カラサワ歯科クリニック

歯学部を受けたきっかけとしては、叔父が歯科医師だったからですね。実は最初は、歯学部に行く気はなかったんですよ。と言うのも、僕の家は医者の一族なんです、医科の。ちゃんと頑張ってれば、医者には多分なってたと思うんですけど、その当時の実力では、自分が目指す医学部には入れなかったんです。僕は出身が北海道で、例えば地元の旭川医大とか、東京で言うと東京医大とか、日本医大とか。そのへんに行けるんだったら、医科の道へ行ったかもしれない。
やっぱり人生の若い時だから、親にもう選択肢を迫られていて・・・浪人するのかとか。今思うと、志望校じゃなかったとしても、医大には行っておいても良かったなっていうのがありますね（笑）教授を目指してるわけではない限りは、卒業してしまえばそこまで変わらないし。4浪も5浪もして医者になってる人もたくさんいるしね。だけど、早く大学生になりたかったとか、いろんなものがあって。それで叔父さんが日本歯科大出身だったんで、僕も受けたんですよ。で、受かったんですよね。
でも医者の資産と歯医者の資産って違うんですよ。こうやって新宿で開業しているのも、親の支援があったのが大きいですね。大学だけを見て言えば、日本歯科大だから、東京歯科大や日本大学の歯学部と並んで古くからの名門で、名門大学校卒業の歯科医院としてやってるはずなんですけど、でも医者と歯医者では、ゼロの数が一つ違うってやつです（笑）
父親はすごい忙しくしてたけど、医療が細分化されて、クリニックっていうのが個人でもやってくのがやっぱり難しい時代ですよね。でも実際、所得としてはもう僕の10倍くらいは当然あるんだと思います。

嘘のない真摯な治療を心がけていて、患者さまに何でもはっきり言うので、「口は悪いんだけど、意外と優しいんだ」とかって言われることもあります。（笑）あんまり曖昧なことは言わない、ということが特徴かもしれないですね。曖昧というか、物事をやわらかく言う先生も多いかもしれないけど、僕は白黒はっきりするみたいな、そういう感じですかね。
嘘なしで何でも率直に喋ってたら、やっぱり人って少なからず傷つくんです。怒られてるような感じがするとか、多分あるんですよ。だけど、僕は嘘とか曖昧なこと言わないから、患者さまからしても「本当のことを言ってくれる」みたいな印象があるみたいです。治療の話も、これはできる・できないっていうのがはっきりしてます。あとは、理由はわからないですけど、うちの患者さまの8割は女の人で、午後から夜にかけての診療は9割が女の人。男の人は少ないんですよね。女の人の方が、白黒はっきりしてる人が好きなんですかね？僕はもちろん人によって対応が変わるわけではないんで、社長とかみたいなお金持ちの人にも厳しいし、そうでない人でもきちんと治すし。別にそんな偉そうなこと言ってるわけじゃなくて、厳しいことでも率直に言ってるだけなんです。
ただ、値引きはしないですよ。治療費が用意できなければ治療はできないんですけど、その代わり、自由診療に関しては何かあったら保証しますということですね。規定はありますけど、ちゃんと診ます。1回何か問題が起きた時にやり直すと、改めて患者さまとの信頼関係が築かれることもありますね。

いうちからきちんと治して綺麗にしておけば、ほとんどの人は永く自分の歯で食べられます。逆に歯科医院に通わないで放置してしまうと、70歳くらいでほとんど歯がなくなってしまう。そうなってしまうと、高額な自由診療による治療が必要になる場合もあります。早いうちから治す方が安上りだというよりも、普通にケアをしていれば、そんな簡単に歯はなくならないんです。
歯科は写真を撮ってみると、具体的に何かがあるって言うのが大抵のことが目に見える。大袈裟に言えば、虫歯も腫瘍とか、がんみたいに怖いものだと思った方がいいかも知れないですね。直接命には関わらないけど、1本なくなったら寿命がどんどん縮んでいくというか、自分の歯で食べることによって寿命が延びていくというような傾向があるんですよ。100歳も生きている方が総入れ歯というのも聞かないですし、大抵高齢の元気な方は自分の歯で食事を楽しんでるものですよ。あと歯がある人と無い人では、見た目もぜんぜん違ってきます。歯がないと、どんどん皺も増えて、老けて見えるような印象があります。
でもなかなか歯科医院に通うっていうことは難しいですよね。本当はきちんと通わなきゃいけないんだけど、そんなに通えないという人もやっぱりいるんです。そこでその患者さまに対して都合のいいことを言う先生もいるかも知れないけど、僕は嘘を言わないので、気が向いたら、、、とかなったりしないようにはっきり言ってます。そこが結構大事ですね。痛い思いをして歯科医院に通わなくなるという人もたくさんいるんですけど、放置するとそれがきっかけでどんどん歯を失っていってしまう。うちは、やっぱり歯科医院は通わなきゃいけないものだということを患者さまに伝えて、ちゃんと歯を残してもらうことを実践しているクリニックですね。