皆さまの中で、「最近よくお口が渇く」「お口の中がネバネバして気持ちが悪い」などの症状が起きたことはありませんか。この症状がある方はもしかしたら「ドライマウス」かもしれません。
ドライマウスとは、唾液の分泌が減少し、お口の中が乾燥することで起きる「口腔乾燥症」と言われる病気です。ドライマウスは、元々の体質や加齢の他、薬の副作用によっても引き起こされます。
唾液は「食べる・飲む・話す」などのお口の働きを助け、お口の中にいる細菌の働きを抑えて、虫歯や歯周病を防ぐことができる役割をしていますが、唾液が少ないことにより免疫力が低下し、風邪をひきやすく、誤嚥性肺炎や入れ歯が安定しづらいなどが引き起こされることがあります。
当院での治療方法としては、専用の保湿剤を塗り、唾液腺を刺激して唾液が出やすくなるようにトレーニングを行います。しかし、歯科医院だけの治療を行っていれば再発しないと言うわけではありません。ご自宅でも毎日のケアが必要です。アルコールやカフェインが含まれているものは、利尿作用があるため、脱水症状にしやすく、ドライマウスになる原因でもありますので、お水をたくさん取ることをご提案します。また、就寝時のお口の中を乾燥させないためにもマウスピースやマスクなどを使用していただくことが大切です。
舌の痛みやザラつきや乾いたものが食べにくい、味がよく分からなくなった、いくら調整しても入れ歯が合わないなどの症状があればドライマウスが原因となっている可能性がありますので、そのような症状が見られる方は一度当院までご相談ください。
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2024年4月
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