患者さまに現在の口内状況と治療内容の情報共有も通院していただく際に大切な一環だと考えます。そのため、当院ではお口の中の情報をデータ化し、コンピューターに入力してから患者さまにも同じ情報をお渡ししています。それだけでなく、鏡で実際に自分の歯を見てもらったり、歯の模型や写真を用いたりと、言葉だけでなく視覚的にも具体化することで、理解してもらえるような工夫をしています。同時にスタッフとも情報の共有を行っていますので、情報共有漏れから生じるミスというのもできる限り抑え、スタッフの教育不足ということにならないような環境作りをしています。
歯科医院が敬遠されがちなのは、治療に痛みを伴うイメージが皆さまの中にあるからだと思います。そのため当院は、治療に際しての痛みがなるべく軽減できるよう工夫をしています。例えば麻酔を打つ際にも、注射針が刺さるときの痛みが抑えられるよう表面麻酔をあらかじめ患部にあてておき、それが効いてから麻酔を注射するようにしています。麻酔を注射する速度も速かったり遅かったりすることで痛みの感じ方が変わってきます。そのようなことを防ぐために電動での麻酔注射を採用し、注射針の速度が一定になるようにしております。そして麻酔液そのものの温度も体温にできるだけ近づけておくことで、痛みの緩和につなげるように配慮しております。このような痛みの少ない治療に努めていることを患者さまに理解していただき、リラックスした状態で治療に臨んでいただくようにもしています。身体が緊張していると、痛みに敏感になってしまいますので、そうならないように心がけておくのも重要です。