口内炎の中には、痛すぎる重度の口内炎があります。口内炎があるだけで、仕事や家事など他のことに手がつかないという人も多いですよね。
ここではまず、強い痛みが発生する口内炎について、原因や考えられる理由詳しく解説します。また、その痛すぎる口内炎に悩んでいる方のために、痛みをやわらげる対処法についてもお伝えしていきます。
口内炎の中には、痛すぎる重度の口内炎があります。口内炎があるだけで、仕事や家事など他のことに手がつかないという人も多いですよね。
ここではまず、強い痛みが発生する口内炎について、原因や考えられる理由詳しく解説します。また、その痛すぎる口内炎に悩んでいる方のために、痛みをやわらげる対処法についてもお伝えしていきます。
舌でなぞったりするとボコッと凹んでいて、クレーターのような潰瘍ができています。患部を見ると、黄や白などの色で覆われていて、膿んだような状態が確認できるはずです。この潰瘍の正体は、「アフタ性口内炎」であることがほとんどです。飲食をすると強くしみて、口にするものも選ばなければいけない程になります。
痛みの強い口内炎ができる場合、身体は免疫が低下している状態であることが多いです。風邪をひいたり、睡眠不足だったりと、生活が乱れていないか一度確認してみましょう。免疫の低下は、ストレスによっても引き起こされます。職場で嫌なことがあったり、つらい出来事などが、免疫低下の原因になっているのかもしれません。
口内炎が完治するまでの目安は2週間ほどです。その中で、痛みのピーク期間は2~3日程度であることが多いようです。その間、しみたり痛んだりの不快感が続くので、患部を刺激しない食べ物を選ばなければいけなかったりと、生活に工夫を強いられます。
乳幼児の場合は、ヘルペス性歯肉口内炎も、痛すぎる口内炎の原因のひとつです。また、ヘルペスウイルスの場合は水疱が破れると激しい痛みを伴うこともあります。小さな子どもですので、痛みに耐えきれず泣いてしまったり、元気がなくなってミルクを飲まなくなったり、食事ができなくなったりすることもあります。
ヘルパンギーナになった場合は39度などの高熱になることも多いです。数日で治まる熱とは言え、小さな子どもなので特に注意が必要です。
ここでは、痛みがひどい口内炎ができた際の応急処置をご紹介していきます。すぐに病院に行けない場合の参考にしてください。
痛い口内炎ができたら、患部に刺激を与えないことを最優先にしましょう。以下のような飲食物は控えるように注意してください。
・トマトやレモンなどの酸味のあるもの
・コーヒーなどのカフェインが含まれるもの
・熱すぎるものや冷たすぎるもの
・お煎餅や魚の骨など、バリバリとして粘膜を刺激するもの
・砂糖がたっぷり使われたお菓子
・唐辛子などの患部を刺激するもの
・塩分の多い味つけの濃いもの
また、アルコールや喫煙なども患部に刺激を与えて回復を遅らせたり、炎症を悪化させたりする原因となります。
口内炎でわざわざ薬を使うなんて…という人もいるかもしれませんが、口内炎の薬を使用すれば、痛みを緩和できます。パッチタイプなど、患部を覆って治せる薬なら、飲食物からの痛みや刺激から患部を守ることができるのでおすすめです。
寝ている間に細胞は修復されるため、少しでも潰瘍が改善するように睡眠をしっかりと取ることも大切です。疲労感なども解消されて免疫力も高まり、口内炎の悪化を防いで回復を早めることができます。
寝不足気味だったのであれば、しっかり眠るだけでもだいぶ改善されることもありますので、どんなに忙しくても睡眠時間をしっかり確保しましょう。
痛い口内炎ができたら、これ以上悪化させないために、以下のことに気を付けて行動しましょう。
口内炎になると、患部にしみるのがイヤで水分を摂らない人もいますよね。でも、それは口を乾燥させて口の中にばい菌を繁殖させる結果に繋がりかねません。口内炎を悪化させないためにも、痛くても水分摂取をしっかりと行うようにしてください。
口の中が痛いからと、食事を抜いてしまう人もいます。しかし、食事をきちんと取らなければ栄養不足になるのは時間の問題です。口内炎の改善には十分な栄養素が必要なので、食事を抜くのは絶対にNGです。もし痛みがつらいようであれば、あまり噛まずに食べられる以下のようなものがおすすめです。
・柔らかく煮たうどんなどの麺類
・野菜スープやポタージュ
・口内炎にいいビタミンB群が豊富なバナナジュース
・お豆腐料理
栄養バランスの整った食事はもちろんですが、ビタミンや鉄分の摂取も積極的にしましょう。ビタミンの中でもビタミンCは数時間で体外に排出されてしまうものです。こまめな摂取が必要ですが、仕事などが忙しいとそういうわけにもいきません。この場合は、食事だけでなくサプリメントなどを利用して、賢く効率的にビタミンを摂取するようにしましょう。
ストレスが溜まると免疫が低下するので、できるだけストレスは溜めないようにしてください。日頃から対策をして、ストレス発散を適宜していきましょう。
例えば、以下のような方法がおすすめです。
・お気に入りの入浴剤でゆっくり湯船に浸かる
・就寝前にハーブティーを飲む
・寝る前には好きな小説を読む
痛みがひどいということは、すでにある程度症状が重い状態であるといえます。そんな場合は我慢せず、早めに歯医者さんを受診するようにしましょう。結果として専門家にみてもらい、的確な診療を受けるのが、一番回復を早めるのは間違いないはずです。
痛すぎる口内炎はとても憂うつになりますよね。あまりに痛ければ、飲食もおしゃべりも気が乗らないつらい日々が続きます。この状態を打開するためにも、的確に対処して憂うつな状態から早く抜け出せば、つらい思いからは開放されることでしょう。
いち早く改善したいなら、お医者さんに頼るのが一番です。「そのうち治るだろう」と軽視したりせずに、早めに治療できるように行動してください。
監修医
遠藤 三樹夫先生
遠藤歯科クリニック 院長
経歴
1983年大阪大学歯学部 卒業
1983年大阪大学歯科口腔外科第一講座 入局
1985年大阪逓信病院(現 NTT西日本大阪病院)歯科 勤務
1988年遠藤歯科クリニック 開業
現在に至る