ホワイトニングにはどんな種類があって、どのくらい効果があるのか、ずっと白いままでいられるのか、費用はどのくらいかかるのだろう…と気になることはたくさんありますよね。ホワイトニングには、歯医者さんで行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニング、さらにその両方を併用するデュアルホワイトニングの3種類があります。ここでは、ホワイトニングの種類とその効果、費用の違いついてわかりやすくご紹介します。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
1.ホワイトニングの種類と効果
オフィス、ホーム、デュアルホワイトニング…。どの方法で歯を白くするか決めていますか?ホワイトニングの種類や効果の違いがわかれば、どの方法が自分に向いているか分かるかもしれません。ただし効果の出方は人それぞれです。回数や日数はあくまでも目安としてください。
1-1 オフィスホワイトニングの効果
オフィスホワイトニングは、歯のシェードガイド(白さや明るさの見本)でいうと1回で2〜3段階白くできます。※M2は日本人の平均的な歯の色であり、自分の色から2~4段階白くなる見込みです。
出典:https://haisha-yoyaku-blog.jp
歯医者さんで30%前後の高濃度の薬剤を使用し、さらに効果を高めるライトを当てるため、短時間で効果を得られます。治療時間は1回約1時間前後です。1〜2週間に1度のペースで1〜4回通院すれば効果を実感でき、イスに座っているだけなので楽です。営業のお仕事をされている方や結婚式、イベント前など、時間がない方には手早く白くできるのでおすすめです。
1-2 ホームホワイトニングの効果
ホームホワイトニングは、毎日2週間ほどの使用で1〜2段階くらい白くなります。自宅で行うホワイトニングで、専用のマウスピースを作り、内側に薬剤を入れて毎日1〜2時間歯に装着します。オフィスホワイトニングよりも10%~20%と低濃度の薬剤を使うため即効性が低く、白さを実感するには2週間〜1か月かかるでしょう。
手間はかかりますが薬をじっくり浸透させるため自然な仕上がりになります。また、白さの限界点も高いといわれています。色持ちがよいのもうれしい効果で、時間に余裕のある人に向いています。
1-3 デュアルホワイトニングの効果
デュアルホワイトニングはシェードガイドでいうと(白さや明るさの見本)M1.5~M1までの白さを追求することが可能です。こちらは、3種類のうちもっとも短期間で歯を白くでき、色持ちもよい方法です。
その名のとおり、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するので、メンテナンス次第で白い歯を手に入れることが出来ます。
2.ホワイトニングできない歯、効果が出にくい歯
ホワイトニングでは白くなりにくい歯やできない歯があります。また、ホワイトニングしてはいけない体質の方もいます。下記に当てはまる方は施術を断念する必要があります。
■詰めものや被せもの、入れ歯、差し歯
ホワイトニングで人工の歯を白くすることはできません。
■虫歯や歯周病、知覚過敏がある人
薬剤が染みたりしないよう、虫歯や歯周病の治療を先に行います。
■神経のない歯
暗い色になりがちで、これを通常のホワイトニングで白くするのは困難です。
■薬の影響で色が変わった歯
子供の頃にテトラサイクリンという抗生物質を飲んでいると、副作用で歯がグレーや黄色、茶色になることがあります。変色が強い場合はホワイトニングでも白くなりにくく、後戻りもしやすくなります。
■妊婦さん、授乳中の女性、小さなお子さま
体がデリケートな状態となる妊婦さんは、薬剤の使用は極力避けたほうがよいでしょう。また、お子さんは永久歯への生えかわりがあり、生えたばかりの歯へのダメージなどの点から、ホワイトニングはすすめません。
■無カタラーゼ症候群の方
ホワイトニングの薬剤の成分(過酸化水素)を分解できない体質の方です。薬剤が体内に残り、危険な状態を招きます。
3.ホワイトニングの種類と費用
ホワイトニングの種類別に、おおよその予算をご紹介します。
3-1 オフィスホワイトニングの費用
オフィスホワイトニングの相場は¥15,000~¥50,000です。金額にかなり開きがあるのは、使う薬剤やライト、レーザーの種類でかなり費用が変わるためです。
ティオンホワイトニングシステム
【費用】1回50分程度 ¥30,000〜¥50,000(上下12〜16本)
日本の企業が開発しました。低刺激で知覚過敏になりにくい薬剤とLEDを使用します。
ビヨンドホワイトニング
【費用】1回30分程度 ¥10,000〜¥30,000(上下12〜16本)
ハロゲン光を使い、比較的安価に短時間で歯を白くできます。
3-2 ホームホワイトニングの費用
ホームホワイトニングの費用の目安は、¥10,000〜¥30,000です。一般的にオフィスホワイトニングより安価です。料金には薬剤とマウスピース代金が含まれます。ホワイトニングをメインで行っている美容診療の場合、顧客が多いため材料を大量に仕入れることができ、その分治療費を抑えられている場合があります。
3-3 デュアルホワイトニングの費用
だいたい¥60,000~¥80,000が相場です。オフィスとホームを併用するため3種類のなかではもっとも高額です。ただし、白さを実感できるスピードや色持ちのよさなど、効果がもっとも高くなります。
4.より短期間で白さを実感する方法
ホワイトニングよりも早く手軽に、即日にでも歯を白くできる方法があります。
4-1 歯のマニキュア
歯のマニキュアなら1日で歯を白くできます。方法としては、まさに歯に白いマニキュアをします。不自然な白さに見えたり、数日間で塗料が剥げたりするのがデメリットですが、即日白くできることや、差し歯や入れ歯も簡単に白くなるという大きなメリットがあります。歯のマニキュアには、歯医者さんでするものと市販されているものがあり、歯医者さんで施術する場合は1歯2,000円〜3,000円、市販されているものは2,000円前後で材料を購入できます。
4-2 ラミネートベニア
ラミネートベニアは、通院2〜3回で天然歯のような透明感のある白さにできます。歯の表面をごく薄く削り、そこにセラミックでできた付け爪のような白いチップを貼りつけます。わずかとはいえ健康な歯を削らなければならず、歯ぎしりや食いしばりが強いとはがれることもあります。ただし仕上がりはたいへん美しく、色だけでなく形や歯並びを整えられるのが最大のメリットです。1歯につき10万円〜20万円かかります。
5.まとめ
ホワイトニングの種類と効果についてまとめます。
オフィスホワイトニング
1度で2〜3段階明るく。1回1万5千〜5万円。早く白くしたい人におすすめ。
ホームホワイトニング
2週間で1~2段階明るく。1万5千〜3万円。じっくり自然な白さにしたい人に。
デュアルホワイトニング
3種類のうちもっとも早く白さを実感。10万円前後。予算があり、早く長持ちする白さにしたい人に。
歯のマニキュア
即日歯を白くできる。歯医者で1歯2,000円〜3,000円。市販品は2,000円程度。
ラミネートベニア
通院2、3回で自然な白さに。1歯10〜20万円。形や歯並びを整えることも可能。
ホワイトニングの効果と種類について学ぶことは出来ましたか。「意外と効果は出ないのか…」なんて思っている方は、一度お試ししてみてください。施術前と施術後の写真を見比べると、たとえ1段階の効果であっても明るい印象になったことを実感できます。この記事を参考に、自分にあったホワイトニング方法を見つけてください。
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監修医高村剛先生
高村歯科医院 院長
■院長経歴
出身校(最終学歴)北海道医療大学 歯学部 歯科医師歴24年目
歯科医師を目指したきっかけ:父親が歯科医師で、背中を見て歯科医師になろうと思った。