トナミビルデンタルクリニック

細かい作業が好きだったということが根底にあります。また、親戚に歯科医師がいるのですが、子供時代に遊びに行っても診療中で忙しかったのでなかなか遊んではもらえませんでしたが、仕事中の歯科技工士さんや歯科衛生士さんの細かい作業をずっと見ていて憧れを抱きました。そこで感化されたことがきっかけです。なかなか遊んでもらえなかったけれど、仕事中の歯科技工士さんや歯科衛生士さんの細かい作業をずっと見ていて憧れを抱きました。それで感化されたのがきっかけです。

患者さまが治療後に見せてくれる笑顔です。治療が全部終わったときや今日治療に来てよかったと言われたとき、「前回の治療後に痛みが引きました」なんてことを笑顔で話していただけたときに、歯科医師としてのやりがいを感じます。

毎年2月の誕生月に、定期検診を受けに来てくださる患者さまがいらっしゃいます。はじめはご家族で通っていただいていたのですが、県外に引っ越された後も、ご主人だけは年に一回の定期検診はここで受けたいと、距離があるなか通ってくださっています。誕生月の定期検診をきっかけに、赤羽に戻って、お口の中をきれいにして楽しんで帰るといった感じで、恒例行事のようにしてくださっています。

変わらないものは、歯科の仕事に対する興味です。これに関しては、ずっと持ち続けられる気がします。 変わったものといえば、情報が手に入りやすくなった点です。本やインターネット、テレビの健康番組もそうです。健康に関する情報の発信量が増えてきているのも、一因だと感じています。良い情報もそうでない情報もいろいろな情報が入る現代なので、患者さまが口のなかに興味を持ち始めたという点です。興味を持つことで患者さまのデンタルIQが上がり、その結果お子さまの虫歯が減ってきています。

開院したときはパソコンが普及しているわけではなく、スマホで検索するなんて時代ではありませんし、ホームページを作っている医院もほとんどありませんでした。それに加えて、保険医療機関というのは大学病院でも小さな総合病院でもコマーシャルしてはいけないことになっています。そんなアピールするのが難しい時代だったものですから、みなさまに興味を持っていただきたかったのが大きな理由です。それには、夜間診療のニーズに合わせて、ほかの歯科医院が診療していない時間に診療することじゃないかと考えました。

夜中に急に痛み出してどうしようもないときに「あそこの歯医者さんならまだ診療してる。」や、「遅い時間でも診療していた。」と誰か一人でも言ってくれる特徴をつくって、夜間しか通えない患者さまのよりどころになればいいなと思いました。 夜の暗いなかで、周りとは違い電気がついて診療しているという、外から見て分かる特徴を作りたかったのです。

痛みがあるときは別ですが、基本的にすぐ治療に進むことはないです。初診のときは、まず治療についてお話しすることだけにしています。場合によっては5～6回も念入りにご説明することがあります。そのかわり、痛みがでたら緊急で診療できるようにフォローしています。

なかには、歯科医院をとても嫌がるお子さまもいます。そんなときは、ずっと話しかけるようにしています。私がほかの患者さまの治療に入らなければならないときは、スタッフや場合によってはお母さまにお願いするときもあります。まずは治療についての話だけをして、泣き止んでもらえたら消しゴムを渡します。教科書通りではないですが、それを繰り返して治療ができるようになるまで待ちます。

そのとき押さえつけて治療することはできますが、もし、その次に虫歯になってしまったとき、いよいよ歯の治療が難しくなります。歯科医院に対する悪いイメージを払拭できれば、お子さまが歯科医院へ行くことに抵抗を感じなくなるものです。私は次回、歯科医院に行きたがらないお子さまにしたくないという思いで話しかけ、信頼関係ができるのを待ちます。すると、お子さまにも伝わるのです。そして、お子さまにも分かりやすく理解できるように話しています。 削るときの「キーン」という音が苦手なお子さまのために、音を抑えるレーザーも導入しています。また、殺菌作用のある薬を使ってほとんど削らずにすむような処置もしています。さまざまな治療法のなかから、お子さまに合った治療を選択できるようにしています。