井手歯科クリニック

特に力を入れているのは、つめ物やかぶせ物、入れ歯などの人工物を使用した治療です。今でこそ、大がかりな処置を必要とするインプラントも失った歯を補う治療として一般的となりましたが、私が学生の頃はまだ今ほど主流ではありませんでした。そのため、入れ歯などの義歯についても注力して学んでいました。

その中でも、「コーヌスクローネ」というバネを使わない入れ歯は見た目を気にする必要もなく、歯と義歯をしっかりと固定する方式に力を入れてきました。他の義歯と比べると特殊な入れ歯ではありますが、求める患者さまも多いと考え取り入れていきました。

患者さまによって、いただくお言葉やお気持ちの伝え方が違うところはうれしくもあり、なんだか楽しくもあります。特にその違いが顕著に感じられたのが中国ですね。
私は現在月2回、知り合いがいる中国で診療を行っています。現地で実際に治療を行うと、終えた際にいただく感謝の表し方がとてもダイレクトなんです。日本ではあまり見られないほど喜んでいただけて、中には握手を求められるほどです。それほどまでに感謝していただけると、治療を行っている側からするととてもうれしいです。

患者さまのことを考えながら一生懸命治療を行うことです。
例えば、歯科医師が納得いく治療を行うために、慎重に治療を行いすぎたとします。患者さまからすると、その分日数がかかることや、一度の治療で長い時間口を開けているのがつらいという思いが生まれてしまいます。その思いは人によって異なるので、患者さまに合わせて治療方針を変えることが必要です。
当院では、患者さまの思いをくみ取った上で治療のゴール地点を一緒に決めています。そして、歯科医師の独りよがりの治療にせず、一緒にそのゴールにたどり着けるように、コミュニケーションをとりながら治療を進めています。

患者さまに治療について説明をする際は、あまり専門用語を使わないようにするなどして、できる限り分かりやすくなるように心がけています。
患者さまは、実際にご自分の口の中で何をされているのか分からなければ不安ですし、それらが明かされないままですと歯科医師との信頼関係を築くの難しくなるでしょう。そのため、治療の説明をする際は口頭で説明をするだけでなく、口内を撮影する専用のカメラを用いて実際にご自身のお口や歯の状態を見ていただきながら、治療箇所の説明を行っています。「百聞は一見にしかず」という言葉の通り、目で見ていただくことでより分かりやすくなるように工夫しています。

当院には、経歴の長いスタッフが多く在籍しています。中には20年以上勤務しているスタッフもいるほどです。また、当院自体が長く診療を行っているため、スタッフと友人のような関係になっている患者さまも多くいらっしゃいます。そのため、ご来院を楽しみにしてくださっている患者さまも多くいるようです。
怖いイメージを持たれがちな歯科医院ですが、このように患者さまとスタッフの関係が良好なおかげで、多くの患者さまに気軽に来ていただけています。それだけでなく、通院を楽しみにまでしてもらえるというのはとてもうれしいことです。

患者さまに心身ともに不快な思いを与えないように気をつけています。治療で至らない点があれば、身体的に不快な思いを与えてしまいますし、歯科医師・スタッフの対応次第では精神的に不快な思いを与えてしまいます。せっかく歯の治療をしようと思って来てくださっているのに、一度不信感を与えてしまったら拭い去ることは困難です。他に良い歯科医院を探せば済んでしまいますからね。一度当院を選んでくださったからには、末永く当院で患者さまの歯をお守りしていくくらいの気持ちで、全スタッフが誠意を込めて対応できるよう教育をしています。

落ち着いた雰囲気があるところです。
当院の目の前は国道とその上を高速道路が走っていますが、一本路地を入れば閑静な住宅街が広がっていますし、国道を挟んで向かいの桜新町駅側へ行けば商店街があって便利です。利便性もあって、それでいてうるさくもない、とても住みやすい町だと思います。

すぐ近くに住んでいて、何かあった場合にすぐに行き来できるという点にメリットを感じたからです。通勤時間が長くなってしまうと、何事も診療時間内で全て済ませるという意識が働いてしまいがちです。その点、家が近いとある程度時間に融通を利かせて余裕を持たせることができます。
あとは、何よりも毎日の通勤に対するストレスがなくなることです。祝祭日以外は毎日診療を行っているので、その分そのストレスがなくなることは非常に大きいポイントですね。

歯周病治療に関してはこれからもっと力を入れて、追究していきたいと思っています。近年は、若い方でも歯周病になる方が増えてきています。早い方は高校生の頃くらいから汚れがたまっているなど兆候が出始めて、歯周病予備軍になっています。

また、テレビなどメディアでも歯周病に触れられることが多くなりました。そういった情報を見て、もしかしたら自分は歯周病なのではないかとご来院される方もいらっしゃいます。実際はよくある口内炎だったなんてこともありましたが、それは自覚症状がないという歯周病の特徴の表れだと思います。虫歯ほどご自身ではっきりと判断することができない、けれども歯周病の怖さは知っているから余計に不安になってしまう。このように、歯周病に対する皆さまの意識が高くなってきているのは感じられます。だからこそ、来院された方々の不安を取りのぞいて、しっかりと処置とアドバイスをご提供したいので、これから歯周病については今以上に勉強をしていきたいと思います。