歯周病は初期の場合には症状がほとんど出ないため、ある程度進行して歯茎が腫れたり、出血したりするなどの症状で初めて歯周病に気づくという患者さまも多くいらっしゃいます。
歯周病は、歯垢の中に生息する歯周病菌から出す毒素によって歯周組織が侵されていき、歯を支えている歯槽骨を溶かし、最終的には歯を支えることができなくなり、歯が抜け落ちてしまう病気です。
歯周病の治療では歯周病菌を口の中から減らすために、ブラッシングとクリーニングによるプラークコントロールを行います。目に見える歯石除去や、歯茎の下についている歯垢の除去などを行い、歯茎のフラップ手術などの外科治療を行うこともあります。
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当院ではなるべく歯を残す治療を行っていますが、やむをえず抜かなければならない場合もあります。歯周病は放置しておくと、骨に影響が出ますので、1本の歯だけではなく、4本、5本とダメージが広がってしまうこともあります。長い目で見た場合には歯を支える歯槽骨の広い範囲に影響が及び、多くの歯を失うこともあります。さらに抜けた後に入れ歯を作成する場合に合いにくくなるといったトラブルも起こりますので、一概に歯を抜かないことがよいとはいえません。そのため他の歯を歯周病から守り、なるべく多くの自分の歯を残すことが大切だと考え、抜歯に至るケースもあります。そのような場合には患者さまに状態を理解していただくよう、詳しく説明を行って同意を得てから治療に入ります。歯周病は早い段階で治療を開始すれば歯を保存しながらコントロールできます。症状を感じたら、一度受診してください。
歯周病の予防の基本は細菌対策です。歯周病菌はブラッシングや歯科医院でのクリーニングなどのメンテナンスで予防することができます。しかしそれだけでは不十分です。ブラキシズムという無意識の噛み締めの習慣がある場合には歯に大きな力がかかり、歯周病が悪化する要因となり、歯の寿命を縮めてしまうこともあります。そのため当院では汚れの管理と同時に、ブラシキズムのある方に治療の提案をしています。就寝時の噛み締めや歯ぎしりが強い場合にはマウスピースの製作なども行っております。
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