ホワイトニングの持続期間はどのくらい?長持ちさせる方法とは
「ホワイトニングの方法によって白い歯をキープ出来る期間は違うの?」ホワイトニングをする前にそのような疑問があって1歩踏み出せずにいませんか。ホワイトニングには種類があり、それによって効果や持続期間もさまざまです。
この記事ではその効果や持続期間、費用の目安、白い歯をキープするためのコツも合わせて紹介します。歯医者さんに行く前に参考にしてくださいね。
※掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
1.ホワイトニングの持続期間や費用相場は?
一般的なホワイトニングというのは「過酸化水素」が配合された薬剤や専用の機器を用いて歯を白くしていく方法です。過酸化水素というのは日本では薬事法で毒物および劇物として指定されています。そのため高濃度の薬剤だと歯科医師や歯科衛生士しか取り扱うことが出来ません。
ホワイトニングにはおおまかに分けて3種類あります。まずはホワイトニングにどんな種類があるのか見てみましょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、自宅でできるホワイトニングです。
◆効果
効果としては薬剤の濃度にもよりますが、1週間で1トーンほど、反応が出やすい人であれば2トーンから4トーンほどアップすることもあります。
◆持続期間
ホームホワイトニングの白さが持続する期間は短くて6カ月、長くて1年ほどです。オフィスホワイトニングよりも持続期間が長いので定期的に行うことで歯の白さを維持することが出来ます。
◆通院回数
クリニックによって通院回数は違いますが、1回目はカウンセリングや検査やマウスピースのための歯型とりのため、2回目は出来上がったマウスピースや薬剤を渡すための合計2回通院が一般的かと思います。
検査の際に虫歯や歯周病が見つかったらホワイトニング前に治療が必要なので通院回数は多くなることもあります。またクリニックによってはホームホワイトニングの経過をみたり、アフターフォローをしてくれたりするところもあるので回数はさまざまといえます。
◆相場
オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングと比べて一般的に値段が安い傾向にあります。相場としては2万円~5万円ほどです。クリニックによってマウスピース作成費や薬剤の値段にバラつきがあるため値段に幅があります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯医者さんに行って歯の表面に専用のホワイトニング薬剤を塗布してもらい、特殊なライトやレーザーを照射してホワイトニング効果を高めていく方法です。
◆効果
効果は個人差が非常に大きく、1回の施術で4~5段階ほどトーンアップする事もあれば、1回につき1段階ほどで緩やかにトーンアップしていく事もあります。
◆持続期間
オフィスホワイトニングの白さが持続する期間は短くて3ヶ月、長ければ6ヶ月ほどが一般的です。ホームホワイトニングよりも持続期間が短いのが特徴です。
◆通院回数
1 回で希望の白さになる種類もありますが数回通わないといけない種類もあります。通院回数としては1~4 回ほどが一般的で、一回の来院につき滞在時間は1~1時間半程になります。また
後戻りしやすい施術ですので希望通りの白さになったあとも半年に1 回、1 年に1 回など定期的に通う必要があります
◆相場
ホームホワイトニングと比べると値段が高い傾向にあります。相場としては2万円~10万円ほどです。使う薬剤や機器によって持続期間が違うため値段に幅があります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを合わせて行うホワイトニング方法です。
◆効果
効果としては薬剤や機器によっても違いますが、1トーン~10トーンほどアップします。3種類の中で特に効果を感じやすく一般的に「歯が白い」といわれる色味のB1に最短で到達出来ると考えられています。
◆持続期間
デュアルホワイトニングの持続期間は3種類の中で特に長く1年ほどもちます。人によってはもっと長い期間白さが持続することもあります。
◆通院回数
歯医者さんの施術の仕方によって通院回数は違います。コースによっても違いますが目安としては3回~5回ほどが一般的です。施術が完了したあとも、ホームホワイトニングの薬剤などを追加で購入すれば自宅で白さを持続することが可能です。
◆相場
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うので3種類の中では特に値段が高いです。相場としては7万円~10万円ほどです。
2.ホワイトニングのメリットとデメリット
ホワイトニングをしてもそのままの色が永久的に続くわけではありません。普通であれば日常生活において飲食をすることによってまた着色汚れがしみついていきます。これを「色戻り」といい、ホワイトニングの種類によって使う機器や薬剤が違うため色戻りのしやすさが違います。
これからホワイトニングを行うのなら、種類ごとの特徴をおさえておきましょう。
ホームホワイトニング
◆メリット
ホームホワイトニングは、短期間で行うオフィスホワイトニングよりも実際の通院回数は少なく、色戻りしづらいです。また薬剤の濃度が低いぶん、歯や歯茎のダメージを軽減され知覚過敏などが起こりづらい利点もあります。
◆デメリット
ホームホワイトニングは、歯医者さんで行うオフィスホワイトニングと比べ薬剤の濃度が低く、どうしても効果が出るのに時間がかかってしまうというデメリットがあります。また、自分で続けていかないと効果が出ないものなので、面倒くさがりな人には少々努力が必要かもしれません。
オフィスホワイトニング
◆メリット
歯医者さんで行う施術のため薬剤濃度が高く、短時間で効果が出やすい利点があります。また歯科医師や歯科衛生士が施術を行うので安全性が高いのもメリットのひとつです。
◆デメリット
即効性はありますが持続力がなく、少ないながらも色戻りが起こるというデメリットがあるので定期的に施術を行う必要があります。薬剤の濃度が高いぶん、歯や歯茎のダメージや知覚過敏などが起きやすい特徴もあります。
デュアルホワイトニング
◆メリット
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを合わせて行うため両者のメリットを受けることが出来ます。ホームホワイトニングのみ、オフィスホワイトニングのみの施術より早く、色戻りもしづらいため3種類の中では特に効果を感じやすい施術です。
◆デメリット
ただし、両方の施術をするため費用が高いことがデメリットです。お金をあまりかけたくない人には向かない施術かもしれません。
3.白い歯をキープするための5つのコツ
定期的にホワイトニングをする
ホワイトニングの効果は永遠ではありません。色戻りをさせず効果を持続させるためには定期的に施術する必要があります。薬剤などにもよりますが、オフィスホワイトニングであれば3~6カ月ペースで、ホームホワイトニングであれば2~3年ペースで歯科医院に通い、メンテナンスすることをおすすめします。
特にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた「デュアルホワイトニング」をすることでより効果を実感しやすく後戻りのしにくい白い歯を維持することが出来ます。
クリーニングをする
クリーニングとは歯の表面に付着したステインや汚れを専用の機器を用いて落とす方法で、汚れがひどい場合には、この施術をすることで歯が白くなることも考えられます。しかし、歯面の汚れを取り除くだけなので、歯が元々黄ばんでいる人や変色している人には効果を感じにくいです。
歯磨き粉の成分を見直す
研磨剤が多く配合されている歯磨き粉を長期的に使用すると、歯の表面を傷つけてしまいます。それにより、細かくついた傷がより着色しやすい状態を生んでしまうこともあります。研磨剤の粗い歯磨き粉を継続的に使用する際には注意が必要です。
また、自宅でのホワイトニングケアとして着色を落とすような成分が配合された歯磨き粉などを使う方法があり、歯医者さんで行うホワイトニングよりも比較的安価でケアが出来ます。
トリートメント剤を使う
色のつきやすい食事をしても、歯のトリートメント剤を使うことで着色しづらい状態を作ることが出来ます。もともと歯が黄ばんでいる場合には効果が実感しづらいですが、ホワイトニング後のケアとしておすすめです。
着色しやすい飲食物を控える
白い歯をキープするためには歯に着色しやすい飲食物を避けることが大事です。特にホワイトニングをしたあとは食事制限があるものがほとんどで、それらを摂取してしまうと着色しやすい状態にあります。例えばコーヒーや緑茶や紅茶を毎日飲む人、タバコを吸う人などは歯が黄ばみやすい特徴があるので、気を付けなければいけません。
4.まとめ
ホワイトニングの効果や持続期間はその種類によって違います。薬剤や使用する機器によってもさまざまです。そのため自分で施術方法を決めたとしても、歯やお口の状態によって期待していたほど効果が感じられない場合もあります。
ホワイトニングの種類は自分で決めるのではなく、まずは一度、歯医者さんで相談してみましょう。歯医者さんであれば自分では気づかなかった虫歯や口の中の異常を見つけてくれることもあります。安心してホワイトニングをするために検診も合わせてしてもらうことをおすすめします。