薬局へ行ってみても歯のホワイトニンググッズは種類がたくさんあり過ぎて何から始めたらいいかわかりませんよね。
この記事では、薬局で売っているホワイトニンググッズの種類や、歯医者さんで塗布されるホワイトニング薬剤やネットで購入出来る市販品との違いも合わせて紹介します。歯を白くするための数ある選択肢の中から、あなたにぴったりのホワイトニングを見つけるポイントをご紹介します。
薬局へ行ってみても歯のホワイトニンググッズは種類がたくさんあり過ぎて何から始めたらいいかわかりませんよね。
この記事では、薬局で売っているホワイトニンググッズの種類や、歯医者さんで塗布されるホワイトニング薬剤やネットで購入出来る市販品との違いも合わせて紹介します。歯を白くするための数ある選択肢の中から、あなたにぴったりのホワイトニングを見つけるポイントをご紹介します。
歯医者さんで処方されるホワイトニング薬剤には、歯の内部を漂白する「過酸化水素」や「過酸化尿素」という成分が配合されています。これらの成分により色素や着色を無色透明に分解することで歯を白くするのです。
歯医者さんで行うオフィスホワイトニングでは、ほとんどが「過酸化水素」が配合された薬剤を使っています。過酸化水素はお口の中の消毒だけでなく、医療現場などで消毒用途にも使用されています。アメリカのFDA(米国食品医薬品局)では、濃度や用途に応じた基準が定められています。
また「過酸化尿素」は歯医者さんで処方されるホームホワイトニングの薬剤に配合されていることが多い成分です。過酸化尿素といっても、それは自然に尿素と過酸化水素に分解されるため効果としては過酸化水素と変わりません。
日本で市販されている歯磨き粉や歯のホワイトニンググッズには、過酸化水素や過酸化尿素といった歯の漂白成分は歯磨き粉に配合出来ません。これは日本の薬事法により過酸化水素が毒物および劇物取り締まりとして指定されているからです。
簡単にいえば、過酸化水素は取扱いを間違えると火傷や怪我と言った事故につながる可能性があり、知識のない一般の方が取り扱うのが難しい成分なので、薬局などで売られていないのです。そのため、一般に薬局などで手に入るホワイトニンググッズは、過酸化水素や過酸化尿素が配合されていない歯磨き粉や、表面に色をつける歯のマニキュアなどがそれにあてはまります。
歯磨き粉には、着色を予防する成分やステインをはがしやすくするような成分が配合されています。市販の歯磨き粉で着色予防をしたいのであれば「ピロリン酸ナトリウム」や「ポリリン酸ナトリウム」や「ハイドロキシアパタイト」などの成分が配合されたものを選びましょう。
歯のマニキュアは、着色を落としたりするような効果は期待出来ませんが、爪に塗るマニキュアのように薬剤を塗ることで黄ばみや汚れを隠す効果があります。薬局やコスメショップなどでいろいろな製品が置いてあり、手に入れやすいです。
歯のホワイトニングが日常に浸透しているアメリカでは、過酸化水素が高濃度で入った薬剤や歯磨き粉が薬局などで手軽に購入出来ます。日本の薬局ではこれらの商品は手に入りませんが、通販などを使えば輸入品として簡単に自宅に届けてもらえるのが現状です。
しかし、あくまでこれは欧米人向けの成分で作られているので、日本人の歯や歯茎には合わない可能性があり、一般の方が独断で使用する事はお勧めしません。過酸化水素や過酸化尿素が入った薬剤は、使い方を間違えると歯や歯茎を傷めてしまう原因となります。
歯医者さんに通院することなく、近くの薬局やネットなどで手軽に商品が購入出来るのはメリットといえるでしょう。忙しくて歯医者さんに通えない方は、何回も通院しなくてはいけないホワイトニングをすることでストレスがかかることもあります。市販品であれば自宅でケアが出来るので便利です。
また、歯医者さんのホワイトニングより比較的値段が安価なのも魅力的かもしれません。
デメリットは「全てが自己責任」ということでしょう。自宅でホワイトニングを行うのでどのくらい時間を置くのか、頻度はどれくらいか、何カ月くらい続けるのかなど自分で調整することも出来てしまいます。特にネットで購入出来るアメリカ製のホワイトニング薬剤や歯みがき粉は、取り扱いに注意が必要です。
日本では濃度が高いホワイトニング薬剤は、医師が取り扱わなくてはいけないため市販されていません。もし自己責任でホワイトニング剤を取り寄せ、説明書を無視して自己流のホワイトニングを行うと、歯や歯茎にダメージを与えてしまいます。
飲食物の中にはステインがつきやすい食べ物や飲み物があります。着色を防ぎたいのであればそれらのものを控えることも時には大切です。特にホワイトニングを行った後などは、歯を保護しているペリクル層という薄い膜が剥がれていて着色しやすいので、気を付けなければいけません。ホワイトニングの種類によってはペリクル層が再生するまでの間、食事制限が出るものもあります。
ステインがつきやすい飲食物
・コーヒー
・紅茶
・日本茶
・ワイン
・ぶどう
・柿
・チョコレート
・タバコ
・ブルーベリー
・緑黄色野菜
色のつきやすい飲食物を摂ったとしても、すぐに歯磨きをするとしないとではステインの着きやすさが違います。ステインが付着するのがイヤならば、食べた後にすぐ歯磨きをすることを徹底しましょう。もし歯磨きが出来ない状況であれば、うがいなど口を水でゆすぐだけでも何もしないよりは着色予防が出来ます。
唾液が少なくなると、歯の表面に汚れやステインが残りやすくなります。キシリトール入りのガムであれば、甘みがありながら虫歯の元となる酸を作りにくくする働きがあります。食事の後に歯みがきが出来ない場合には、ガムを噛むことで着色予防してもよいかもしれません。
薬局など市販で買えるホワイトニンググッズの中には、着色を落としやすく、もしくは着色しづらくする効果はあるものの、ある一定以上は白くすることが難しいです。「歯を白くしたい」という希望があるのなら、安価だからといって値段につられ市販品で妥協するのではなく、歯医者さんでホワイトニングしてもらうのがおすすめです。
歯医者さんのホワイトニングであれば、1回で効果を感じるものもあれば、薬剤を処方して自宅で歯を白くするホームホワイトニングなどもあります。
監修医
矢島 昇悟先生
青山通り歯科 院長
経歴
2007年 第100回歯科医師国家試験合格
2007年 日本歯科大学 生命歯学部卒業
2008年 埼玉県羽生市 医療法人社団正匡会 木村歯科医院
歯科医師としてのホスピタリティの基礎を学ぶ。
2010年 埼玉県新座市 おぐら歯科医院
地域に密着した医院で地域医療に携わり、
小児から高齢者歯科まで治療を行う。
2011年 東京都文京区 後楽園デンタルオフィス
施設の訪問診療などにも携わる。
2015年 東京都港区 青山通り歯科 院長
現在に至る