口臭の原因は多岐にわたり、日々のセルフケアだけでは解決できない場合もあります。
しかし、正しい原因の特定と適切な治療法の選択によって改善していきます。この記事では、口臭の原因と歯科医院で行っている口臭治療について紹介します。
口臭の原因は多岐にわたり、日々のセルフケアだけでは解決できない場合もあります。
しかし、正しい原因の特定と適切な治療法の選択によって改善していきます。この記事では、口臭の原因と歯科医院で行っている口臭治療について紹介します。
口臭の原因はどのようなものがあるのでしょうか。原因は様々ですが、主な原因としては以下のようなものがあげられます。
口腔内の細菌は、口臭の主な原因の一つです。口の中には数百種類の細菌が存在し、日常的に食べ物のカスや唾液中の成分を分解する過程で悪臭ガスを生成します。これらの細菌は、特に舌の表面や歯と歯茎の隙間に多く存在し、そこで繁殖することで口臭を引き起こします。
虫歯や歯周病も、口臭の大きな要因となります。虫歯の穴や歯周ポケットには食べ物のカスがたまりやすく、これが細菌によって分解されて悪臭を発することがあります。虫歯は進行すると、歯の内部で細菌が増殖し、腐敗臭が発生します。歯周病の場合は、歯茎の炎症や歯周ポケットに膿が溜まると悪臭を放ちます。
ニンニクや玉ねぎ、香辛料の強い食べ物、そしてアルコールやタバコなどの嗜好品も、口臭の原因となります。これらの飲食物や嗜好品は、摂取後に消化の過程で分解され、血流を通じて肺に到達します。そして、呼気として排出される際に臭いが発生するのです。
舌苔とは、舌の表面に白い苔状になって付着しているものをいいます。食べ物の残りカスや細菌・微生物などが溜まって形成され、これが悪臭の元となります。舌を清潔に保てていないと、細菌が増殖し、悪臭を放つガスを生成します。
ストレスも口臭の原因になることがあります。ストレスによって唾液の分泌が減少し、口臭を引き起こすのです。緊張や不安が続くと口が乾きやすくなり、細菌の増殖を助長してしまいます。特に、仕事や家庭でのストレスが多い現代では、ストレスが原因で口臭に悩む人が増えています。
ここでは、実際に歯科医院で行われている口臭治療を紹介します。
虫歯や歯周病が口臭の原因となっている場合、すでに症状が進行しているかもしれません。しかし、きちんと治療して炎症や細菌を少なくすることで、口臭を改善できる可能性があります。
治療後も、3か月~半年に一度は定期健診に通って、適切な処置をしてもらいましょう。口内の健康を保つことが、そのまま口臭対策になります。
歯磨きでは落ちない歯垢や歯石を、歯医者さんで取ってもらうのも有効な口臭対策となります。マウスピースと薬品を使用した口臭予防など、より医学的に対処してもらえます。
専門的な歯のクリーニングであるPMTC(プロフェッショナルクリーニング)を定期的にすれば、より歯と歯茎を健康に保つことができ、結果的には口臭予防につながっていきます。
歯科医院では、ブラッシングの指導も行っています。歯ブラシでの磨き方に加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、日々のセルフケアで口内を清潔に保てるようアドバイスをしてもらえます。
虫歯や歯周病の予防ができ、かつ、口臭予防にも効果的です。
歯科医院のなかには、口臭外来を行っているところもあります。口臭外来では、専用の機器を使った測定や生活習慣の指導なども行ってくれます。より専門的な口臭治療を受けたい方や、慢性的に口臭が気になる方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
監修医
古橋 淳一先生
あおぞら歯科クリニック本院 理事長・院長
経歴
2000年 広島大学歯学部 卒業
2000年~2001年 医療法人社団 不二見会 ふじみ歯科医院浦安診療所 勤務
2001年~2005年 医療法人社団 不二見会 ふじみ歯科医院南行徳診療所 勤務(所長)
2005年 あおぞら歯科クリニック 開院
2007年 医療法人社団爽晴会 設立・理事長就任
2010年 あおぞら歯科クリニック鎌ヶ谷 開院
2012年 あおぞら歯科クリニック新館 開院
2015年 なないろ歯科クリニック 開院
2017年 あおぞら歯科クリニック下総中山 開院
現在に至る