顎顔面矯正が必要なお子さまが増えています。これは、最近のお子さまの上顎の発育が悪く、お顔が小さくなっている傾向が原因としてあります。さらにその原因としては、離乳食が柔らかいことが挙げられます。
お子さまの欲しがる柔らかいものばかりを与えるため、硬い食べ物を食べないくせがつき、上顎の形態を狭くさせているのです。また、親御さまの食べさせ方にも起因しています。上顎につけてスプーンで食べさせてしまうなど、上顎の発育を妨げている場合があります。
上顎の発育が悪いことで、さまざまな影響が考えられます。上顎が狭くなることによって鼻腔も狭くなり、そして下顎も小さくなってしまいます。さらに、鼻腔が狭いと鼻呼吸が困難になってしまうため口で呼吸するようになり、そのことによっても悪影響が現れてしまいます。
上顎の発育不順により歯並びが悪くなると、現在だけでなく将来的にも虫歯や歯周病になりやすくなることはもちろん、近年では、無呼吸症候群のお子さまも増えてきています。このような悪影響が出る場合があるので、当院では早めの治療をおすすめしております。
顎顔面矯正治療の具体的な方法は、お口に「急速拡大装置」という特殊な器具を装着し、顎の骨全体を広げることで骨の正常な成長を促す、というものです。当院では上顎骨を開いて正しい位置に持っていくことによって鼻腔が広がり、鼻呼吸ができるようトレーニングを行っております。
正しい発育を将来の健康長寿につなげるため、「鼻で呼吸する、ちゃんと飲み込めて食べられる、よく眠れる」この三つの当たり前のことができるようにし、健康な大人になっていくお手伝いをさせていただいております。
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