秋葉原歯科

お口に関しての情報発信です。わたしは患者さまにも歯科知識を深めていただき、治療選びの参考にしていただきたいと考えています。

日本の保険制度は、とても良い制度だと思います。しかし保険内で治療費を抑えるために、使える材料が限られている現実もあります。

それを知っているのと、いないのとでは、選ぶ治療が変わってくるのは当然のことです。わたしは患者さまが知らない、わからないことを少しでも減らしていき、患者さまのためになるようなことを発信していきたいと考えています。

あるとき、90歳くらいの男性の方が治療にいらっしゃいました。その付き添いとして、娘さんも来られていたのです。

わたしが治療している間、どうやらその娘さんと、受付の者が話をしたようです。お父さまが治療を終えて出てこられると「わたしも治療を受けたい」とおっしゃっていただきました。お父さまが総入れ歯だったのですが、その姿を見てきたので自分はできるだけ歯を残したい、というのがその方のご希望でした。

お父さまの処置は多岐にわたったので、正直なところ費用も期間も、かかりました。しかし、お口全体を整えることができ、最終的に治療にもご納得いただくことができました。大がかりな治療をまかせていただいた喜びは、今でも忘れられません。

ひとつは痛みを抑えた治療です。治療時の痛みは、患者さま皆さまが気にされているところでしょう。わたし自身、痛いのが苦手なので、自分の身に置き換えても、そこは勉強すべきところだと思いました。

当院は「長持ちする治療」を掲げています。なので、詰めもの・被せものなどの製作にもこだわりがあります。同じ素材を使っても、技術ひとつで、長持ちするかどうかが決まります。素材の限界までもつような治療を目指して、勉強をしてきました。

短くまとめると「痛みが少ない、やさしい、頼りがいのある歯科医院」であることですかね。

治療で生じる痛みには、特に気を遣って学んできました。患者さまは、歯科医院を「痛くて怖い」ところだと思っていることが多いですからね。実際、痛い治療は次回の来院にも続かないでしょうし、どんな方でもお口の中の痛みには、敏感なものですからね。

やさしい、頼りになる、というのも通いやすさにおいては大切です。腕が良くても、無愛想なところは行きづらいですよね。逆にやさしいだけでも、技術がないと頼りにはできません。そのどちらも、バランスを取ってこそ良い治療だと言えると考えています。

当院の訪問診療は主に、認知症の方に向けて行っています。ですからお口のことだけでなく、お体全体に注意をはらうようにしています。

実際の処置としては、入れ歯の調整やお口の清掃ですね。たとえお体が不自由でも、お口をきれいに保つことは大切です。お口の細菌が体の内部まで入り込み、肺炎などの症状を引き起こすこともあるからです。

近年ではようやく、認知症の進行防止のために、噛むことが大切だという理解が広まってきました。そして当院はお口の治療を通して、ご年配の方のお体まで健康にする試みを行っています。

お忙しい方が多いですね。治療したくてもなかなかできない、そんな事情を抱えた方が、たくさんいらっしゃいます。なので、できるだけ患者さま一人ひとりのご要望を聞けるよう、努力しています。

患者さまにいつまでもご自身の歯で噛んでいただきたいと考えています。ですからご多忙な方にも、できるだけ治療を受けていただきたいのです。そのため効率が良く、それでいて持ちの良い治療を心がけています。そして治療をいつまでに終えてほしいかなどのタイミングについても一度ご相談ください。患者さまのご希望にそえるよう、調整をさせていただきます。

腕が良いところです。しかし技術というのは、ご自身ではなかなか、わからないものですよね。そのあたりを、行く前に判断するのは微妙かもしれません。

次にあげるとすれば、きちんと説明をしてくれるところです。よく歯を「抜かれた」「削られた」という声を耳にしますが、それは歯科医院側が説明をしっかりしていないことが多いのです。医学的にどれだけ良くても、望まない治療はいやなものです。患者さまのお気持ちやお考えをしっかり受け止められる、そんな歯科医院が良いと思います。

全部白だと、いかにも病院というイメージになってしまうと思います。そのため、当院は木目調を採用しています。カフェや美容院のような、落ち着いた雰囲気を出したかったのです。木は年月を経ても古びた感じにならないのも、良いところです。

見た目だけでなく、機能や素材にもこだわりました。アレルギーを起こすような化学物質を使った接着剤は用いていません。天井は音を吸収する素材でできています。居心地の良さだけでなく、患者さまの健康面にも配慮した、自慢の設計です。

医院の周囲の環境は、大きく変わりましたね。秋葉原は駅前の再開発でずいぶん開けた場所になったなと思います。大きなビルも建ちましたし、歯科医院も増えた印象です。

意識の面でも変わったことはありましたね。以前は正直、来られた患者さまをとりあえず処置するという以上のことは考えていませんでした。今はただ治療するだけでなく、患者さまの先々のことまで意識した治療ができていると思います。そして、歯の大切さを伝えるために努力しているのは、今も昔も変わっていません。

当院監修の、歯みがき粉をおすすめしています。「秋葉原歯科」という医院名も入っており、品質には責任を持っています。

わたしには子どもが2人いるのですが、下の子がアトピーでした。今は良くなったのですが、病気の原因のひとつは、生活の中でとる化学物質だったんですね。それで歯みがき粉をカスタマイズしてみるのはどうだろう、と考えたわけです。

口の中は粘膜ですから、皮膚以上に取りこんだものを吸収します。そこで有害な成分を使わないのはもちろん、かえって良いものを入れて、うまく摂取できないかと思い当たったのです。歯みがきは習慣的に行うものですから、サプリのように意識して続ける必要がありません。日々の生活の中で自然とお口と体の健康を守れるのではないか、と期待しています。