ガムピーリングで歯茎をさくら色に!治療回数・費用まとめ

笑ったときの歯茎が黒ずんでいるのを気にしていませんか。歯茎の色は歯の色と同様、口元の美しさに影響を与えます!歯のホワイトニングをしたけれど思ったような効果が出ないという場合ももしかしたら歯茎の黒ずみが関係しているのかもしれません。

この記事では歯茎の色をキレイな色にする「ガムピーリング」について、どれくらい治療期間や回数がかかるか、費用や痛みの有無など紹介していきます。治療をするかの参考にしてくださいね。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

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1.ガムピーリングについて

ガムピーリングとは

「ガムピーリング」とは、歯茎に沈着した色素を薬やレーザーで取り除く治療法です。この治療により、色素が沈着した薄皮を剥がし、回数を重ねることで新しい歯肉が形成され、きれいなピンク色になります。歯茎がきれいになると、歯も白く見え、清潔感のある口元に感じられます。

「ガムピーリング」という名前はクリニックによって異なり、「歯茎(歯肉)のホワイトニング」や「ケミカルピーリング」と呼ばれることもあります。

 

ガムピーリングの種類

◆薬剤を用いたピーリング
エタノールやフェノールなどの専用薬剤を用いて歯茎のピーリングを行います。薬剤を歯茎に塗布すると、歯茎の表面が白っぽくかさぶたのようになり、数日後に薄皮として剥がれます。個人差はありますが、何回か続けることできれいな色になります。

◆レーザーを照射するピーリング
歯茎の黒ずんだ部分にレーザーを照射して取り除きます。歯茎の表面に麻酔を塗ってからレーザーを当てるため、痛みは少ないです。レーザーによるガムピーリングを扱っていない歯医者さんもあるので、確認が必要です。

◆外科手術によるピーリング
メスで黒ずんだ歯茎を切り取ることで、きれいな粘膜にする治療です。「歯茎が黒ずんでいる」という理由だけで外科手術を行うことは稀ですが、歯茎の形や歯の大きさが気になる場合に、外科手術で着色部分を切除することがあります。

また、金属を使った被せ物が原因で歯茎の根元が黒くなることがあります。これは金属が溶け出したり、歯科治療の際に削った金属が歯肉に入ったりすることが原因です。この場合、歯茎の内部まで着色が入り込んでいるため、薬剤やレーザーによるピーリングでは完全に改善しないことがあります。そのため、外科手術で切除することがあります。金属が溶け出すのが原因の場合、銀歯をセラミックなどに変える治療も検討してみてください。

 

こんな人におすすめ!

・歯茎の色が黒ずんでいる人
・タバコを吸う人
・歯のホワイトニングを考えている人
・口元をきれいにしたい人
・結婚式やイベントを控えている人
・接客や営業など人と会う機会が多い人

タバコを以前に吸っていた、もしくは現在も喫煙している人は、ステインが歯茎に付着しやすくなります。ステインというと歯の着色が有名ですが、実は歯茎もステインによって黒ずんでしまいます。

また、歯茎が黒ずんでいると歯の色がくすんで見えることがあります。歯のホワイトニングを考えている人は、ガムピーリングを併用することで効果を実感しやすいでしょう。結婚式やイベントが近々あったり、接客業などで人に会う頻度が多い場合にもおすすめの施術です。

 

治療回数や効果が出るまでの期間

◆回数
目安の回数は、患者さんの歯茎の色の状態にもよります。1 回でキレイになる人もいれば数回施術をして効果を実感する人もいるのです。傾向としては、患者さんの歯茎の黒ずみの度合いにより、色素沈着が大きければ大きいほど回数がかかります。数回繰り返す場合は、歯茎が再生する時間もありますので期間をあけて治療してもらいましょう。

◆効果が出るまでの期間
薬剤塗布やレーザーを照射すると約 2 日~1 週間ほどで歯茎が白っぽくなります。その白っぽくなった皮(かさぶた)が 2 週間ほどで剥がれてくるとキレイな色に近づいていきますので焦らずに様子をみてくださいね。

 

費用はいくらかかる?

ガムピーリングは基本的にはホワイトニングなどと同じく保険が適用されないと思っておきましょう。自由治療なのでクリニックによってかかる費用に差があります。歯医者さんによっては片顎だけ、という施術も可能です。その場合、例えば上顎だけ笑うと目立つので治療してもらうこともできます。片顎ずつ金額がかかるので事前にかかる料金を確認しましょう。

◆ガムピーリングの費用目安
両顎で約5,000円~10,000円ほど

 

ガムピーリング治療の流れ

ガムピーリングはクリニックによって治療の流れが異なります。こちらでは、基本的な薬剤によるピーリングの流れを紹介しますので参考にしてくださいね。

① カウンセリング
施術前に口元で気になっている点や希望などを相談してください。もし歯周病や歯茎に炎症が起きている場合にはすぐに治療ができないケースもあります。

② 歯茎を消毒する
薬剤を塗る部分を消毒します。歯医者さんによっては治療の前にクリーニングをしてお口の中を清潔にすることもあると覚えておきましょう。

③ 歯茎に麻酔を塗る
薬剤がピリピリするので歯茎の表面に麻酔を塗布します。クリニックによっては全員ではなく痛みがイヤな人だけ表面麻酔をすることもありますので希望を伝えておいてください。

④ 薬剤を塗る
専用の薬剤を黒ずみが気になっている部分に塗っていきます。

⑤ 薬を拭き取る
エタノールなどのアルコールなどを用い、薬剤を中和させます。

⑥ 水で洗って乾燥させる
患部を念入りに洗ってしっかり乾燥させます。

⑦ これを何回か繰り返す
クリニックによって違いますが 1~6 を何回か繰り返すところもあります。繰り返すことによってピーリング効果を感じやすくなります。

2.治療前に知っておきたいこと

体に負担や害はない?

ガムピーリングの薬剤は体に害がないものを使用しています。ただし、薬剤として塗布するエタノールやフェノールなどのアルコールにアレルギーがあった場合、治療はできないでしょう。

 

妊娠中も施術はできる?

クリニックによっては妊娠中でも問題ないと考えている歯科医師はいるようですが、きちんと立証された根拠はまだありませんのでできれば妊娠前、もしくは出産後に来院することをおすすめします。

 

すぐに治療はできる?

虫歯や歯周病があった場合にはすぐにガムピーリングできないケースもあります。そのほか他の歯茎の病気にかかっている人もそちらの治療が優先になり、完治してからガムピーリングの施術になりますので早めに歯医者さんに行き検査してもらってくださいね。

3.治療後に痛みはあるの?

痛みの程度

治療中は表面に麻酔を塗布するので痛みは感じにくいのですが、薬剤を塗布した後やレーザーをあてた後に患部がヒリヒリしたり痛みが出たりすることがあります。また、歯を磨くときにブラシが当たると痛みやすいのでしばらくは優しく磨くように気を付けてください。

ただし、痛みの感じ方などは患者さんによって差があります。数日は痛みを感じていても 1週間~2 週間ほどでおさまってくることが多いでしょう。

 

痛み止めを飲む

痛みが出てきてしまった場合、我慢はせず痛み止めを服用してくださいね。歯医者さんで処方される場合もあるが、もし手元になければ市販されているロキソニンなどの痛み止めを服用しましょう。ロキソニンが効くまでの時間は約 15 分~60 分くらいです。痛みが出てきてすぐに飲んだとしても効くまでに時間がかかりますので、水と痛み止めを持ち歩くなどいつでも服用できるように準備しておきましょう。

4.治療後に注意すること

刺激がある飲食物はNG

治療後というのは薬剤やレーザーによって歯茎がとても敏感な状態です。辛い食べ物など刺激の強い飲食物はしばらく控えることをおすすめします。カレーやキムチなどのスパイスがたくさん入った料理や炭酸飲料などの刺激がある飲食物は注意しましょう。

 

歯茎は無理やり剥がさない

治療後は患部が白く濁ったようになり膜ができ、それが数日経つと薄皮のようにめくれて自然に剥がれていきます。しかし、その薄皮を無理やり剥がしてしまうとまだ完成していない皮膚が出てきて、キレイなピンク色にならないことがあるのです。また無理に剥がすと痛みも出やすいといえます。薄皮は無理に剥がさず自然に剥がれるのを待ちましょう。

 

たばこは控える

上の章でも触れましたが、たばこを吸うことでステインが付着し歯茎が黒ずんでしまいます。もしガムピーリングをしたとしてもたばこを吸い続けることでステインの再付着を防ぐことができないでしょう。喫煙者は頑張ってたばこの量を減らす、禁煙をするなどの努力が必要です。

 

着色の強い飲食を控える

タバコと同じように赤ワイン、コーヒーやお茶、紅茶、緑茶などのステインが付きやすい飲食物は歯茎が再生している間は控えましょう。もし食べてしまったらすぐに口をゆすぐなどの工夫をしてくださいね。

5.まとめ

歯茎がキレイな色をしているだけで歯自体が白く見えたり口元が清潔に見えるなんてお得ですよね。ガムピーリングは薬剤やレーザーなどで簡単に黒ずんだ歯茎を剥がし、キレイな色に生まれ変わらせることができます。

歯茎の色で悩んでいた方は検討してみてはいかがでしょうか。

監修医

小川 隆介先生

後楽園デンタルオフィス 院長

経歴

2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る

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