いずみ歯科

診療の際にいつも大切にしていることは、「患者さまにいかに安定したリラックスした気持ちで診療を受けていただくか」ということです。
歯科医院は痛い、怖いというイメージが定着していて、そのために治療のタイミングを先延ばしにしてしまい、症状が進行してより治療に時間や費用がかかってしまうという方がとても多くいらっしゃいます。
そのようなことが無くなる為にはどうしたら良いか、いかに気軽に緊張せずに来院していただけるかということを考えています。

まずは、患者さまがお話しやすい雰囲気作りが大切だと思います。それから症状や治療の仕方についても、患者さまが本当に納得していただいて不安がなくなるまで説明して、ご質問にもていねいに対応しています。
どういう手順でどんな治療を受けるのか、それに対して費用はどのくらいかかるのか、などの不安がなくなると、気分が楽になって気持ちがリラックスした状態で治療が受けられると考えています。

いずみ歯科は「歯科治療は痛い」というイメージを拭い去りたいと考えており、痛みを少しでも抑えた治療を心がけています。
治療の際の歯科麻酔についても、本当は治療の痛みを無くすための麻酔なのに、麻酔の注射が痛かったという経験から麻酔注射を打つことに恐怖心を持っている方がとても多くいらっしゃいます。
麻酔の注射は施術者が少しだけ工夫するだけで痛みを抑えることができます。治療に関しても、とにかくお口の中はデリケートで敏感な場所なので、細心の注意をして触れるように心がけています。

いずみ歯科では、まず、針を刺す部分表面麻酔を塗ってから、とても細い45ゲージの注射針を使用します。歯科で広く使われているものとは、見ただけでもはっきりわかるくらいに細い針です。
細い針を使用して歯肉や歯の根の周りの硬い部分に麻酔を打つのはとても難しいのですが、針刺を指す際のチクッとした痛みを少なくすることができます。
また、使用する麻酔薬を必ず体温と同じくらいまで温めます。たとえば、冷蔵庫に保管していた冷たい麻酔薬を使用すると薬剤が組織に注入される時に大きな刺激となって、麻酔注射が痛いと感じてしまうことに繋がります。体温に近い温度の薬剤が組織に注入されると、薬剤が入る時の刺激を減らすことができるので痛みを感じにくくなります。

治療の際は、治療の進行具合や次にやることをお知らせしたり、患者さまの具合や気分を知るために、頻繁にお声がけをするようにしています。抵抗ができない体勢で、わけのわからないままどんどん治療が進行してし
まうというのは、不安や恐怖も感じると思うので、それは避けたいと思っています。

私が治療で特に大切にしていることは、「より自然に近い状態を保つ」ということです。どんなに技術や材料が発達しても、ご自分の歯で噛んでいただくことに勝るものはないし、ご自分の歯の組織以上の充填物は存在しないと考えています。
虫歯や歯周病がかなり進行している方でも、歯を抜くという選択肢はできる限り避けるべきで、極論から言えば、治すことが不可能な程に進行した状態だったとしても、痛みや腫れの症状が表立っていなくてお食事をしていけるのであれば、その状態を保てるようにコントロールしてあげたいというのが私の考えです。
そのためには、患者さんにご自分の症状を理解していただくことと、根気よくメンテナンスを受けていただくことが必要になってきます。

健康保険では、見た目に配慮した治療はできないと思っておられる方が多いことに、とても驚いています。
ここ数年健康保険で行える治療内容について改正が進み、奥の歯のかぶせ物でも白いものが適用になり、「健康保険で見た目もきれいに治せる」時代にやっとなってきたと思っています。
以前は、保険治療は機能面の治療を行うのがメインで、「見た目」のことは考えてくれないという印象でしたが、時代の流れでずいぶん変わったように思います。
いずみ歯科では、保険治療の方でも、原則、お口を開けて見える範囲にはできる限り金属を使わないというスタンスで治療しています。見た目に関する悩み事でも、費用の心配をせずにご相談いただけるといいなと思っています。

開業した頃は、日曜はお休みさせていただいていたのですが、通われている患者さまからのご要望があって、それにお応えする形で、日曜も診療を始めました。
普段お仕事が忙しくて、お休みの日でなければ通院できないという方はもちろん、核家族のご家庭で小さいお子さまをお持ちのお母さまは、ご主人がお家にいらっしゃる日曜でないとお出掛けになれないという方も多くいらっしゃいます。患者さまとお話ししているうちに、週末に診療してもらえると嬉しいという声が多くて、今のような体勢になりました。
以前は日曜に出勤してくれるスタッフ集めにとても苦労しましたが、今は日曜に来てくれる歯科衛生士さんやスタッフがいるおかげで、診療できるようになりました。私の方針に協力してくれたスタッフにはとても感謝しています