ホワイトニングで失敗しないために!失敗例や対策法をご紹介
ホワイトニングで「思っていたような効果が得られなかった」というケースは、よく耳にするトラブルのひとつです。思っていたほど白くならなかったということをはじめ、白くまだらになってしまったなど、結果に個人差の多いホワイトニングはさまざまな不満を生んでしまう可能性があります。
この記事では、ホワイトニングのよくある失敗例やその原因、失敗しないための対策をご紹介します。これからホワイトニングをしたいと考えている方はもちろん、ホワイトニング中の方にも参考になる記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.ホワイトニングでよくある失敗例
痛みが発生した
歯に痛みが発生するというトラブルも、時には起こります。ホワイトニングによる痛みは、氷を直接当てたような、知覚過敏に似た症状があらわれます。
ホームホワイトニング、オフィスホワイトニングを問わず発生することがあり、薬剤に含まれる「過酸化水素」によって発生することがほとんどですが、光線に反応して歯茎や口の中の皮膚が炎症を起こし、痛みとなる場合もあるようです。また、初回は痛みを感じることがなくても、2回目以降の施術では痛みが発生するというケースもあるようです。
オフィスホワイトニングの場合、施術前に痛みが出ないよう薬剤を施してくれるところがあります。心配な方は事前に相談してみるのも良いでしょう。
色にムラができた
歯によって白くなる度合いが違ったり、同じ歯でも部分的に着色が残ったりして、白さにムラがでるトラブルもあります。薬剤の浸透にムラがある場合もありますが、歯に詰めものがある場合、ホワイトニングでは樹脂部分を白くすることはできないため、仕上がりにムラがあるように感じられることもあるのです。
こうしたケースでは、詰めものを入れ直すことでムラの改善は可能ですが、色を完全に合わせるのは大変難しい対応となります。複数回のホワイトニングを継続することで、こうした色ムラトラブルは解消するケースもありますが、続けても治らない、あるいは続けるほどにムラがひどくなるといった症例もあるようです。
火傷や炎症が起こった
オフィスホワイトニングは過酸化水素に光と熱をあてて起こる反応を利用した施術なので、温度が高すぎて火傷してしまったという事例があるようです。通常であれば熱いと思うほどの温度に上げる必要はないので、施術中に熱いと思ったら歯科医師に伝えましょう。
また、濃度の高い薬剤を使用するオフィスホワイトニングでは、薬剤が歯以外の部分に付着しないように、歯や歯茎に保護剤を塗ることがほとんどです。しかし、それでもホワイトニング剤が唇などに付着して、炎症を起こしてしまうことがまれにあるようです。薬剤がついた状態で出力の高い光線をあててしまうと、皮膚が火傷の状態となってしまうことも。火傷の状態になると患部に激しい痛みを感じたり、患部が腫れたりといった症状がでてしまいます。
歯茎から出血した
薬剤への反応やマウスピースとの接触により歯茎が傷み、出血や炎症を招く場合もまれにあります。ホームホワイトニング、オフィスホワイトニングの両方で起こり得るトラブルです。薬剤に反応してしまうケースでは、薬剤中の過酸化水素への反応で炎症が起きていることがほとんどです。過酸化水素濃度の低い薬剤へと切り替えることで、トラブルを避けることができます。
マウスピースとの接触で歯茎が痛む場合は、マウスピースがあっていないことが考えられます。歯型に沿った形をしたものと、まっすぐにカットされた形のものと、マウスピースには2種類の作成方法があり、後者の方では歯茎にマウスピースが当たってしまい、歯茎を傷つけているかもしれません。この場合はマウスピースが歯茎に接触しないように作り直してもらうことで改善できます。
知覚過敏になった
ホワイトニングにより知覚過敏になって定期ケアができなくなるというケースもまれにあります。知覚過敏になってしまったら、それまでと同じホワイトニングを継続することは難しくなります。薬剤の濃度を落として再チャレンジするか、別の成分、製法のホワイトニングを試すことをおすすめします。
一般に、歯の表面にあるエナメル質が薄いと知覚過敏が起こりやすい傾向にあるようですが、エナメル質の厚みが十分でもひびやすり減りなどがあると知覚過敏になる場合があります。
2.ホワイトニングで失敗が起こる原因
ホワイトニングの知識が不足していた
ホワイトニングへの知識が不足し、誤った方法でホームホワイトニングを行ったり、過度な期待を持ってしまったりすることが、トラブルにつながるケースもあります。歯磨きをせず、ホームホワイトニングをしていると歯に付着している汚れのせいで薬液が上手く浸透しないこともあります。ホワイトニングを受ける前には、事前に情報に十分あたり、知識を身につけておくようにしましょう。
また、ホームホワイトニングでは、医師の指示通りに施術を継続することがとても重要です。慣れてきたからといって施術を自己流に切り替えるようなことは、避けるように心がけましょう。
薬剤が適切ではなかった
ホワイトニングで失敗しないためには、適切な薬剤選びも重要です。薬剤濃度、仕組みなど、自分の条件に合致した薬剤によるホワイトニングを選ぶことも、ホワイトニングでの失敗を避けるうえで大切なことです。
歯茎の弱い人や歯の表面にひびがある人が高濃度の薬剤でホワイトニングを受けたのでは、痛みや知覚過敏の元となってしまいます。自分の条件にあう薬剤がわからない場合は、施術を決める前に医師やスタッフに十分に相談することを心がけましょう。
施術が適切ではなかった
自宅で自分で行う必要があるホームホワイトニングでは、正しい手順をきちんと認識して行う必要があります。ホームホワイトニングでは薬剤塗布前にマウスピースの水分を拭き取るのが正しい手順です。細かいことですが、これを怠ると、ホームホワイトニング失敗に陥ってしまうのです。
また、オフィスホワイトニングでも、ずさんな施術がトラブルに結びついてしまうことはまれにあるようです。不安のない施術を受けられる施設を吟味するようにしましょう。
継続できなかった
ホワイトニングを成功させるためには、続けることがとても大切です。ホームホワイトニングで医師の指示通りの施術を続けられなかったり、指定通りの通院頻度を守れなかったりといったことも、ホワイトニング失敗につながります。
ホワイトニングは継続しないことには望む効果を得ることが難しくなります。ホワイトニングを始める際には、まず自分の望む白さをスタッフに正しく伝え、そのために必要な期間と頻度を確認しましょう。そのうえで、必要な期間は施術を続けるように努力しましょう。
術後の飲食に注意していなかった
ホワイトニング施術後には、飲食物に十分注意する必要があります。カレー、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、色の濃い野菜、チョコレート、ぶどう、などの着色しがちな食品類は避けるようにしましょう。また、喫煙もヤニによる着色を引き起こす原因となり、避けたほうがよいでしょう。
さらに、柑橘類などの酸性の食べものや、炭酸飲料などにも注意が必要です。ホワイトニング施術後30分以内に酸性の強い食べものを食べると、エナメル質の脱灰が進むというデータもあるようです。
エナメル質が薄かった
人によっては歯の表面の膜が薄いことから、ホワイトニングによる痛みを生じるケースもあります。生まれつきエナメル質の層が薄い場合や、酸性の食品を頻繁に口にすることで酸による歯のダメージがすすみ、エナメル質が薄くなるケースなどでは、ホワイトニングの際に注意が必要となります。
これは、自身の努力によって防げるトラブルではないため、医師の指示に従って、トラブルにならないホワイトニングを選ぶなどの工夫をしましょう。
白さに慣れて感覚が麻痺してしまった
ホワイトニングを継続していると、もともとの自分の歯の色を忘れてしまい「全然白くならない」と錯覚してしまう人がいます。これは誰にでも起こりうることです。白さを実感するには、メンテナンス時に写真を撮るようにするなど、記録を付けることが大切です。
3.ホワイトニングを失敗しないための対策
信頼のおける歯科医院を見極める
歯のホワイトニングでは「格安」「簡単」といった煽り文句で患者を集め、いいかげんな施術を行う歯科医院もなかには存在しています。ホワイトニング成功への第一歩は、丁寧なカウンセリングで、ユーザーの希望に沿った白い歯を提供し、口腔内全体と将来を見据えた施術を提案してくれる、信頼できる歯科医院を見つけることにあるといえるでしょう。
ホワイトニングでできることを見極める
歯のホワイトニングでできること、できないことをしっかり理解してからホワイトニングに望むことは、希望通りのホワイトニングを実現するうえで欠かせないことです。結婚式などに向けて歯を白くしたいからといって、直前に歯科医院に駆け込んでも、望み通りに歯を白くすることは難しいこともあるため、前もって予定を組んでホワイトニングを始める必要があるのです。
オフィスホワイトニングはその即効性も魅力ですが、施術当日に望み通りの白さが実現できるとは限りません。スケジュールに余裕をもって施術を受けることも、ホワイトニングで失敗しないコツです。
1度では完全に白くならないと理解する
1度のホワイトニング施術で思い通りの白さを実現できると思わないほうが、ホワイトニングに対する失望が少なくなります。即効性が魅力のオフィスホワイトニングですが、1度の施術で思い通りの白さに仕上がるとは限りません。
望む効果を得るためには、継続して施術を受けたり、時には使用する薬剤や光線を変えて再チャレンジしたりする必要がでてくる可能性もあることを、きちんと認識してからホワイトニング施術をスタートさせましょう。