歯のホワイトニングをする男性が増えている理由とは?
最近では、男性の間でも歯のホワイトニングが注目を集めています。白い歯はモデルや芸能人だけのものではなく、接客業や営業職の男性、企業経営者など、人と接する機会が多い職業の方々も、印象を良くするためにホワイトニングを行っています。
ここでは、男性がホワイトニングをするべき理由やそのメリット、そして男性でもホワイトニングをしやすくなった環境についてご紹介します。
※ 掲載されている平均費用は参考情報です。施術内容や症状によって費用は変動する可能性がありますので、各院の治療方針を確認し、ご自身に合った歯医者さんを選んでください。
1.男性にホワイトニングがウケ始めた理由
身だしなみに気をつかう男性の増加
加齢や喫煙などの生活習慣で黄ばんでしまった歯の色を諦めず、白い歯を取り戻したいと考える男性が増えています。以前は、歯のホワイトニングは女性が行うメイクやネイルと同じようなものと認識されていたため、抵抗を感じる男性が多かったようです。しかし最近では、男性もスキンケアや爪の手入れ、脱毛を行うようになり、髪型やファッションと同様に、体の見た目を形作る重要な要素として捉えるようになっています。
ホワイトニングへの敷居が低く
「メンズホワイトニング」という言葉が広まるほど、男性が歯のホワイトニングを行うことが特別視されなくなってきました。そのため、歯医者さんやサロンでホワイトニングを希望しても、恥ずかしい思いをすることはありません。
ホワイトニングが一般化したことで、「あの人、歯のホワイトニングをしたな」と周囲から特別な目で見られることもなく、逆に白い歯によって好印象を与えることができる環境になっています。(ホワイトニングのメリットや印象の変化については、2章と3章でご紹介します)
コースが充実し通いやすい
歯医者さんで行うホワイトニングは、ある程度の費用がかかります。しかし、ホワイトニングの需要が増加したことで、回数を細かく設定できるコースや、1回あたりの費用を5000円未満に抑えられるホワイトニングサロンが増えてきています。保険適用外のため費用面がネックになっていた人にとって、嬉しい環境と言えるでしょう。
最初に店員さんからレクチャーを受けた後は、すべて自分で行うホワイトニングサロンもあり、試しに1回だけやってみることもできます。髪を染めたり、ワイシャツの色を変えたりする感覚で、一度試してみるのもおすすめです。
自然な白さを取り戻せる
ホワイトニングサロンでは、自然な白さを目指して、本来の歯の色まで違和感なく白くすることができます。
一方、歯医者さんで行うホワイトニングは、歯を漂白することで元の歯の色以上の白さを手に入れることが可能です。そのため、まずはホワイトニングサロンで本来の色を取り戻し、その後歯医者さんでさらに白さを追求するという方法を選ぶ人もいます。
2.男性がホワイトニングをするメリット
加齢や生活習慣で黄ばんでいく歯
歯は加齢によって黄ばんでしまうのは避けられませんが、日々の生活習慣によっても黄ばみは進行します。
特に男性の場合、タバコを吸ったり、会議中にコーヒーを飲んだり、仕事の付き合いで赤ワインを飲んだり、しっかり食事をしたい時にカレーを食べたりすることが多いでしょう。これらの習慣は歯の黄ばみにつながります。自分の嗜好や生活習慣を変えるのは難しいものです。そのような方にとって、手軽にできるようになったホワイトニングは強い味方となるでしょう。
口臭予防につながる
ホワイトニングは口臭予防にもつながります。口臭の原因には歯垢や歯石の蓄積、歯周病などがあります。歯医者さんではホワイトニングの前に必要に応じて歯のクリーニングが行われるため、その過程で口臭の原因となる歯垢や歯石を除去し、結果として歯周病や口臭を予防することができます。
ホワイトニングサロンでも、自分で行うフローの中に電動歯ブラシを使ってしっかり汚れを落とす手順があるため、ホワイトニングを目的としながら、普段磨き残してしまう場所まで丁寧に歯磨きをする良い機会となるでしょう。
白い歯は仕事上でも有利
白く綺麗な歯は、相手が意識するかどうかに関わらず、自己管理ができていると認識されることにつながり、仕事にも良い影響を与えます。
20〜40代の働く男女300名を対象に行った調査では、「仕事ができない感じがする・一緒に仕事をしたくないと思うのは?」という問いに対する回答の第3位に「歯が黄ばんでいる」が挙げられました。これは「身なりがだらしない」「髪の毛にふけがある」に次ぐ結果で、歯が黄ばんでいることで自己管理ができていないと捉えられてしまうようです。
3.ホワイトニングで変わる印象
白い歯で若々しい印象に
白い歯は若々しい印象を与えます。調査によると、歯が黄ばんでいる人について71.3%の人が「老けて見える」と回答しています。同一人物の写真を白い歯と黄ばんだ歯で見比べると、見た目年齢に平均2.7歳の違いが出ることが分かりました。
また、人事・採用担当者の92.9%が白い歯の写真の方を採用したいと回答しており、白い歯は就職でも有利になるという結果が出ています。
ホワイトニングは女性からも好意的
ある調査によると、男性がホワイトニングをすることを好印象と評価する女性は64%、男性の白く輝く歯を好印象とする女性は58%と、ホワイトニングや白い歯は女性から好意的に受け止められています。歯を綺麗にしている男性は、身だしなみもきちんとしていそうだと連想されるようです。
一方で、女性が男性の口元で気になる点として、43%の人が歯の色を挙げています。これは2位の歯並びを上回り、気になる点の第一位です。「歯の色が汚いと、自己管理ができていないと感じる」「歯が黄ばんでいると口臭がしそうで距離を置いてしまう」という回答もありました。
4.まとめ
ホワイトニングが身近で手軽にできるようになった今、黄ばんだ歯が目立ちやすくなり、それが自己管理能力の低さや身だしなみへの気配りの欠如と連想される時代になりました。特に男性は白いワイシャツを着ることが多く、歯とワイシャツの色の差で黄ばみが一層目立つことがあります。
口元は想像以上に見られています。商談など人前で話すことが多い営業職や、接客業のように至近距離で顔を合わせる仕事をしている人は、特に口元を見られることが多いでしょう。個人差はありますが、数回のホワイトニングで効果が得られます。ぜひ試してみてください。
監修医
髙橋 貫之先生
本町通りデンタルクリニック 歯科医師
経歴
2003年 大阪歯科大学 卒業
2003年 大阪歯科大学 大学院歯学研究科博士課程 入学
2007年 大阪歯科大学 大学院歯学研究科博士課程 修了
2008年 大阪歯科大学 勤務
2016年 大阪歯科大学歯周病学 助教退職
2016年 本町通りデンタルクリニック 勤務
現在に至る
日本歯周病学会 歯周病専門医