口臭外来とは?治療の流れや検査を解説!自分に合った医院を見つけよう!

自分では気付きにくい口臭。一人で悩まずに、プロに相談してみると良いかもしれません。口臭外来では、専門的な知識と技術を持った医師や歯科医師が、あなたの口臭の原因を徹底的に調べ、一人ひとりに合った治療法を提案してくれます。

この記事では、治療の流れや具体的な検査内容、気になる費用、受診時の注意点など、口臭外来に関する情報をまとめてご紹介します。口臭の悩みを解消し、笑顔で話せるようになるはずです!

この記事の目次

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1.口臭外来とは?

口臭外来では、専門的な検査とカウンセリングを通じて、口臭の原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。口臭は誰にでも起こりうる生理現象です。自分では気づきにくい原因を客観的に知ることができるので、効果的な対策が可能になります。

 

口臭の原因

口臭の原因は様々ですが、主なものとして以下の3つが挙げられます。

揮発性硫黄化合物(VSC)
硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどがあり、腐った卵や玉ねぎのような臭いがします。主に歯周病や舌苔が原因で発生します。

口腔内の疾患
虫歯や歯周病、ドライマウスなどが原因となる口臭です。

飲食物・生活習慣
ニンニクやアルコールなど、摂取した飲食物や、喫煙などの生活習慣が原因となる口臭もあります。

口臭外来では、これらの原因物質を特定するために、様々な検査を行います。

2.口臭のタイプに合わせた治療法

口臭の治療法は、原因によって大きく異なります。原因に合わせた治療をいくつかご紹介します。

 

生理的口臭の治療法

生理的口臭は、起床時や空腹時など、誰にでも起こりうる一時的なものです。気になる場合は、以下の様な対策を行うことで改善が見込めます。

生活習慣の改善
バランスの取れた食生活、十分な睡眠、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。特に、朝食を抜いたり、偏った食事をしたりすると、唾液の分泌量が減少し、口臭の原因となることがあります。

口腔内ケア
歯磨きや舌磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保ちましょう。歯間ブラシやデンタルフロスも効果的です。また、定期的な歯科検診やクリーニングも重要です。

薬の処方
口臭を抑えるスプレーやタブレットなど、症状に応じて処方されます。

 

病的口臭の治療法

病的口臭は、虫歯や歯周病、ドライマウスなどの疾患が原因で起こるものです。この場合は、原因となっている疾患の治療が必須となります。

虫歯
虫歯菌によって歯が溶けることで、口臭が発生することがあります。虫歯の治療は、歯科医院で適切に行う必要があります。

歯周病
歯周病菌によって歯茎が炎症を起こし、歯周ポケットと呼ばれる溝が深くなることで、口臭が発生することがあります。歯周病の治療は、歯科医院での治療が必要です。

ドライマウス
ドライマウスは、唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥する状態です。ドライマウスになると、細菌が繁殖しやすくなり、口臭が発生することがあります。ドライマウスの原因は様々ですが、ストレスや加齢、薬の副作用などが考えられます。ドライマウスの治療は、原因に応じて、人工唾液の使用や薬物療法などが行われます。

上記以外にも、内臓疾患や呼吸器疾患が原因で口臭が発生することもあります。

3.口臭外来での治療の流れ

口臭外来を初めて訪れる際の不安や疑問の解消にぜひお役立てください。

 

予約〜初診

まずは電話やインターネットで予約をします。初診では、生活調査票・問診票への記入やカウンセリングを行い、口臭の悩みや生活習慣、既往歴などを詳しくお伺いします。

※生活調査票とは、起床、食事、出勤、帰宅、就寝など一日のタイムテーブル×一週間分と朝・昼・夜の食事の内容、口臭の発生した状況を記入した表です。問診表はふだんの生活習慣、持病などについて記入したものです。

 

検査と診断

口臭の原因を特定するために、様々な検査を行います。

口臭測定器による検査
口腔内のガスを調べ、口臭の有無や強さ、原因物質を特定します。

唾液検査
唾液の分泌量や質を調べます。

官能検査
医師が直接臭いを嗅いで、強さや種類を確認します。

診察
歯や歯茎、舌など、口の中全体の状態を調べます。歯や歯周病の検査のためレントゲンを撮ることもあります。

 

再診

1週間から10日に一度ほど通院し、2~3カ月後の完治を目指します。通院ごとに口臭測定を行いながら治療を継続し、口臭が改善しているか診ていきます。

4.口臭外来を受診する前に

口臭外来は、専門的な知識と技術で口臭の原因を特定し、適切な治療法を提案してくれる場所です。しかし、受診前にいくつか知っておきたいことがあります。

 

受診時の注意点

予約
初診には2~3時間ほどかかることが多いので、時間に余裕がある日の午前中がおすすめです。

問診票
問診票の持参を求められた場合には、口臭の悩みや生活習慣、既往歴などを詳しく記入しておくと、診察がスムーズに進みます。

服装
口臭を測定する日には、臭いが移っていない服を選び、香水や整髪料は付けないで行きましょう。

飲食
正確な測定をするため、前日などに、にんにくなど強い臭いのする食べ物は取らないようにしましょう。

 

治療費について

口臭外来での治療は、保険適用外となる場合が多く、費用は医療機関によって異なります。目安として、初診時には検査と診察でおよそ30,000円前後かかります。口臭を抑制する薬などが出された場合には、7000~9000円程度が薬代としてかかります。また、再診時の費用は15,000円前後です。

口臭の主原因が虫歯や歯周病の場合は保険が適用されます。保険適用の治療と保険適用外の治療を一度に行う「混合診療」は現在禁止されているため、同じ病院でどうしても保険適用の治療と保険適用外の治療を行いたい場合には、日を改めて行う必要があります。

5.口臭外来の探し方

口臭の悩みは他人には相談しづらいものです。そんな時は口臭外来を開設している最寄りの医院のホームページや、下記の歯科予約サイトから自分に合った医院を探してみましょう。

https://haisha-yoyaku.jp/(EPARK歯科)

口コミも投稿されており、実際に診療した方の意見も確認できます。ぜひ参考にしてみてください。

6.まとめ

口臭は、誰にでも起こりうる生理的な現象ですが、中には病気が原因となっている場合もあります。口臭が気になる場合は、自己判断せずに、専門家へ相談することが大切です。

口臭外来では、原因の特定から治療まで、トータルでサポートを受けることができます。この記事を参考に、自分に合った口臭外来を見つけて、爽やかな息を手に入れましょう!

監修医

伊丹 太郎先生

麻布シティデンタルクリニック 院長

経歴

松本歯科大学卒業後、同病院勤務。
琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科にて
顎顔面領域悪性腫瘍治療に従事。
その後都内複数歯科医院勤務後、
麻布シティデンタルクリニックを開院。
現在に至る。

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