澤田歯科医院

当院はこの地域で開院し、私で4代目となりました。歯科治療は、時代とともに変わってきています。昔から通ってくださっている患者さんの中には、2代目院長の治療を受けられている方もいます。その方のお話を聞くと、今の歯科治療はずいぶん怖くなくなったそうです。

開院当初からすると時代に合わせて治療方法は変わっていますが、今も変わらないことは地域に根ざした医療を行っていることです。30年以上通われている患者さんもいらっしゃって、お顔を見ればお名前もすぐにわかります。これからも地域の方へ向けた医療を提供していきたいと思います。

当院は、初めて来られた患者さんに対して、ていねいに説明をするようにしています。まずはしっかりと検査、診断を行い、今の状況を患者さんにお伝えします。お口の中を見れば、年齢やホルモンバランスの変化、噛みしめなどの癖も大体わかるので、それらのお話もさせていただきます。

その後で、患者さんのご要望と、お口のことで何か気になることがないかお伺いしています。治療を始めてからは、内容を忘れてしまった患者さんのために都度説明を行います。

足腰が弱い患者さんも多くいらっしゃるので、移動のサポートをしています。まずはスリッパに履き替えることをサポートします。スリッパが合わないとよろけてしまいがちになるので、合うものを使われているかを確認しており、時には履かずにご案内することもございます。

移動時は院内の手すりを使っていただきますが、全部にあるわけではありませんので、診療チェアに座れるまでそばについてサポートします。

当院は押さえつけての治療をいたしません。そのため、お子さんが歯科治療に慣れるまで練習をするようにしています。

初めは診療チェアに座るだけ、次に風を当てるだけというように、遊びを交えながら、徐々に慣れていただけるように進めていきます。

当院には、長く勤めているスタッフもおります。患者さんのことをよく把握しており、お顔を見ただけでお名前がわかるほどです。あとは、それぞれ担当分野を持っているので、患者さんの症状を見て得意な歯科医師が治療に当たります。歯科医師、歯科衛生士ともに勉強を積んでおり、食育や、お口の使い方などを説明することができます。

スタッフは、月1の打ち合わせや勉強会、毎日の情報共有で、それぞれが患者さんに対応できるよう努めています。患者さんの治療方針などは、歯科医師、歯科衛生士みんなで共有、意見を出し合って決めています。

歯科医師会から依頼された健康づくりのイベントの公演などを行うといった取り組みをしています。父も稲作の授業を通して食育の話をしており、地域のお子さんへお口の健康を守ることの大切さを伝えています。

当院は1927年からこの地で診療していることから、小さな頃からご年配になるまで通われている患者さんもたくさんいます。その中にはお身体が不自由になり、通えなくなってしまった方もいらっしゃいます。その方々をサポートするため訪問歯科診療を始めました。今は父が中心になって訪問歯科診療を行っており、今後は、それをもっとサポートできるようになれればと思っています。ずっと通っていただいている患者さんのお口を、最後までしっかりと診ていくことが今後の目標です。

歯科医院は、多くの人にとって通いにくい場所かもしれません。しかし当院にはご家族やお友達を訪ねるように通ってもらいたいと考え、患者さんとは近い距離感で接しています。どんなことでも遠慮せずに聞いてもらいたいですね。これからも患者さんを笑顔にできる治療を目指していきたいと思います。