当院の予防歯科に対する想い
予防歯科は生活習慣にも大きく関わることです。歯を磨くということは予防に欠かかせないことですが、手間がかかり面倒だからなかなか実行できないという患者さまも多いのは事実です。そのため、例えば手磨きよりも電動歯ブラシなど、できるだけ歯磨きを楽な方法でできるようにご提案いたします。感触のよい新しいやり方をご紹介することで、患者さまが取り組みやすいようにはたらきかけております。また、朝はどうしても磨く時間がないという患者さまには、就寝中に菌が増えるため夜にきちんと磨くことの重要性をお話して、できる範囲できちんとやっていただくように指導を行っております。夜の歯磨きができるようになってから、ステップアップして少しずつ朝も磨けるように取り組んでいただくようにしております。本来ならば菌の量などに合わせて歯磨きの頻度をアドバイスすることも重要ですが、日中お仕事をされている方の場合、昼食後の歯磨きが難しい場合もあります。そのため、患者さまに負担なく実行できる範囲で効率的な方法を提案いたします。
予防において重要なことはプラークをいかにコントロールするかにあります。患者さまが毎日ご自分でできるプラークコントロールの手段は歯磨きです。歯ブラシによるブラッシングは、擦ることでプラークのネバネバしたバリアを壊して落としやすくするだけでなく、菌を空気に触れさせることで弱体化するという役割も持ちます。そのためできるだけ効率よく歯磨きの目的が果たせるようになるためにブラッシングの指導も行っております。また、プラークの付き方は、食生活による影響も大きいです。糖分の摂取が多く虫歯リスクの高い方には糖分摂取について制限したり、歯周病で肉食傾向の高い方には野菜の摂取を提案したりといった食生活に関するアドバイスも行っております。
歯磨きなど患者さまに進んで治療に取り組んでいただくために、数値などを通してその必要性が理解しやすい説明を行っております。例えば、利き手側の下の方ではうまくブラッシングができておらず、状態がよくない患者さまが多いです。そこで実際に歯周ポケットを測定し、他の場所との数字の差を見せることによって状態を具体的に理解していただくようにしております。悪い所をきちんと把握することができればより注意してブラッシングすることができ、治癒に繋がります。正しいブラッシングには大変時間がかかるものです。そのため歯の健康についての関心が薄く、モチベーションの維持が難しい患者さまに関しては、そこで電動歯ブラシなどの磨きやすい方法をご提案するなど患者さまに合わせた提案を行っております。まず歯科医師がきちんと説明したうえで指導させていただき、歯科衛生士とともに継続をはかっていくようにしております。
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