歯周病は自分では症状に気づきにくい恐ろしい病気です。検査を通して治療と予防をしましょう
当院では歯科検診を受けていただいてから歯周病の治療を始めます。患者さまから「歯周病を治してほしい」と言われることはほとんどありません。なぜなら歯周病は自分では症状に気づきにくい病気だからです。そのため気づけば歯周病が悪化していたケースが多くなります。患者さま自身に歯周病であることを自覚してもらうために歯科検診をしていきます。
治療では、お口の中の環境を歯周病が進行しにくい状態に整えることを優先しております。お口の環境が整っていないとさらに歯周病が進行してしまうからです。患者さまには検診の段階で、歯周病の恐ろしさと予防の大切さについてしっかり説明をしてから治療を進めていきます。
歯周病の特徴
歯を磨いて血が出るならそれは歯周病かもしれません。歯科検診で早めの治療が大切です
歯周病は歯磨きだけでは良くなりません。菌のかたまりである歯石が歯に溜まってしまうと、歯磨きだけでは落としきれないからです。さらに歯石はどんどん歯茎（はぐき）のすき間に入っていきます。歯石が歯茎に溜まり続けると、いずれ歯がぐらぐらと抜け落ちやすくなってしまいます。そうなるまで自覚症状がない恐ろしい病気が歯周病です。
患者さまによっては、歯を磨くとき歯茎から血が出るのに、気にも留めずそのままにしていたという方が少なくありません。それは歯周病かもしれません。このように歯周病は自分ではなかなか気づけないものです。患者さまには自覚症状がなくても、定期的な歯科検診で予防意識を高めていただくようにしています。
歯周病の治療と予防を続けられるように、モチベーションを保つ取り組みをしています
歯周病の治療は継続することが大切です。しかし歯周病はなかなか結果が自分では測れないということもあり、患者さまによっては治療を途中でやめてしまう人がいます。そのため当院では患者さまに「順調に治療が進んでいる」と実感してもらうことで、治療に対するモチベーションを保てるような取り組みをしています。
例えば、治療の前後で、今日はどのような治療をするか、今どのような状況か、これからどうしていくかなどをアニメーションなどを使って説明します。このようにすることで、患者さまに治療がきちんとしたステップアップで進んでいることを実感してもらい、治療に対する意欲を保ってもらえるようにしています。
