が良いかどうかは慎重に判断したほうが良いと思います。