痛みの少ない歯周病治療
歯周病治療の基本はプラークコントロール、歯に付着したプラーク(歯垢)を減らすことです。プラークの中には細菌が棲んでおり、それが虫歯や歯周病の主な原因となります。当院では、初診の患者様に、位相差顕微鏡で写した口内の細菌をお見せします。治療の前から菌をお見せすることによって、患部を治癒しても治療は終わりではないということや、定期的なメンテナンスと歯磨きなどの日常のプラークコントロールが大切なことを知っていただきます。歯周病治療は、専用のかぎ状の器具スケーラーを使用し、歯にこびりついた歯石を除去していきますが、その時、器具が歯肉に当たり痛みや出血を伴う場合もあります。その点、当クリニックでは患者様へのストレスを抑えた痛みの少ない歯周病治療を実現しています。
前述の患者様への負担が少ない歯周病治療は、ヨーロッパ式の考え方です。当クリニックでは、このヨーロッパ式の歯周病治療に習い、スウェーデン製の超音波洗浄機を導入しています。海外ではNoPain(ノーペイン・痛みが無い)の名称で売り出されている器具で、1台で3つの役割を果たします。一つの機能は固い歯石を感知し、その瞬間だけ超音波のパワーが上がり歯石を除去します。エアフロー機能では細かい粒子をジェット噴射で吹きつけ、たばこのヤニやステインを除去、そして三つ目は、柔らかいチップで歯周ポケット内を超音波洗浄します。歯周病のメンテナンスは年に3~4回は受けていただきます。新しい機器の使用で痛みがないことにより、患者様にはより継続的にメンテナンスに来ていただきやすい環境となりました。