当院が歯周病治療で重視しているのは、根本原因を取り除くことです。根本を除かなければ、どれだけ歯石(歯の汚れ)をとっても治療は思うように進みません。
歯周病には、実にたくさんの原因があります。歯磨きの不足だけでなく、被せ物の適合性や、入れ歯の不具合いも原因になり得るのです。また、喫煙も歯周病の遠因になります。当院は検査や問診によって、その原因を特定した上で治療に臨みます。
歯周病の度合いは、歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)の深さの測定、レントゲン検査で確かめられます。検査によって、患者さまにはより細かく、お口の現状をお伝えできます。さらに当院では、噛み合わせのチェックのため、患者さまの歯型から模型を作ります。食いしばりや歯ぎしりといった噛み合わせのくせは、歯周病を引き起こすことがあるからです。
そういった、いくつもの工程を経て初めて、歯周病の進行リスクは抑えることができます。当院は根本原因の特定に尽くし、歯周病の効率的な治療を目指します。
正しい歯磨きは、歯周病のリスクを下げ、その予防において大きな役割を果たします。当院は歯磨き指導を通じて、患者さまの歯周病予防をお手伝いします。
ご自身では、きちんとできているつもりでも、歯の磨き残しは意外と多いものです。実は歯磨きには3つのポイントがあり、そのどれか一つでも欠けてしまうと、十分なお手入れとは言えなくなってしまうのです。
1つめは習慣の問題です。そもそも歯磨きに時間をかけていない、また、磨かない日があるようでは予防ははかどりません。2つめの原因は技術です。たとえ時間をかけても、歯ブラシの当て方が悪いと、汚れは残ってしまいます。
3つめの問題は、道具にあります。時間をかけて、正しく歯ブラシを当てていても、道具が悪ければ意味がありません。極端にブラシが開いていたり、お口に合っていない歯ブラシをいくら使っても、お口はきれいにはならないのです。
お口に汚れが残っている場合、当院はそのどれが原因かを歯磨き指導の中で見つけていきます。原因を理解することで改善の糸口をつかめれば、ご自宅でのお手入れには、少なからず前向きになれるはずです。
当院は患者さまに合わせた期間での、定期検診をご案内しています。3ヶ月に一度ほどのご来院をお願いしています。ですが、患者さまによって、お口の状況は様々です。特に経過の観察を要する方には、1ヶ月に一度の通院をおすすめすることもあります。その方のお口の健康維持に支障がでない期間の設定を、心がけています。
検査では、虫歯、歯周病のチェックを行います。また、定期的にレントゲンの撮影も実施します。レントゲンを使うと、肉眼では確認できない、お口の異常にも気づくことができるからです。そういったお口の病気をいち早く見つけられれば、結果として治療にかかる費用も時間も抑えることができます。
定期的に歯科医院に通われる方は、そうでない場合と比べ、お口の病気の再発率に大きな違いが出ます。患者さまのお口の健康のために、当院は定期検診をおすすめしています。1年に1度のご来院でもかまいません。歯科医院に通うこと自体が、お口の健康を守ることにつながるのです。