様々ある歯科治療の中で特に力を入れて学んだのは何ですか? その理由も教えてください。
入れ歯の治療です。これから、ますます高齢化社会が加速度的に進むことから、入れ歯の需要も比例して増えていくため技術として身につけたいと思いました。入れ歯の作成は簡単そうにみえて実は難しく、歯科医院を開業された歯科医師の先生でも、大学病院に講習を受けに来られる方が多かったです。医療技術も日々進歩するため、勉強に励む必要がありますが、その分やりがいもあります。
大学病院にお勤めだったそうですね。
総義歯、入れ歯の分野で入りましたが、歯科医師として勤めながらさまざまな症例を診させていただきました。
歯医者嫌いのお子様のために行っている工夫は何かありますか?
決して無理強いはしないようにしています。初めて来られたお子さまの場合、治療に使う器具の説明や、座っている椅子の説明などを行います。いきなり治療には入らず「ここを押すとライトが点くんだよ」「こうやると、座っている椅子がゆっくり倒れるんだよ」といった具合です。嫌なイメージ、怖いイメージを抱かせないように、お子さまに一つひとつ説明を行っています。場合によっては、説明から入って、「今日はもう終わりだよ」と治療は行わずに終わらせることもあります。
医院で子供を喜ばせるために行っていることはなんですか?
小さなお子様には、歯医者に慣れてもらう為に、人形などを使って説明を行っています。
お年寄りへの配慮は何かありますか?
一般的なことですが、たくさんあります。移動の際に少しでも段差があるときは、「段差がありますよ、ゆっくりで大丈夫ですよ」と、私を含めスタッフがお伝えするようにしています。診療室もなるべく近いところにお通ししたり、スムーズに移動ができるように邪魔になりそうなものは移動しておいたり、お名前をお呼びする時や説明を行う際には、聞き取りやすいようにゆっくりと大きな声で話すようにしたりと、一つひとつは小さなことで一般的なことですが、このような小さな気配り、心配りが大切だと思っています。
おすすめのデンタルグッズはなんですか?
歯間ブラシです。歯磨きの際には、歯ブラシやフロスを利用される方が多いですが、歯間ブラシもその中に加えていただければと思います。正しく利用することで歯と歯の間の汚れ、細菌を取り除くことができます。入りにくいからといって強引に入れたり、乱暴にゴシゴシと動かしてしまうと歯茎などに傷がついてしまいますので、丁寧にゆっくりと動かします。どうしても、入らない場合は角度やブラシのサイズが合っていないことが考えられますし、隙間の場合はフロスの方が適していることもありますので、虫歯などはないという方でも、予防歯科、メンテナンスということでご来院いただければと思います。多くの経験を積んできた歯科衛生士が、歯磨きの仕方から歯間ブラシの使い方まで丁寧に説明させていただきます。
スタッフの自慢できる点を教えてください。
スタッフ全員が仕事に対して熱意を持って取り組んでいることです。歯科衛生士が歯間ブラシなどを用いて、歯磨きの大切さを患者さまに熱心に説明できること、何事にも率先して取り組む歯科助手がいることも自慢できると思います。患者さまのことを考えているからこそ、熱意を持って自発的に勉強して、日々の勤務に取り組んでくれていると感じています。
スタッフ教育で力を入れているところはありますか?
気持ちのいい挨拶や元気のいい返事、お会計時のお釣りの渡し方など、基本的なことですが、一般的なサービス業で求められることも徹底するように伝えています。また、院内で2ヶ月に一度は、勉強の場を設けています。歯科衛生士は、歯科医院で働く上で必要な知識を学ぶ為に、定期的に外部の講習などにも参加したりしています。数多い歯科医院の中から、浜中歯科クリニックを選んでよかったと感じていただけるように全員で取り組んでいます。
スタッフ同士の関係性としてはいかがでしょうか?
良好です。風通しがよく、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手とそれぞれの立場に関係なく、間違えていることは間違えていると指摘しあえる環境があります。
浜中歯科クリニックで大切にしていることはなんですか?
当院のモットーでもありますが、大きく分けて3つあります。1つは挨拶をしっかりと行うことです。当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前に行うことが大切です。患者さまに気持ちのいい医院で診療を受けていただくためにも、感じのいい挨拶は欠かせません。2つ目に院内を綺麗にすることです。受付や待合室、トイレ、診療室などは当然ですが、そのような目立つ部分だけの清掃ではなく、スタッフしか利用しない、目にしないような裏方の見えない部分も清潔にして、整理整頓も行うようにしています。 3つ目は気配り、心配りを持って働くということです。患者さまにだけではなく、スタッフにも、歯科医師にも、自分の周りの方全員に気配りを持って対応することが大切です。これら3つのことに力を入れ、通いやすい医院づくりを行っています。