治療内容｜杉山デンタルクリニック

当院はできるだけ「抜かない、削らない」という治療、そして患者様と一緒に考えながら進めていく治療を基本にしています。一度削った歯や失った歯は元に戻りません。歯をしっかり残していくためには、治療を予防医療にシフトしていくことが大切です。歯科医療そのものが、従来の悪くなったら削ったり、抜いたりするという考え方から、疾病が起こる前に予防するという考え方に変わる必要があると考えています。
疾病への対処がメインの治療が一般的だったのには、保険制度のあり方も影響していたと言えるでしょう。現行の医療保険は疾病の治療に対して保険が適用されるというのが中心です。歯科医療の現場でも治療を予防的なスタンスで考えていくべきでしょう。

妊娠中は、つわりやホルモンの影響などで、虫歯や歯周病といったトラブルが発生する場合があります。お母様のお口の中の健康は、胎児にも影響を与えるかもしれませんので、妊婦検診はとても大切です。そこで、当院では妊娠中の方の無料検診を行っています。お困りごとや分からないことがあれば、どんなご相談にもお答えします。また、費用をいただくこともありません。検診後はもちろん当院でも対応させていただきますし、必要があれば他の医療機関へのご紹介も行っています。

当院では手磨きの歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、舌ブラシなどの刷掃補助用具についても患者様にお話をして、日常のケアに取り入れていただくようおすすめしています。人間というのは、たとえ認知症になったり障害を負ったりしても、自らが体得した技術は忘れません。認知症の方については、元々きちんとブラッシングを行っていたのであれば、アシストを少しするだけで健康だった頃と同様に磨けると思います。大切なのは何もないうちから、しっかりとケアを行い、体に覚え込ませておくことです。

当院では外科的治療に頼らない歯周内科治療に力を入れています。歯科医師と衛生士が力を合わせ、患者様にしっかりご説明をし、衛生士が特殊な方法を用いて口腔内の衛生状態を保つケアも行っています。記憶を定着させるには繰り返すことが必要だと言いますが、歯のケアを体得するにも反復が欠かせません。もちろん私たちも万全の体制で応援をさせていただきますが、患者様の努力や定期的な来院、予防意識の維持が重要となってくるでしょう。定期的な検診は必須で、歯や骨には自信があるという方ほど、気を付けなければならない内容もあります。それは強い力で噛み合わせることで、歯が極端に摩耗してしまうということです。この場合、痛みなどはありません。調整しなければ、どんどんすり減るのですが、自覚症状がないだけに患者様をどう説得するかというのが課題になっています。