【銀歯を白くする方法8選】費用・メリット・デメリットも徹底解説
笑うとチラチラ目立つ銀歯は、どうしても気になってしまいますよね。そんな人は思い切って銀歯を白くしてみる治療を考えてみてはどうでしょうか。銀歯を白くするためには大きく分けて8つほど治療法があります。なかには自由診療でなく保険診療でできる治療もあります。銀歯を白くする治療を考えているのであれば、この記事を読み、ぜひ参考にしてください。
※掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
1.気になる銀歯を白くする8つの方法
【保険診療】コンポジットレジン(CR)
主に小さな虫歯を白くする時に用いられる治療法です。詰めてあった銀歯を1度外してから、元の歯の色に近いレジン(プラスティック樹脂)という素材を詰めて光を当てて固めます。レジンは色の種類が豊富で、詰め物を元の歯の色に近づけられるので銀歯より目立ちません。
メリット
・白いので銀歯より目立ちにくい
・削る量も少なく歯を痛めにくい
・型取りがいらないので治療の期間が短い(通常1回ほど)
デメリット
・プラスティック素材なので年数が経つと変色してくる
・強度があまりないため小さな詰め物しか対応出来ない
・だんだん削れて来たり、欠けたりしてしまう
費用目安
2,000円程度
【保険診療】硬質レジン前装冠
前歯が虫歯になってしまった時などに用いられる被せ物です。金属のフレームに白いレジン(プラスティック素材)を貼ることで、歯の表面を白く見せることが出来ます。保険では前歯から3本目まで(中切歯・側切歯・犬歯まで)適用出来ます。
メリット
・ベースは金属なので強度があり、ブリッジなどにも応用できる
・歯の色に合わせて作ってもらえる
デメリット
・保険では前歯から3本目までしか適応出来ない
・表面はプラスティック素材なので年数が経つと変色してくる
・裏面は銀歯なので角度によっては見えることもある
・歯茎部分が黒くなることがある
・レジン面は傷がつくと汚れがつきやすくなる
費用目安
5,000円程度
【保険診療】硬質レジンジャケット冠
「硬質レジン前装冠」は土台が金属で表面にプラスティック素材が貼られていましたが、 「硬質レジンジャケット冠」はそのすべてがレジンというプラスティック素材で作られたクラウン(被せ物)のことです。 前歯から数えて5本目まで(中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯まで)保険内で治療が出来ます。
メリット
・銀歯の素材ではないので表も裏も白い
・金属を使っていないので歯茎部分が黒くなりにくい
・金属アレルギーの心配がない
デメリット
・プラスティック素材なので年数が経つと変色してくる
・強度が弱く、削れる・割れる可能性がある
・噛合せが強い部分(奥歯など)には使えない
費用目安
3,000円程度
【保険診療】CAD/CAM冠(ハイブリッドセラミックレジン冠)
CAD/CAM冠とは専用の機械を使ってハイブリッドセラミック(陶器とプラスティック素材が混ざったもの)を削って作る被せ物のことです。
メリット
・銀歯だと目立つ第一小臼歯と第二小臼歯を白く出来る
・上で記した硬質レジンジャケット冠よりは強度はあって割れにくい
・金属アレルギーの心配がない
デメリット
・プラスティック素材が混ざっているため年数が経つと変色してくる
・削れる/割れる可能性がある
・上記の硬質レジンジャケット冠よりは強度はあるが噛み合わせによっては使用出来ない
・導入していない医院も多い
費用目安
小臼歯であれば9,000円程度
【自由診療】オールセラミック
セラミックスという陶器で出来た素材で、歯科の世界では「白い詰め物・被せ物」として非常に長い間使われている素材のひとつです。歯の一部を詰めるインレーのほか、レジンと違って強度が高いため、大きな虫歯や銀歯を白くするために上から被せるクラウンとして用いることも可能です。
メリット
・色や透明感・質感が自然の歯に近く、綺麗
・長い間使用しても変色する事がない
・表面がツルツルで、汚れがつきづらい
・金属アレルギーの心配がない
デメリット
・歯の健康な部分も大きく削ることがある
・歯ぎしりがあったり、かみ合わせの調整が不足していたりすると割れるリスクが高くなる
費用目安
インレーであれば3~5万円程度
クラウンであれば7~12万円程度
【自由診療】ハイブリッドセラミック
セラミックとレジン(プラスティック樹脂)が混ざっている素材です。上で記したオールセラミックと同様、歯の一部を詰めるインレーのほか、大きな虫歯や銀歯を白くするために上から被せるクラウンとして用いることも可能です。
メリット
・プラスティック素材が混ざっているためセラミックと比較すると安価
・レジンよりは見た目がキレイで耐久性が高い
・金属アレルギーの心配がない
デメリット
・プラスティック素材が混ざっているため、長い間使用すると削れたり変色してくる
・セラミックと比べると、傷がつきやすく汚れがつきやすい
費用目安
インレーであれば3~5万円程度
クラウンであれば5~12万円程度
【自由診療】ジルコニア
ジルコニアは一般に「人工ダイヤモンド」とも言われ、非常に硬く丈夫な素材です。歯科の中では「白い金属」とも呼ばれ、金属以上の強度があるのに金や銀といった金属色ではない、非常に画期的な新しい素材として広まってきています。非常に強度があるのでインレーのほか奥歯のクラウンとして使われることが多いです。
メリット
・セラミック以上に強度があるため割れにくい
・色が白いので、見た目がキレイで自分の歯に近い自然な質感をもつ
・長い間使用しても変色しにくい
デメリット
・歯の健康な部分も大きく削ることがある
・自分の歯より硬いため対合する(噛み合わせる)歯を痛めることがある
・値段が高い
費用目安
インレーであれば4~6万円程度
クラウンであれば10~20万円程度
【自由診療】メタルボンド
「メタルボンド」とは、内部は金属で、表面にセラミック素材を貼り付けた被せものです。強度があるため奥歯のクラウンなどに使われることがあります。
メリット
・土台が金属なのでオールセラミックと比較すると割れにくい
・見た目はセラミックなのでキレイ
デメリット
・使う金属によっては長期間経つと歯茎が黒くなることもある
・歯の裏側は金属面積が大きいので角度によっては見えることもある
・金属アレルギーを引き起こすこともある
費用目安
8~15万円程度
2.銀歯をすぐに白くする3つの方法
最短1日で治療ができる医院も
今までの治療であれば、銀歯をセラミックなどの素材に変える場合、歯医者さんで銀歯を外してもらい周囲を削って歯型をとり、技工所で被せものや詰めものを作るため時間がかかっていました。
しかし最近では、患者さんの歯を専用のカメラで撮影することでコンピューターに3Dデータとして取り込み、それを元にセラミックの被せものや詰めものを作ることが出来ます。この技術により歯医者さんの中ですべての工程がおこなわれるので最短1日で治療が可能です。ただ、すべての歯医者さんでこの技術を扱っているわけではないので、受診する前に確認するようにしましょう。
歯のマニキュア
歯のマニキュアには、歯医者さんで施術してもらうものと市販されているものと2種類あります。歯医者さんの施術では、歯の上から専用のマニキュアを塗ってもらうことで普通の歯だけでなく銀歯を白く見せることも出来ます。
代表的なものが「ホワイトコート」とよばれている施術です。専用の材料を用いて施術するため、薬局やコスメショップで市販されているものより長持ちする傾向にあります。その材料にもよりますが、短くて2週間ほど、長いと1年近く持つ方法もあります。また歯医者さんにもよりますが、多くの場合1日で施術完了するので忙しい人におすすめです。
ティーシーズ
ティーシーズは、歯の上から人工歯を「貼る」ことで白くキレイな歯に見せる方法です。抜歯したり削ったりすることなく、歯をキレイに整えることができ、歯のマニキュアのように色ムラができる心配がないのがメリットです。また銀歯や差し歯の上から貼ることができます。
噛み合わせなどの違和感はないですが、人工歯を貼ることで歯に厚みが出てしまい多少見た目的な違和感があるかもしれません。最短2回で治療が終わるので、急いで歯をキレイにしたい人におすすめです。
3.まとめ
銀歯を白い歯にする方法や料金、素材などについてお分かりいただけたでしょうか。歯医者さんによってはあまり治療の選択肢がなく、希望している治療が受けられない場合もあります。まずはこの記事を読んで、銀歯を白くするのにどんな方法があるのかを知り、希望の治療が出来る歯医者さんを選ぶことが大切です。ぜひ参考にしてみてください。