ホワイトニングQ&A!初心者が知りたい疑問に答えます

ホワイトニングQ&A!初心者が知りたい疑問に答えます

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歯を白くしたいけど、ホワイトニングってどんなものなの?というホワイトニング初心者の方のために、ネットで見られる一般的なホワイトニングのQ&Aをセレクトして、ここに集めてみました。

クリーニングとホワイトニングの根本的な違いや、ホワイトニングの効果に関する疑問、専用の薬品を使うことに対する不安、効果を高める方法などなど、ホワイトニングの全般的な知識が、さまざまなQ&Aをピックアップすることで、得られるように構成しています。
ホワイトニングを検討されている方の疑問や不安を、こちらの記事で解消いたします!

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.歯医者さんの行うホワイトニングについてのQ&A

Q:クリーニングとホワイトニングは何が違うの?

A:簡単に言うと、クリーニングが通常のお洗濯なら、ホワイトニングは漂白です。クリーニングでは、主にセルフケアでは落とせない隅々の歯垢や歯の表面にこびりついたステイン(着色汚れ)をキレイにしてくれるものです。一方、ホワイトニングは歯に染み込んでいる色素を分解して、漂白してくれます。主に、歯の表面にあるエナメル質を漂白することで、歯の自然な透明感や明るさを増すことができるのです。

Q:市販のホワイトニング歯磨き粉とは作用が違うの?

A:白くする成分が違うので当然、その作用も違います。歯医者さんで行うホワイトニング剤は、主に過酸化水素(オキシドールの成分)が含まれる薬剤を使うことで、歯を漂白しています。一方、日本で市販されているホワイトニング歯磨き粉は、過酸化水素を成分としたものはありません(薬事法の規定により)。歯を白くするための、主な成分はポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールなどで、ステインを除去するためのもので、漂白する効果はありません。

Q:オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?

A:歯医者さんで施術を行うのがオフィスホワイトニングで、歯医者さんの指導のもと、提供された薬剤やマウストレーを使って、自分で行うのがホームホワイトニングです。どちらも、過酸化水素を成分にした薬剤で漂白を行うことは同じです。また、オフィスホワイトニングでは、高濃度の過酸化水素を扱った、短時間の施術(1、2時間程度)となります。一方、ホームホワイトニングは低濃度の過酸化水素の薬剤を使い、時間をかけて白くしていきます(1日2時間で最低でも2週間程度)。

Q:ホームホワイトニングとセルフホワイトニングは同じもの?

A:違います。歯科医師のいないサロンなどに足を運んで、自分で行うのがセルフホワイトニングです。歯科医師がいないので、オフィスホワイトニングで使われる医薬品のホワイトニング剤を扱うことはできません。従って、漂白するホワイトニングではなく、主にポリリン酸やメタリン酸など市販されている薬剤を使った、黄ばみやステインの除去となります。

2.ホワイトニングの効果などに関するQ&A

Q&A

Q:オフィスホワイトニングとホームホワイトニングはどちらが白くなる?

A:白さを実感できるスピードで比較するなら、オフィスホワイトニングの方が早く白くできます。高濃度のホワイトニング薬剤を扱い、光などを照射して、その反応を高める集中的な施術ができるからです。しかし、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤であっても、毎日2時間、2週間程度継続し、じっくりと薬剤を浸透させることができます。従って、最終的な白さの比較では、ホームホワイトニングに軍配が上がります。

Q:ホワイトニングはどのくらい白くできるの?

A:歯の白さの度合いを見る目安として、シェードガイドというものがあります。白い順に、16段階に分けて色の違いを示したものです。じっくりと時間をかけて、より白くできるホームホワイトニングに関しては、現在の色から、およそ1から4段階くらい白くすることができます。ただし、白さをアップするのにかかる時間は人それぞれです。また、エナメル質に沈着した色素を分解するものなので、自分の歯のもともとの白さを超えることはできません。

Q:効果はどのくらい持続するの?

A:一般的には、オフィスホワイトニングで3ヶ月から10ヶ月程度となります。ホームホワイトニングでは半年から1年くらいが目安となります。ホームホワイトニングの方が継続期間が長い理由は、時間をかけてホワイトニングするので、薬剤を十分に浸透させることができるからです。

Q:後戻りって何?

A:前述した通り、ホワイトニングの効果には持続期限があります。食事などによって、再び歯に色素が沈着してくるからです。これを、後戻りといいます。ステインが付着すると、後戻りが速まりますが、逆に、セルフケアを徹底すれば、後戻りを遅らせることも可能です。

Q:詰め物や被せ物にもホワイトニングできるの?

A:ホワイトニングの薬剤で白くできるのは、基本的には天然の歯だけとなります。従って、ホワイトニングをすることによって、詰め物や被せ物との色が合わなくなるケースもあります。詰めた時期が早ければ、それほど目立たない場合もあります。事前に、歯医者さんに相談してみましょう。

Q:目立った効果が期待できないケースは?

A:ホワイトニングは沈着した色素を分解して、もともとの歯の色に近づけるものです。従って、加齢によって変色している歯や、神経がなく黒ずんでしまった歯、テトラサイクリン歯(昭和40年代ごろに使用されていた、テトラサイクリン系の抗生物質の副作用による灰色の歯)などには、効果が期待できません。また、もともと歯の表面に細かい傷がある場合は、表面の光の反射が原因で、白さを実感しにくくなります。

3.施術の不安に関するQ&A

Q:ホワイトニングは誰でも受けられるの?

A:下記のケースに当てはまらなければ、基本的に誰でもホワイトニングが可能です。主に、薬剤の成分である過酸化水素の使用を控えるべきケースとなります。

・妊娠中や授乳中(過酸化水素の影響が十分検証されていないため)
・18歳未満(歯の根が未成熟であることが理由で、14歳未満とするところもあります)
・無カタラーゼ症(過酸化水素を分解できない遺伝的体質)
・虫歯、歯周病、知覚過敏、ヒビ割れなど(過酸化水素により大きな痛みを生じる場合があるため)

Q:事前のチェックは受けられる?

A:オフィスホワイトニングや歯医者さんの提供するホームホワイトニングでは、ともに、事前のカウンセリングやチェックを受けてからの施術となります。まず、虫歯や歯周病、知覚過敏、ヒビなどがなく安全にホワイトニングが実施できるか、口内環境を確認します。過酸化水素が使用できない無カタラーゼ症かどうかも簡単にチェックできます。また、シェードガイドなどを使い、どのくらいの白さを実現できるか、ある程度事前に知ることもできます。

詳しいホワイトニングの流れは下記をご参照ください。

Q:ホワイトニングに痛みはある?

A:ホワイトニング直後には、一時的に、知覚過敏のような痛みが出る場合もありますが、すぐに収まってきます。過酸化水素によって、歯の表面のエナメル質が脱灰(エナメル質の溶出)するためです。時間とともに再石灰化されるので、知覚過敏の症状もなくなってきます。

Q&A

Q:ホワイトニングの薬剤は安全なの?

A:オフィスホワイトニングでは高濃度の過酸化水素を扱いますが、安全が確認されている濃度となっています。施術時には歯茎や唇をマスキングすることで、歯以外の部分を漂白してしまうことはありません。また、自分で扱うホームホワイトニング用の薬剤は、オフィスホワイトニングよりも低濃度の過酸化水素になっています。

Q:期間はどのくらいかかるもの?

A:医院やホワイトニングのメニューによって異なりますが、オフィスホワイトニングは、施術は40分から1時間程度で、事前のチェックやクリーニングなども含めて1時間半程度となります。また、ホームホワイトニングは、毎日2時間、薬剤を塗布したマウストレーを装着し、2週間継続するのが一つの目安です。思い通りの白さを実現するためには、1ヶ月から2ヶ月程度かかる場合もあります。

Q:費用はどのくらいかかるの?

A:ホワイトニングは審美目的なので、保険の適用されない自由診療となります。オフィスホワイトニングにかかる費用は、ホワイトニングを専門に扱う歯科では、1万円から3万円程度が相場となっています。また、保険診療で扱うホワイトニングでは、それよりも2万円ほど高くなる場合もあります。これはあくまで相場で、医院によっては1万円を切るところもありますし、初回のキャンペーンで安く体験できるところもあります。

一方、ホームホワイトニングでは、専門医院で1万5000円から3万5000円程度が相場です。自由診療であることに加え、医院ごとにホワイトニングへかける費用が異なるため、当然価格に幅が生じます。ホワイトニングに特化した医院では、さまざまな工夫でコスト調整によって1万円程度の低料金で提供している医院もあります。

4.ホワイトニングの効果を高めるためのQ&A

Q&A

Q:効果を高めるための注意点は?

ご自身で行うホームホワイトニングに関して、効果を高めるための注意点は下記のとおりです。

・事前にしっかり歯みがきをする
薬剤がしっかり浸透できるよう、歯の表面の汚れや歯垢を取ることが肝心です。

・規則正しく継続する
前述した通り、毎日2時間で2週間の継続が、一つの目安です。やったりやらなかったりせず、一度始めたらきっちり継続することが、早く白さを実感するポイントです。

・直後の飲食を控える
2時間塗布したら、直後の1時間は飲食を控えましょう。ホワイトニング直後は着色しやすい状態になっているからです。

Q:効果を持続させるポイントは?

オフィスホワイトニングでも、ホームホワイトニングでも、その効果を持続する大きなポイントは、後戻りを遅らせることです。

・着色の強い飲食を控える
コーヒー、赤ワイン、カレーライス、醤油、ソースなど、着色性の強い食べ物を好む人は、その頻度を減らすことで後戻りを軽減できます。

・ステインをしっかり落とす
ステイン(着色汚れ)が付いてしまうと、歯に色素が沈着しやすくなるので、ホワイトニング歯磨きや歯医者さんでのクリーニングで、しっかり落とすようにしましょう。

・コーティング剤を使用
コーティング剤やトリートメント剤を使うことで、ステインを付きにくくすることもできます。

5.まとめ

ホワイトニングに関してよくある、一般的な疑問を徹底リサーチしたこのQ&Aを読むことで、ホワイトニングとはどんなものなのかを知り、その基本的な知識を幅広く得ることができたと思います。

歯を白くしたいけれど、ホワイトニングにはちょっと不安があるという方でも、これを読んでまず手始めに、歯医者さんのホワイトニングを一度トライしてみようと思い立ったら幸いです。その後、自分で続けたいという人には、個人輸入代行の通販などで入手できる、ホームホワイトニングキットもあります。

 

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監修医小川隆介先生

後楽園デンタルオフィス 院長

■院長経歴
2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る

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