ブライダルホワイトニングはいつやる?結婚式を白い歯で迎えるには

結婚式の朝、真っ白な歯で迎えたいと思いませんか?最近では、結婚式前にエステやネイルサロンに行く感覚で、歯を白くする人が増えています。真っ白なウエディングドレスや白無垢を着た時、意外と目立つのが黄ばんだ歯です。後日、写真や動画を見て「白い歯にしておけばよかった…」と後悔しないよう、事前にケアしておくことが大切です。

生涯の思い出になる結婚式を迎えるために、ブライダルホワイトニングを始めるタイミングや施術の流れ、費用の目安、注意点などをまとめました。

※ 掲載する平均費用はあくまで参考のためのものであり、施術内容や症状によって費用は変動する可能性があります。必ず各院の治療方針を確認し、ご自身の症例に合った歯医者さんを選んでください。

この記事の目次

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1.ブライダルホワイトニングはいつからはじめる?

2~3カ月程度前がおすすめ

患者さんの歯の状態によりますが、余裕をもって歯医者さんに通うことをおすすめします。その理由は2つあります。

1つめは、多くの歯医者さんでホワイトニング治療の前にお口の中や歯の状態を診てもらう必要があるからです。レントゲンを撮って検査を行い、虫歯などの疾患が見つかった場合はそれらの治療が優先されます。ホワイトニングは治療が終わってからとなるため、期間がかかる可能性があります。

2つめは、人気の歯医者さんだと予約が取りづらいことがあるからです。余裕を持って期間を空けておかないと、結婚式までに理想の歯の色に達しないことがあります。1カ月以上前から通院することをおすすめしますが、歯医者さんによって推奨期間は異なります。中には1週間前をすすめているクリニックもあるので、歯医者さんに確認してからホワイトニングを行いましょう。

2週間以内の場合

結婚式まで2週間を切っている場合は、即効性が高いオフィスホワイトニングを行ってくれる歯医者さんを選びましょう。オフィスホワイトニングの中には1回の施術で3トーンから4トーンほどアップする種類もあり、急いで白くしたい人におすすめです。1回の費用が高価で、扱っている歯医者さんも少ないですが、希望通りの白さになることもあります。

ただし、式の直前に行うと「色が変わらない」「白斑や歯肉の火傷」などのトラブルがあるかもしれないので、少し余裕を持って施術を受けるようにしましょう。

直前で焦っている場合

「結婚式の準備に時間がかかってホワイトニングする時間が取れない」「でも一生に一度の結婚式だから後悔したくない」という人は、当日ホワイトニングをしてくれる歯医者さんを探してみてはいかがでしょうか。限られますが、事前に予約しておけば問題なくホワイトニングができるクリニックもあります。その場合は、時間に焦らないように式の会場近くのクリニックを選ぶと良いでしょう。

会場から遠いクリニックの場合、道路の混雑や電車の遅延で式に間に合わない可能性もあります。地域や診療時間によっては当日対応できる歯医者さんがないこともあるので、必ず事前に調べてくださいね。もし午前中やお昼時から式を始める場合は、前日までにホワイトニングを済ませておきましょう。

2.ブライダルホワイトニングとは?

ブライダルホワイトニングとは?

ブライダルホワイトニングは、結婚式前に新郎や新婦が理想の歯の色を目指して短期間で効果的に白くする施術です。最近では花嫁だけでなく花婿も歯の白さを気にして施術を受けることが増えています。

エステやヘアサロンと同じ感覚で「結婚式当日に歯を白くきれいにしたい」という理由で始める人が多いです。ブライダルホワイトニングを行っている歯医者やホワイトニングサロンで、結婚式当日までに目標の色になるよう施術を進めていきます。

 

結婚前に歯を白くしておくべき理由

結婚式当日は、真っ白なウエディングドレスや和装の白無垢を着用します。それに加えて、普段よりも白いお化粧をすることが多いです。特に和装の場合、顔全体に真っ白なおしろいを塗ったり、真っ赤な口紅を塗ったりするため、普段よりも黄色い歯が目立ちます。

自分では歯の色を気にしていなかったとしても、式当日の写真を見てその黄ばみに驚き、「ホワイトニングしておけばよかった」と後悔する人も多いそうです。シミやニキビ跡はメイクで隠せますが、歯の色はなかなか隠せません。全身エステとあわせて、歯を白くすることを考えてみてはいかがでしょうか。

 

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには大きく分けて3つの種類があります。オフィスホワイトニング(歯医者さんで薬剤や特殊な機材を用いて歯を白くする治療)、ホームホワイトニング(歯医者さんでマウスピースを作ってもらい、専用の薬剤を用いて自宅で歯を白くする治療)、そしてその2つを併用するデュアルホワイトニングです。

どちらかを選択することもできますが、短期間で白いドレスに映えるような白い歯にするにはデュアルホワイトニングがおすすめです。ブライダルホワイトニングのコースにデュアルホワイトニングを含む歯医者さんを探すか、ブライダルホワイトニングは行っていなくても結婚式までにデュアルホワイトニングを完了してくれる歯医者さんを選ぶと良いでしょう。

【3つのホワイトニング】

◆オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは1回で効果を実感しやすく、即効性がありますが、色戻り(時間が経つと歯の色が元に戻ってしまうこと)しやすいというデメリットもあります。そのため、結婚式まで定期的に何回か行うのをおすすめします。1カ月の間に2回、もしくは3回ほど通うことでトーンアップが期待できます。

◆ホームホワイトニング
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べて1回での効果が実感しづらく、2週間ほどで効果を感じ始めます。毎日自宅でできるという手軽さがあり、一度白くなれば色戻りしづらいので、治療後も白い歯をキープしやすいという特徴があります。

◆デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う治療です。両方の長所を併せ持つため、効果が得られやすく、希望の白さになるまでの期間が短いのが特徴です。ただし、費用が高価なので、結婚式自体にお金をかけている人や新生活が始まることでお金がかかる人には少し痛い出費になるかもしれません。

 

費用の目安

◆クリーニング(治療時間約30分)・・・保険内3千円ほど、保険外5千円ほど
◆オフィスホワイトニング(治療時間約1時間)・・・1回につき1万円~8万円ほど
◆ホームホワイトニング・・・2万円~5万円ほど

ホワイトニングは基本的に自費(保険外)治療です。オフィスホワイトニングを2~3回施術するとなると高額になります。ブライダルホワイトニングとしてクリーニングやホームホワイトニングなどすべてあわせると5万円~15万円ほどかかることもあります。

また、クリニックやホワイトニングサロンによっては、ブライダルホワイトニングとしてメニューがあるものの、その施術内容については書かれていないこともあります。どんな施術をするか分からない場合は必ず電話して確認することが大切です。

3.結婚式前にホワイトニングをする際の注意点

知覚過敏を起こすこともある

ホワイトニング後は、歯や歯茎の状態によって痛みを感じることがあります。この痛みは知覚過敏と呼ばれ、通常は1日から2日でおさまることが多いですが、まれに患者さんの口内環境や精神状態、使用する機材によって長引くことがあります。中には1週間近く痛みが続くこともあるので注意が必要です。

結婚式の直前にホワイトニングを行うと、痛みでその日を楽しめない可能性があるため、余裕を持って施術を受けましょう。

 

虫歯があると治療が優先になる

虫歯や歯周病がある場合には基本的に治療が優先されます。ホワイトニングは治療の後になるため、早めに通院することをおすすめします。特に、長い間歯医者さんに通っていない人は、虫歯や歯周病がある可能性が高くなります。

治療にどのくらい時間がかかるかはお口の中の状態によりますが、心配であれば2~3カ月前に一度検査してもらいましょう。

 

妊娠中はホワイトニングができない

最近では、結婚式の際に妊娠している花嫁さんも珍しくありません。ただし、ホワイトニングの薬剤の安全性が胎児に対して確かではないため、妊娠中のホワイトニングはおすすめできません。「妊婦さんにはホワイトニングをできない」と伝える歯医者さんもあります。

どうしても結婚式当日に白い歯で臨みたい場合は、ホワイトコートなど歯のマニキュアを使って白く見せることができます。

 

結婚式当日まで色素が濃い飲食物をひかえる

ホワイトニング直後は、色の濃い飲食物を摂ると着色しやすくなります。場合によっては、ホワイトニング施術前よりも着色してしまうこともあるので注意が必要です。

オフィスホワイトニングの中には「ポリリンホワイトニング」という、色の濃い飲食物を気にせずに済む(食事制限が不要な)種類もあります。どうしても食事制限が難しい人は、このようなホワイトニングを選択するのも良いかもしれません。

~色がつきやすい飲食物一覧~
・カレー
・コーヒー
・お茶
・紅茶
・赤ワイン
・オレンジジュース
・トマト
・ぶどう
・ソースやケチャップやしょうゆやソースなどの調味料

 

人工歯はホワイトニングできない

クラウン(被せもの)や差し歯、銀歯などの人工歯は、基本的にホワイトニングできません。これらの歯がある場合は、人工歯を明るい色のものに作り直すか、ラミネートベニア(薄い人工歯を歯の上から貼る施術)を行うことで白くすることができます。

4.歯医者さんのホワイトニング以外で歯を白くするなら

ホワイトコート(歯のマニキュア)

「ホワイトコート」という方法では、歯科用のマニキュア薬剤を歯医者さんで塗布してもらい、歯を白く見せることができます。市販のものよりも長持ちし、銀歯や被せもの、差し歯などの人工歯も白くすることが可能です。色味も自然に見えるものから真っ白なものまで揃えられ、希望通りの色にできます。

ただし、歯のマニキュアをすると透明度がなくなるため、1本だけ施術すると他の自然な歯の中で浮いてしまうことがあります。治療期間は通常1日で終わるので、忙しい人におすすめです。

ホワイトコートの持続期間は費用によって異なりますが、基本的には1週間から2週間ほどです。特殊な薬剤を用いると半年間、場合によっては1年間ほど持つものもあります。

 

歯のクリーニング

歯面に付着した歯石や歯垢を除去する治療をクリーニングといいます。使用する機器には、超音波スケーラー(超音波で汚れを取り除くもの)やハンドスケーラー(手動で汚れを取り除くもの)があります。

歯の汚れがひどい場合、クリーニングをするだけで着色や黄ばみが取れて白くなることがあります。ただし、ホワイトニングとは異なり、歯を漂白して黄ばみを除去する効果はありません。歯面の汚れを取り除くだけなので、元の歯が変色していた場合にはクリーニングをしても白くならないのです。

 

歯磨き粉など自宅ケア

歯みがき粉の中には、着色汚れを除去する成分が含まれている製品があります。例えば「ピロリン酸ナトリウム」という成分は、歯に付いたステインを浮かせて歯みがきすることで落とす特徴があります。このような歯みがき粉をうまく使えば、自宅でもステインが付きづらい歯にすることができるでしょう。

 

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の上に薄い人工歯を貼る施術です。これにより、歯の色を白くきれいに見せることができるのが魅力です。また、すきっ歯や少しの段差がある歯にも使用できるため、そのような悩みがある人には大きなメリットがあります。

ただし、ラミネートベニアは元の歯を薄く削る必要があるため、健康な歯に行うのはリスクが高いことも念頭に置いておきましょう。

5.まとめ

結婚式前に歯のホワイトニングをしたいなら、ブライダルホワイトニングを提供している歯医者さんを選んでみてはいかがでしょうか。もちろん、通常のホワイトニング治療を行っている歯医者さんでも問題ありませんが、ブライダルホワイトニングコースがある歯医者さんなら、結婚式までに優先的にホワイトニング治療を進めてくれます。

その際には、なるべく早めに歯医者さんに通うことが大切です。虫歯や口内の不具合があってすぐにホワイトニング治療に入れず、結婚式当日までに希望していた歯の色に届かないのは残念ですよね。

結婚式で美しい白い歯を見せて、思い切り笑えるように今から準備しましょう。

監修医

矢島 昇悟先生

青山通り歯科 院長

経歴

2007年 第100回歯科医師国家試験合格
2007年 日本歯科大学 生命歯学部卒業
2008年 埼玉県羽生市 医療法人社団正匡会 木村歯科医院
歯科医師としてのホスピタリティの基礎を学ぶ。
2010年 埼玉県新座市 おぐら歯科医院
地域に密着した医院で地域医療に携わり、
小児から高齢者歯科まで治療を行う。
2011年 東京都文京区 後楽園デンタルオフィス
施設の訪問診療などにも携わる。
2015年 東京都港区 青山通り歯科 院長
現在に至る

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