歯医者を目指したきっかけを教えてください。
学生のころは病気にかかることもなく、健康体だったおかげで医療とは縁がありませんでした。しかし、文系の大学を目指していた冬の時期に、受験勉強のストレスから肺に穴があく病気になり、ドクターにお世話になったことがあります。そのとき、人の身体に携わり喜ばれる仕事に憧れを抱いて、医療系の職に就くことを志しました。「このような生き方もある」と気づくことができ、心機一転し歯科大学に進むことができました。転機は遅かったかもしれませんが、今は患者さまと関わり、お役に立てることを嬉しく思います。
診療のモットーを教えてください。
患者さまが何を望んでいるか、どのようなゴールを望んでいるのかを把握してお応えすることがモットーです。言葉の表現方法も人それぞれなので、患部の症状や希望をうまく伝えきれない方もいます。診療しながら反応を見て、どのようなニーズにも応えられるような歯科医師を目指しています。そのためにも、精密治療機器や新しい技術は率先して取り入れ、治療の選択肢を広げることが大切であると考えています。そして、最後の最後まで責任を持ってケアをさせていただきたいです。
このお仕事のやりがいを教えてください。
患者さまの笑顔を見ることができた瞬間にやりがいを感じます。痛みを感じて来院された方や、初めは不安を抱えていた方が「ありがとうございました」と笑顔で喜んでいただけるととても嬉しいです。真剣に向き合った結果が出る瞬間だと思っています。
以前、お住まいを当院の近隣から離れることになった方がいましたが、「ここで診てもらいたいです」と遠くから通っていただいています。また、小さなころは治療中泣いて大変だったお子さまが、今では成人になって定期的にケアに通っていただいております。歯科医療を通じて信頼関係を築き、これからも笑顔が増えるためのお手伝いをしていきたいです。
キッズルームがあるので、お子様を見る機会も多いと思うのですが、お子様を診療するときに心がけていることはなんですか?
リラックスして落ち着いて診療ができるまでは、お子さまのペースに合わせて進めていくことを心がけています。
「歯科医院=怖い、痛い」と思い込むお子さまが多く、雰囲気に慣れないせいもあり、さらに気持ちが高ぶり痛みを感じやすいこともあります。なるべく痛みが発生しないように丁寧に、反応を見ながら治療しています。途中、痛みを感じた場合は治療をストップします。そうすることで、こちらに対して信じる気持ちが生まれ、徐々に歯科医院での治療に慣れていきます。機械は見えないところに設置、高速回転する機械は回転速度を落として音がでないようにするなど、様々な面で配慮しています。
スタッフの皆様の自慢や、この医院の内装のこだわりポイントはありますか?
とても優秀なスタッフたちが集まってくれました。しっかりと仕事をこなし、いい加減なことはしない真面目な人ばかりです。常に自発的に動き、言葉遣いや接し方、気配りなどについては患者さまからお褒めの言葉もいただきます。 院内の内装は、窮屈さを感じさせない広々とした雰囲気で、ホテルのような落ち着いた待合室をイメージしました。内装の仕事をしている同級生と一緒に設計やタイル貼りをしたので思い入れが強いです。また、キッズスペースを併設した治療室にもこだわっています。キッズスペースを見守りながら治療を受けていただけるので、お子さまと一緒に来院した親御さまでも気軽に来院できます。スタッフと一丸となって、リラックスできる落ち着いた環境づくりをしていきたいと心がけています。
ご趣味はなんですか?
ロードバイクです。自分の子供が小さいころに送り迎えをしたあと、一緒に遊びに行くのが好きでした。そのとき、もっと遠くに行きやすい物がいいと考えたことがきっかけです。ある日、自転車屋で赤くてかっこいいロードバイクに惹かれて、それ以降趣味になりました。天気がいい日は、都心にある自宅から当院までロードバイクに乗って通勤しています。昔は鎌倉や三浦半島まで行って、1日かけて長距離を走っていました。趣味がリフレッシュ方法でもあるので、気分転換になって気持ちがいいです。今では子供もロードバイクに乗っているので、一緒に出かけることができて、とても楽しい時間を過ごせています。