予防診療としては、まず日ごろからしっかりと歯磨きをすることで、ご自分の歯を大事にすることをお話しています。歯が痛んだら歯医者に行けばいいのではありません。何よりも、毎日の歯磨きを通してご自分の歯の状態をしっかり確認し、病気になる前の手段を講じるために歯科医院に通っていただくのです。当院ではなるべく抜かない、削らない、虫歯の治療を目指しておりますが、虫歯の状況によってはそうせざるを得ない場合もあります。しかし、1度削ってしまうと、歯はもとには戻りません。何よりもまず、虫歯にならないこと、歯周病にならないことを目指して予防診療をつづけております。実際には、歯垢などのクリーニングの後、最終的にフッ素を塗って仕上げをしています。また治療後にきちんと磨かなければまたすぐに通院をすることになってしまいますので、歯ブラシ指導などで患者様のモチベーションをあげていただいています。歯磨きをしないことでご自身がこうむる精神的・経済的リスクを患者様にご理解いただくことが、予防診療にはとても大事だと考えています。
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歯磨き指導をした何ヶ月か後に患者様の歯肉の状態を拝見することで、どの程度歯磨きをされているかの想像はつきます。これでは歯磨きが足りないとなると、再度歯磨きの指導をします。よい状態であればそれまでの患者様の努力を褒めることで、患者様の意識を維持できるようにうながしています。
まずは、歯周病にかかるとご自分の口の中がどのような状況になるのかを説明する動画を患者様に見ていただきます。歯垢がたまり歯ぐきが炎症を起こしている軽度のものから、実際に歯が抜けてしまうほど重度のものまで実際の動画ご覧になると、患者様ご自身に意識が芽生えるようです。