ちょうど良いを大切に
噛み合わせ治療に関しては、「崩れてしまった噛み合わせ」「無くなってしまった噛み合わせ」を元に戻そうというコンセプトがあります。日本の噛み合わせ治療では一律的に歯を削り、左右のバランスを整えるというような、場当たり的な対症療法が多いと言われています。もちろん、それが作用を発揮する場合もあるかと思いますが、噛み合わせとは本来個性的なものです。患者様それぞれで、その特徴が違うことから、しっかりと個々のケースを見極めて、その患者様に合った場所はどこなのかを探らなければ、一律に「噛み合わせ」として処置することはできません。そういった中で患者様が「ちょうどいい」と思う場所を探すことが重要であると考えています。
噛み合わせの治療には医師側に明確に判断できるゴールというのはなく、究極的には患者様が「ちょうどいい」と感じることのできる場所を探すことになります。もちろん、細微なずれなどが大きな違和感になる場所ですので、治療の期間は長くなる場合もあります。そういった繊細ながら長期間を要する噛み合わせの治療だからこそ、患者様とのコミュニケーションを密にし、良好な関係をしっかりと築きながら、感覚的な問題でも患者様にしっかりと指摘していただけるような関係を作ることを大切にしています。繊細であるがゆえに、心と心のコミュニケーションを意識しなければならないと思います。
実際の治療で特に意識したいのは、全体のバランスを見てから噛み合わせの調整を行っていくということです。体の中には左右のバランスをとる器官がいくつも存在します。口腔内もその一つであると言えます。そのため、局所的に処置を行うのではなく、口腔単位でしっかりバランスをとることを心がけています。また、そのバランスもやはり噛み合わせの治療によって患者様が審美的に納得でき、美味しい食事をするために噛みやすい咬合であるかなど、複数の要因からなるものになります。
最近特に多いのがTCH(Tooth Contacting Habit)と呼ばれる、パソコンの長時間利用などを原因とした食いしばりの発生です。長時間画面に向き合うことで無意識に力が入っていることが多くあります。そういった癖や習慣という部分も噛み合わせの治療では大きな要素にもなってきますので、心当たりのある方は一度ご相談下さい。
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